石原博史先生は先生の中の先生です。理数科目であれ、チェロであれ、外国語の英語であれ、母語の日本語であれ、石原先生は知識を理解する秘訣を優しく伝授する生まれついての教師です。
２００７年３月を始めに、2007年12月の日本語能力試験１級の受験に向けて、石原先生と ９ヶ月間 毎週一回 レッスンを受けました。最初のレッスンでは、漢字／語彙・聴解・読解／文法という試験で出題される３分野の中での長所・短所を確定する為に過去問を受けました。その結果、漢字／語彙と聴解の得点は十分でしたが、読解／文法で６割も取れませんでした。
その結果を基準線として、読解と文法を中心に本格的な勉強に進みました。毎週のレッスンの主な内容は日本文学から取られた抜粋の読解演習と文法の用法解説でした。私は「どんな時どう使う日本語表現文型５００」という教科書の内容を基にして、毎週３ページぐらいの和文を書いてみて、先生に丁寧に訂正して頂きました。毎週のレッスンに加えて、先生は月曜日から金曜日にかけて、電子メールで朝読書を送ってくれました。平日に朝早く起きて、朝読書に取組んで、時間制限のある読書と問題解答を通して、速読力と正答率も段々上がってきました。
１２月2日の日曜日に宮城県仙台市に行って、１年に１回だけ実施される日本語能力試験を受験しました。２月上旬に通知票が家に届いて、合格したと分かりました。しかも、約一年前には６割を超えられなかった読解／文法で７割以上得点しました。漢字／語彙の点数も著しく上がりました。以上の結果は自分の実力と共に石原先生の指導のお陰に相違ありません。
最後に、石原先生は本当に才能のある人だという事実を表す為に一つの話をさせてもらいます。ある日レッスンが終わった後のことですが、英語でちょっと会話していたところで、『「重力・引力」ということが分かるけど、理論が詳しく分からない』と私が言いました。そうしたら、石原先生は流暢で分かりやすい英語で簡単な方程式を使って、重力理論を説明してくれました。 それが才能でなければ、なんだろうと実感しました。そのような説明が出来ることは私が１級に合格したことにもまして、石原先生が本当に優秀な先生だということを確かに証明します。自分であろうと、自分の子供であろうと、受験の成功を保証したいならば、石原学舎の石原先生をおいて誰一人いません。

　私が今回受験したのは、京都大学大学院薬学研究科と東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の二つです。どちらも受験科目に英語を含んでおり、英語力は相当必要だろうことが予想されました。特に京都大学の方は英文和訳と英作文両方の能力が要求されており、4月に過去問を入手した時点では全く歯が立ちませんでした。
　大学院入試の過去問は研究室訪問の際に入手できましたが、解答集などはありませんでした。また、外部受験であるために、内部の方が得られるような入試のお助けグッズはなかなか手に入りません。そこで英語をどなたか添削をしてくださる方がいないだろうかと思い、ご紹介いただいたのが石原先生でした。

　石原先生は細部にわたって詳しい解説とアドバイスを付けてくださり、その解説を読むだけでも大変なプラスになりました。問題を直すだけでなく、それをどのように今後使っていけばよいかも理解させてくださいました。また、分からないところをあやふやなままにせず、自分の何が間違っているかを知ることができ、精神的な安心感も得られたと思います。英作文に関しては先生のお知り合いのネイティブの方にもご協力いただき、さらに質の高いご指導をいただくことができました。

　実際の試験では、4月の時点からは想像もつかないくらい英語力をつけることができていたようで、大体の文脈をつかむことができたと感じました。結果として、受験した二つの大学院どちらにも合格することができました。

　正直に申し上げて、今回の合格は石原先生のご指導なしにはありえなかったと思っています。急な添削依頼を快く引き受けてくださり、的確なアドバイスを下さった先生に心から感謝しています。