新・塾長雑記帳


2015年


2015年1月


1月3日(土)

ちょっと思い立ってヘミングウェイのFor whom the bell tolls を読んでいる。中学生の頃に日本語で読んだけど、今回は英語。すでに著作権が切れているようで、amazon で無料or 50円くらいで買った。

アルファベットの羅列に過ぎないのに、情景が生き生きと頭に浮かんでくるのがすごい。漫画もいいけど、小説もええわ。ヘミングウェイってのはハードボイルドの代名詞のようになってるけど、「誰が為に鐘は鳴る」「日はまた昇る」「武器よさらば」みたいな長編は、文体はともかく結構ロマン的であるように思う。短編集はハードボイルドってこういうのを言うのか、と思うような作品がたくさんあるのに。で、思ったんだが、ヘミングウェイは女が出てくると、というか主人公が惚れるような女が出てくると書き方が緩むように見える。ヘミングウェイはツンデレなんだろうか。

それはそうと、何度も書くけど、本当に今の時代の語学学習環境はすばらしい。原書も簡単に手に入るし、英米のラジオ放送もネットで簡単に毎日聴けるし、海外の超一流大学の講義も無料で視聴できるし。この環境で英語力が上がらないのであれば、それは間違いなく学校のせいではなく生徒のやる気のなさのせいだと思う。ワシが今の時代に中高生だったら、入試問題や教科書の予習復習なんかせずに(あ、そもそもしたことなかった)毎日BBCやCNNを聴いて、MITやハーバードの講義を眺めて、原書を読みあさっていたと思う。うちの生徒さんでそういうことしている子は塾長の知る限りいない。ほんとにもったいない。ほんとにもったいない。ほんとにもったいない。

***

正月は灯油の宅配が一週間ないので、毎年近くのガソリンスタンドまで汲みにいっていた。まあ、すぐそこだし別にどうということはないんだけど、今年はちょっと頭を使って別の方法にした。

まず、ポリタンクを一つ余分に買ってくる。これで、少しだけ長持ちする。次に、普段は石油ストーブ二つなのを、石油ストーブ一つにしてエアコンを使う。これで灯油の消費量が随分減る。

この分ならあと一週間楽にもちそうだ。

***

"The Strad “ に載っていた、レガートの練習法。音量や音質を変えないよう注意して、弓のスピードを一弓の中で1. ゆっくりから速く、2. 速くからゆっくり、3. ゆっくりから速くして最後ゆっくり、4. 速くからゆっくりして最後速く、と変化させてみる。ちょっと試してみたけどすごく難しい、というかできるようになる想像ができない。ほんとにこんなことは可能なのだろうか。

ルードヴィッヒII世で練習するのがテンション上がらないのは、弦が短くて(Luigi に比べると1cm 近く短い)すごく弾きやすく、これで慣れてしまうとLuigi を弾けなくなりそうだから。ルードヴィッヒII世で精度上げても、どうせそのうちまた違う楽器で弾くべ、という精神状態になってしまうと。

なんだけど、ルードヴィッヒII世の調子はめちゃくちゃ良くて、何だかどの楽器で自分が満足するのかがわかんなくなってきちゃったよ。

1月2日(金)

眞子様より佳子様より紀子様の方が断然別嬪だと思うんだ。

***

今年初滑り。最近雪が少なくて路面が露出しているところが多いためスパイクを外したら、日陰に残っている氷で思いっきり転んだ。綺麗に受け身を取ることが出来たけど、おそらく明日はどこかが筋肉痛になっていると思う。

***

今年初チェロ。今年の目標は去年のポッパーを少しずつ復習しつつ、10曲ほど新たにレパートリーに加えること。それから、夏の演奏会に向けて譜読みをしっかりして、丁寧に練習をすること。あとは、チェロアンサンブル盛岡の活動も定期的にすること、これくらいかな。

1月1日(木)

明けましておめでとうございます。

昨年は人前でチェロを弾かせていただく機会が多かったにもかかわらず、楽器本体の入院やそれに伴うモチベーションの低下が残念な一年でした。今年は8月にものすごく楽しみな演奏会が控えておりますし、心機一転ガッツでやっていきたいと思います。石原学舎も9年目に入ります。生徒さんの邪魔をすることなく(←ここ重要)、出来る限りのお手伝いをしてゆく所存です。

***

大晦日から正月にかけては漫画をずーっと読んでることが最近多い。去年か一昨年は「鋼の錬金術師」を全巻kindle で揃えて読破した。今年は何買おうかなあと思ってたら、おススメ商品の中に谷川史子の漫画が入っていたので何冊か買って読んでみた。多分、去年の10月頃に「有閑倶楽部」をゲットしたので、その流れでおススメに入っていたのだと思う。中高生の頃、私は自分の金で漫画を買うほど漫画が好きだったわけではない。んが、妹が毎月のように月刊誌「りぼん」を買ってきていたため、「りぼん」に載っていた少女漫画は当時全部読んでいた。「有閑倶楽部」は「りぼん」の目玉連載の一つで、私も大好きな漫画だった。さくらももこの「ちびまる子ちゃん」、池野恋の「ときめきトゥナイト」、柊あおい「耳を澄ませば」、岡田あーみん「こいつら100%伝説」「お父さんは心配性」など、当時の代表的な漫画は今でも覚えている。んが、谷川史子の名前は確実に知っているし、確実に当時読んでいたはずなのに作品名が全く思い出せない。よし、買ってみよう、となったわけ。

この作風はどこかで見た、聞いたことがある、と思いつつ読み進めていたら、つけっぱなしにしていた紅白のラジオ放送で坂本冬美が歌い始めた。そうか、これは坂本冬美が何年か前に出したポップス系オリジナルアルバムの世界じゃん。感傷的で甘ったるいけど、こういうのもたまにはよい。それはそうと、何度も書くけど、坂本冬美は演歌よりもポップスの方がいい。オリジナルアルバムに収録されてる曲はどれも色っぽくて素敵だぞ。

ちなみに、坂本冬美と椎名林檎を聴くためにつけていたラジオから流れてくるジャニーズ系の皆様方のお歌のお下手ぶりは爆笑ものだった。せっかくしっとりした気分に浸ってたのに、ぶちこわしというか何というか。どう考えてもお笑いコーナーにしか陳列できないクオリティでしょ、あれは。あれでも若い子たちが群がって商売になるってんだから、ジャニーズによる日本人の耳破壊計画は着々と完成に近づいているということなんでしょうな。最後は石川さゆりと長渕剛で耳を整えてスイッチを消しましたとさ。

***

今年は今より3キロ落とすぞ。毎日歩くか自転車漕ぎをするぞ。

***

毎年年賀状は万年筆で書いていたが、今年はボールペンにした。

こういうことだ。去年の夏頃、文房具屋でパイロット のインク「色彩雫」シリーズを見つけた。何色か購入したら、これが本当に綺麗な発色で、これまでに使っていたパイロットのブルーブラックインクを使う気がなくなってしまったのだ。しかし、綺麗な発色と耐水性・耐光性は残念ながら両立せず、それ以降万年筆は水に濡れる可能性や直射日光に当たりっぱなしになる可能性(そんなんあるのか?)のない条件でしか使えなくなってしまったのだ。パイロットのブルーブラックは完璧な耐水性を持っていて、実用性という観点から見ると素晴らしいインクなのであるが、「色彩雫」シリーズの綺麗な発色と、予想外に素晴らしいインクフローの前には分が悪かった。今は、万年筆は趣味の領域であり実用性を云々するのは馬鹿げていると自分を言い聞かせている。

2014年


2014年12月


12月31日(水)

大掃除をしようかと思ったが、面倒になって掃除にした。年賀状を書かなくてはと思って30枚買ってきたが、そんなにたくさん友達がいないということに気づいて持て余しているうちに書くタイミングを失った。明日書こう。あとは坂本冬美と椎名林檎を紅白で聴くためにラジオの電池を充電するだけだ。明日から仕事。今年は正月nothing.

***

一高の先生に「スマホはタバコか麻薬のようなもんです」と言われた保護者の方がいる。

それがわかっているなら、なぜ学校でスマホを禁止しないのかがわからない。運用ルールはあるようだが、持ってれば使うでしょ。必要のないものを学校に持ってこないようにすること、必要のないものをそもそも持たせないことは大人の義務だと思う。

我々の時代であれば、生徒が時間を無為に過ごす元凶がテレビと漫画とテレビゲームであった。「テレビばかり見て勉強しない」という友人の母親の愚痴を聞きながら「なら、テレビ捨てればいいじゃん」と中学生時代の塾長は思ったものだ。時間をつぶすだけの受動的娯楽を与えれば、自己管理能力のない大多数の子供は易きに流れる。そんなことは大人にはわかっているはずだ。だから、テレビや漫画やテレビゲーム(あるいはそれらを買うために十分な小遣い)を買い与えた親には子供に対して文句を言う資格がない。子供が無為に時間を過ごすことの責任の少なくとも半分以上は親にある。これはスマホについても言える。スマホやゲーム機を与えておいて「自己管理して勉強しろ」というのは、ごちそうを目の前においておいて「食べるなよ」と言い、そのまま放っておくのと同じだ。中高生がスマホばかり見て(実のところ大人も同じのようだ。去年名古屋に帰った時、バスの乗客がみんなスマホの画面を見ていてびっくりした)勉強しないことの責任は半分以上親にある。

新入生の問い合わせが来る頃には、この内容をトップページにも書くようにしよう。その段階なら間に合う。それでも買い与えるなら、それは親が子供の不勉強を責めないという意思表示だと思おう。

***

短くなったチョークを捨ててたら、Aちゃんが「羽衣チョークがなくなるんだよね」という衝撃的な情報をくれた。ガセネタですやろと思って調べたら、本当に廃業するとHPに書いてあった。少子化による需要減と、後継者不足によるらしい。なんだか時代の流れを感じるなあ。

12月30日(火)

今年最後のTIME

先日、ホーキングがAIが人間の能力を超えてしまう危険性について言及していたことに対するコラムより。このコラムニストは、AIを安全に使うことは可能であり、恐れる必要はないと言っている。論点は次の通り。


1. AIが賢くなればその用途が増えるだけである。人間の脳味噌の力の方が進歩が速い(20年前の大統領よりも、現在のアフリカのスマートフォンを持った子供の方が知的リソースに簡単にアクセスできると論じている)

2. 暴力事件の割合は数百年前に比べると激減している。増えているように見えるのはアクセス可能な情報が増えたからというだけのことである。

3. バイオテクノロジーのように、科学者からなる委員会が厳格なガイドラインを作ることで、倫理的問題は回避できる。バイオテクノロジーによる医学の進歩は目覚ましく、しかも想定された問題は今のところ起きていない。

4. 最も重要なのは、人間が社会的理想を発展させ続けることである(社会的理想の実現が犯罪を減らしてきたように)。


このコラムニストは、単なる機械化技術やIT技術と、その延長上にあるのかどうかもわからないAIをごっちゃにしているようにも見える。

それはとにかく、1. は間違っている。用途が増えるということは正しいが、人間の脳味噌の力の進歩が速くなっているということはあり得ない。むしろ(AIとは全く関係のない次元の話ではあるが)、科学技術の進歩によって脳味噌を使う必要性が格段に減っていて、そのおかげで平均的な能力の持ち主の脳味噌の使用率は間違いなく減っている。卑近な例で申し訳ないが、平均的な大人が書ける漢字の数はこの15年でがくっと減っている。世の中が便利になるにつれて、人間の能力は落ちてゆく。ルーチンワークにかける時間が減ったにもかかわらず、空いた時間を有効に使えている人はそんなに増えていないだろう。現在のスマホにはAIは入っていないが(siri は一応AIを目指しているのかもしれない)、端から見れば現代の人間は完全にスマホに支配されている。

2. については、そもそもAIとは何の関係もない。AIどころかITすらまともに広まっていなかった数十年前と比較しても同じことだ。3. についてはよくわからない。バイオテクノロジーによって起きる問題が、現時点で評価できるタイムスパンを持っているのかどうかがわからない。4. についてはそんな楽観的な気分にはなれませんな、といったところか。

ホーキングが恐れているAIの人間化(あるいは超人間化)というのは、機械が意識を持つようになって人間と敵対する可能性があるということだ。意識を持った時点で(いずれ意識を持っているとしか思えないAIが作られるであろうことは確実だと塾長は思っている)、機械を人間がコントロールするということが不可能になるのだ。ちょっと想像力を働かせてみれば、人格の存在を感じる相手に対して、奴隷的労働をさせることが倫理的に正しいのか、極めて疑わしいとわかるだろう。少なくとも私は、もしそのようなAIを手にしてしまったら、そこに意識や人格を感じてしまうと思う。これは、機械が意識を持つことは当然だ、という積極的な理由ではなく、自分の意識も所詮ニューロンの発火現象の表れに過ぎないと思っているから。iPad に人格を持ったAIが搭載されるようになったとき、もし不注意で落としてiPad を壊してしまったら一体私はどう感じるのだろう。

***

本日で2014年の公式な仕事はおしまい。ということは非公式な仕事は残っているということなんだけど。

今日お越しになった保護者の方が「先生時々恐いそうです」とおっしゃっていて、ちょっと反省。塾長の機嫌が悪くなる(or 悪くなったフリをする)ポイントは 1. やる気なし、2. 以前出来ていたことが出来ない、の二つ。お父さんお母さんが頑張って働いたお金で塾に通わせてもらって何やねん、と思ってしまうのだ。でも、自分の学生時代を振り返ると、そのような自覚のなさを責めるのはちょっとエラそうすぎるかなあ。いやしかし、下の世代には自分よりもマシな人間になってもらうというのが教える側の目標であるべきで、自分のことを棚に上げることはワシの義務であるような気もするのだ。

うん、やっぱりやる気のない生徒さんには厳しく当たるようにしよう。

12月29日(月)

“The Strad の音程の記事を読んでいて、狭い半音と広い半音の楽譜上での見分け方(の原則)を初めて知った。「A-B」のように異なる音名の時は狭く、「D-Dis 」のように同じ音名アルファベットの時は広くとればいいのだ。確かに、最近弾いたいくつかの曲を思い出すとそうなってる。有名事実なのかもしれんが、ちょっと賢くなったぞ。

***

国語を教えていると、「模範解答」なるものに疑問を持つことも結構ある。

最近「あれ」と思ったのは、「創造」の対義語が「模倣」になっていたり、「理性」の対義語が「感情」となっていたこと。文脈によって対義語が多少ズレることがあるということは承知しているが、「創造」の対義語は「破壊」であり、「理性」の対義語は「本能」であるということは鉄板であるように思う。確かに、本文の中で「創造的活動」と「単なる模倣」は対比されていたし、「理性的判断」と「感情的判断」は対比されていたが、それはあくまでも対比させる目的のものであり、対義語(反対の意味)とは違う。本来であればこのような微妙な、つまり通常とは異なる対比がなされている文章において、対義語を問うという設問は徒に子供を困惑させ塾長をも困惑させるものであるから避けるべきなのだ。

12月28日(日)

指紋や眼球の生体認証なんて、犯罪を犯すつもりの人間からすれば頭かち割って認証システムや車の生体認証キーのところまで引きずっていけばしまいではないか、と常々塾長は思っていた。

GYAOでサイコパスという動画を見ていたら、犯人が被害者の指を切断し目玉をくりぬいてセキュリティをくぐり抜けたという描写があって、やっぱ同じこと考える人いるじゃんとということを確認したのであった。

***

来年のことを言うと鬼が笑う、ということだが、昨日来年8月の演奏会の初練習を行った。ブラームスの弦楽六重奏曲はいい曲だ。たっぷり時間があるから、丁寧に練習してよい演奏会にしたい。ついでに、お客さんも沢山入ってくれるとええなあ。

ちなみに、本番の舞台では薫弦楽四重奏団の新旧メンバー五人がそろい踏みする。こーの再びなのだ。

***

今日送られてきた”The Strad” の付録には、2015年に世界中で行われるセミナーやコンクールの予定表が入っていた。参加者のランクは、C1(Child beginner), C2(child intermediate), C3(child Advanced), Cs(conservatoire student) A1(adult beginner), A2(adult intermediate), A3(adult advanced), PP(professional player), ST(student teacher), PT(professional teacher) の10のカテゴリーに分けられている。日本で開催されるのはPMFだけ。もちろん参加者のカテゴリーはCSで、塾長はお呼びでない。欧米では本当にたくさんのセミナーが行われていて、しかも塾長が属すると思われるA2もしくはA3のカテゴリーを含むセミナーもたくさんある。日本てのはどうもまだ西洋音楽が十分に根付いていないようだ。ものすごく残念。

12月27日(土)

「年金額を抑制」

なぜ減額と書かない?ほんとにメディアは揃いも揃ってクズばっかりだ。

***

国語に取り組んでいるS君。物事の道理を判断できない状態を漢字で書け、という問題に対して「虫分別」と書いてくれた。アリとキリギリス(今回の文章では蟻と蝉になってた)のお話で、キリギリス(蝉)は分別がないという文脈だったのだが、虫に引きずられて「無分別」が「虫分別」になってしまったようだ。

ちなみに石原学舎で国語をやっているのはS君とAちゃんの二人。塾長は数学と理科(と英語)に特化しているのに、なぜか時々国語や社会をやって下さいとお願いされる。うちの親が聞いたら(塾長の子供時代の国語や社会の成績を知っている)びっくりするで。

***

毎年この時期になると給湯器のお湯が出なくなる。給湯器や水道管の水を抜いているにもかかわらず、どうやら内部に水が一部残って凍結しているようだった。それで、今年は戦略を変えることにした。給湯器は一日中スイッチオンにする。そして、数時間ごとに熱湯を出す。そうすることによって給湯器内は絶対に凍結しないし、水道管内にも数時間ごとに熱湯が流れることになる。水道管内の熱湯が何時間くらいで凍結し始めるのかはわからないが、数時間ごとに熱湯で置き換えれば多分大丈夫だろうとふんでいる。今朝はマイナス8度であったが大丈夫だった。とりあえず年内はこれでいけそうだ。

12月25日(木)

靴に装着するスパイクを買った。昼間に散歩したところ、氷の上でも雪の上でもほとんど滑らなくなった。普通に歩けるというのは有り難い。問題は、どの程度耐久性があるのかということだ。スパイクのピンが細くてすぐに取れそうなのが気になる。まあ、安物だから壊れるたびに買い直せばいいと思おう。

12月24日(水)

今日来た生徒さんから「センター英語はどの順に解くのがいいか」と聞かれた。順番よりは時間配分を気にした方がいいと言って、第一問と第二問はトータルで10分未満、どんなに多くても15分、とアドバイスしたら驚かれた。でも、知識問題なんて、考えるだけ無駄だと思うんだ。配点も少ないし。というか、以前からこういう時間配分にして下さいと話してたんだけど。やっぱ、直前にならないと実感を持って聞いてくれないんだよね。

ちなみに、一通り全部解答するのにかける時間は多くて50分。残り30分以上かけて見直しするのが正しいセンター英語のペース。我々が受験生の頃は今ほど分量が多くなかったから40分で一通り解答できた。国語ならもっと速く解答できる。文系科目で安定した点数が取れるのは、一通り解答を作ることが数学ほど難しくないから。逆に言うと、文系科目でそれが出来ないとセンター試験はきつい。

という話をしてもなかなか現役生には理解してもらえない。もう少し意識というか水準を高めに持った方がいいと思うよ。

***

紅白の出場者を確認した。坂本冬美出るじゃん。吉幾三出ないじゃん。あの、なんとか48みたいなのを出場させるくらいなら吉幾三を出せよ。

それはそうと徳永英明の顔がスアレス・パスの顔に似てきたような気がする。誰も知らんか。

12月23日(火)

こないだ来た生徒さんが、うちの本棚から大学教養レベルの化学の教科書を持っていった。うち、数学や物理・化学についてはかなり専門的な(というか、塾長が一生読めないくらいのレベルのものまで)本まで揃っている。大学に行くつもりの生徒さんは、こういうところにも興味を持ってうちを利用してほしいと思う。ある意味、よその(普通の)学習塾にはほぼありえない蔵書が揃っている。見る人が見れば宝の山だよ。

本棚の中には塾長が読んだことのない本も結構あって、最近少しずつ読んでいるのが「Making sense of Japanese」という、日本語についての解説書。日本語を教えてた頃に、Gerry からもらったらしい(買った記録はないが、もらった記憶もない)。今日読んだところには「日本語には主語がなくて曖昧である、という意見には与しない。主語はあるが、文脈から明らかな場合は省略されているだけであり、非常に合理的な言語なのである。むしろ代名詞のない言語であるととらえるべきだ」みたいなことが書いてあった。確かに、特に古文なんかを見ると、ほとんど動詞の活用や敬語で主語が代用されていて、文脈依存度が非常に高い言語であったことが窺われる。現代日本語はそれほど神秘的な言語ではないように思う(この、思う、の主語は当然塾長なのであるが、明らかなので省略している)。日本語を母国語としない人の書いた日本語論は結構面白い。

12月21日(日)

今日来た生徒さんの数学教科書の最後を見てたら、京大オケにいた頃話したり合わせたりしたことのある合唱団のBさん(ピアノand 指揮)が著者の一人として名を連ねていた。いつの間にか教授様になっていて、ああ出世したんだなあと思ったのであった。

***

目の前の4号線で昼過ぎに事故ってた。下手糞なんだからスピードを出すな、スピードを。あと、左右をちゃんと見なさい。

12月19日(金)

本日で予備校の冬期講習は終了。ああ、これで落ち着いた朝を過ごすことが出来るようになる。ちなみに今日の労働時間は7時間半。すげえ疲れたぜ。

とか言うと、多くの社会人の皆様方から「疲れるほど労働しとらんだろう」と叱られそうだ。

2014年11月


11月30日(日)

今日、明日は比較的暇なため、来年度の予備校のテキストを作成することにした。本日の段階でほぼ編集が終わったので、来年の授業の準備はすごく楽になる、というか、来年からは毎年新しい問題を解くという作業をしなくても済むようになる。人が作ったテキストで教えると色々とフラストレーションがたまるんですわ。問題は、せっかく作ったのに来年は別の授業(科目も含めて)を受け持つことになる可能性があること。それだとまた受動的な授業展開になってしまうのであります。

***

最近Facebook では、「袋が6つあります。一袋に7つあめ玉が入っているとき、あめ玉は全部でいくつでしょう」という小学2年生の問題が話題になっている。ネタ元は、去年チェロ旅行に参加した筑波大の数学科教員であるT君。小学生の息子さんか娘さんのテストで上記の問題が出て、かけ算の順番を6×7と書いた場合と7×6と書いた場合で○×が違っている、ということだった。どっちが○でどっちが×かは忘れた。

T君の問題提起には色々な反応があって面白かった。「日本語の語順を逆にすればどちらでも同じ。なぜ×になるのかがわからない」「かけ算は交換可能なんだから順序を云々するのは無意味」というものから「かけ算を教えるための工夫として、掛ける数と掛けられる数を分けているのかも」「×をつけるのは反対であるが、どっちでもいいというのは乱暴である(これは数学者の意見)」

塾長が小学校の時の担任の先生は教え方が上手かったらしい(母親談。塾長は、教え方が上手い先生とそうでない先生の区別が未だにつかない。小中高通じて、友達が「〜先生わかりにくい」と言っているのを全く理解できなかった。)。そのためか、そもそもかけ算が出来ない友達が小学生の頃は皆無だった。このようなことが問題になるというのは、上手く教えることが出来る先生が少なくなっていることが根底にあるのかもしれない。小学生相手な訳だから、特別に能力の高い児童相手でなければ「小学生なりの厳密さ」で教えればいい。昔の先生はそのあたりのごまかしかたというかさじ加減がうまかったということなんだろう。数学者の言う「理解」ではなく、小学生なりに「納得」したうえで正しい計算が出来ればそれで十分なわけだ。かけ算の順序にうるさい文部省のマニュアルは、出来の悪い先生のヘルプ用だったと思うんだが、それを全部の先生にやらせようとしているところに問題があるんではないだろうか。まともに説明できないことを児童に強要するのはどんなもんなんでしょうね。

ちなみに、塾長は小学生の算数は徹底してルーチンワークであるべきだと思っている。大部分の児童にとって、理解というのはルーチンワークのあとについてくるものだ。そして、公教育、マス教育というのはその大部分の児童を相手にしたものであるということを忘れてはならぬ。大体、九九の表を覚えれば、かけ算の順番が逆でも結果が同じことなんて小学生でもすぐわかるべ。だから、×にするべきでもないし、かけ算の順序も問わないのがよい。意味なんて理解できずに計算しているうちに、段々意味が分かってくるというのが初歩的な計算だと思う。そうすることで、数学に対して繊細ではない児童であっても、最低限の計算技術は身に付く。

11月27日(木)

来週は一高の一年生が修学旅行のためお休み。しかも、予備校の通常授業も今日までだったので、来週はすごく時間がある。ゆっくりできる。まるまるお休みの日もある。やったがや。

***

昔のメールを整理整頓しようとしてガーッと眺めていたら、Gerry の推薦書(reference)を書いたときの向こうの担当者とのやりとりが出てきた。電話のやりとりだとちょっと不安があるけど、メールのやりとりなら英語でも全然問題ないみたいだ。

あと、めちゃくちゃ忙しかった頃、入試問題の入力をyc にやってもらってたことがあるのも発見したんだが、そんときのアルバイト料を支払ったのかどうか全く覚えていない。精求されないから支払ったんだろう(か?)

***

ふりかけを認めるかどうかの判断すら出来ない現場の校長ってアホ過ぎ。なんでそんな無能な連中が偉くなるんだ。

それはそうと、そもそも普段から子供たちの食事が塩分過多で舌が馬鹿になっている可能性も否定できないように思う。ファストフードとジャンクフードで日本人の舌は阿呆になっている。特に大阪っていうと、ソースやマヨネーズべたべたで味が濃いというイメージが強い。

11月25日(火)

北野天満宮のお守りがゲットできたと生徒から連絡あり。今年の受験生みんなに配るぞ。

***

最近時々強いめまいがあったので、普段は耳鼻科に行くところを今回は趣向を変えて脳神経外科に行ってみた。脳梗塞とか脳腫瘍とかあるかもしれんなあと。MRIとかMRAとか結構興味があったし。これ実はとても矛盾してるんだけど、もし仮にそういうのが発見されたとしても治療をする気は全くないんですわ。人間は放っておけば死ぬ。だから、治らない病気なら死ぬのが自然なのだ(注意:あくまでもこれは、塾長が重篤な病気にかかったら、悪あがきするつもりはないということ。もちろん、生物的な意味での生存に強い執着を持つ人が沢山いることは知っているし、そういう人々の考え方はこれまた自然であり最大限尊重すべきだと思う。決して一般論として述べているわけではないことをご承知いただきたい)。

で、結局ぶっとい血管に血液がしっかり流れていて、脳梗塞も脳腫瘍も脳出血もなかったと。だからめまいは耳鼻科領域のお話。一番心配していた脳味噌のシワはしっかりと刻まれていた。塾長の脳味噌がつるつるだったら、ネタにはなるかもしれないけど、仕事にさしさわる。先生にとっては気がかりな点があるらしく精密検査を勧められたんだが、それについては塾長は全く気にしていない。するかどうかも未定。見えすぎると色々考えちゃうんだろう。

料金がどのくらいになるのか心配で10万円くらい持っていったんだが、MRI,MRA、血液検査込みで結局数千円で済んだ。ちょっと拍子抜け。

11月24日(月)

昨日、県民会館でヴァイオリン教室の発表会を見てきた。うちの生徒さんが出演するので、一体どんな顔して弾いてるんだろうかと興味がわいたのだ。本人の登場する数人前までの演奏が結構エラいことになっていたので、ちょっと覚悟していたのだが、普通にちゃんと弾いていてびっくりした。素晴らしい。

県民会館は舞台上では自分の音が全然聞こえなくて怖いホールなんだけど、観客席だとちゃんと聞こえる。残響がない分、音の出方がストレートな楽器の方がいいようだ。うちの生徒さんの楽器もまだ新しいはずなんだけど、よく音が届いていた。最近思うんだが、古くて音がよく届く楽器ってのは実はものすごく少数なんではないか。同じくらいの値段なら、モダンや新作の方がホールでは音がよく届くような気がする。ただし、耳元での金属音とレスポンスの悪さは我慢できない人には我慢できないとは思う。

11月21日(金)

色々な人から鼻うがいについて聞くことがあったんだが、どうにも鼻がつーんとしそうで実行できないでいた。先週、予備校の同僚の先生が「おばあちゃんから鼻うがいを欠かすなと言われてて、そのおかげか風邪引いたことないです」というようなことを話していて、それが引き金になって塾長も時々鼻うがいをするようになった。

塩を混ぜれば確かにつーんとしなくなるし、夜鼻うがいをすると朝起きた時の鼻の通りが素晴らしい。冬は風邪引いていない時でも朝っぱらの鼻の通りがいまいちなことが結構あったので、これからは出来るだけ鼻うがいをしよう。

***

そろそろ県内の高校が修学旅行シーズンを迎える。京都に行く生徒さんに、北野天満宮のお守りをお願いしといたぞ。去年の生徒さんには5000円渡してお守りを買ってきてもらったけど、今年は消費税の便乗値上げが考えられるので6000円渡しておいた。神様へのお願いにまで消費税がかかるってのはおかしな話だ。

11月18日(火)

散歩中に見たトラックの右側面に「○口工務店」(○のところには山でも川でも適当な漢字を入れてちょ)と書いてあって、ちょっと笑ってしまった。まだまだ修行が足らぬ。

***

銀行に記帳しに行ったら、ATMの操作法を知らないばあさんが行員の説明を受けつつ操作して、そのまま雑談モードに入った。「どいてくれよ」と思ったが、時間の流れの遅い盛岡だし、ここで急かすのは粋でないなあと思っておとなしく待つことにした。そのばあさんがようやく雑談を終えてさてワシの番だ、と思ったら、ワシの後ろにいた別のばあさんが当たり前のような顔をしてワシを抜かしていった。思わず「ばあさん、俺が先だよ」と声をかけたら、そのばあさんはワシと目を合わすことなく、言葉を返すこともなく引き下がった。

二人連続で、ワシの考えるATMの作法に反する行動をなさったのでちょっとびっくりした。

11月17日(月)

進路相談をされた時は、基本的に選択肢を狭めない方向で考えた方がいいんじゃないかという話をする。中高生の考える世の中と、実際に入ってみてわかる世の中には結構差がある。だから、気が変わったり、考えていたのと違うと思ったときに進路変更が気軽にできる環境の方がよいと思うのだ。岩手の進学校が二年生になるときに文理を分けるようにしているのは早すぎると塾長が感じる点はここにある。高校1年生でそんなに選択肢を狭めて何のメリットがあるのか。

ただ、ときどきそんな信念がぐらつくことはある。こないだYouTube でNHKの「独立時計師の小宇宙」という番組をみていたら、フィリップ・デュフォーという超有名な独立時計師が「兄貴が大学行ったからワシは時計学校に行ってすぐに就職したんだ」という話をしていた。現金収入の多くない国や時代に生まれた場合、そもそも選択肢なんて存在しないこともある。でも、彼は選択肢のなかった人生に対してネガティヴな感情を持っていないらしいし、実際彼は時計師として最大級の尊敬とあこがれの目で見られている。そして、時計師としての仕事に強い愛情とプライドを持っている。昔のヴァイオリン製作者も、おそらく特に選択肢があったわけではなく、「一人目は跡継ぎ、二人目はヴァイオリンの親方んとこでも修行に行かせるか」みたいな感覚で自動的に親が進路を決めていたのだろう。それが当たり前だった時代もあったわけだ。確固たる意志がないのであれば、誰かが針路を決めてくれた方が前に進みやすい人も(そういう人の方が多い?)いるのではないかと時々考えてしまう。そう考えると、進路相談とか進路指導って迂闊なことを言えないなあと恐ろしくなる。

***

朝、NHKラジオを聴いていたら速報で「7-9月期のGDPがマイナス成長」みたいなのが出てきた。他のニュースでも「衝撃」みたいなことが書かれてたりするけど、いくらなんでも白々しすぎないか。先月の段階で既に民報ラジオ局で某経済学者が「7-9月期のGDPは財務省の最近の統計を見る限り、どんなにいかがわしい補正をしたとしても確実にマイナスになるんですけど、その辺りで解散するかもしれませんね」みたいなこと言っていて、当然そんなことはメディアの連中は知ってるに決まってるんだわ。全国紙やNHKは自分らで数字を検証したり考察を加えることは既に諦めた、御用メディアなんですな。どこかの全国紙みたいに捏造をするのも下らないが、お上の出してくる数字を垂れ流すだけなのも存在価値がない。まったくもってアホ臭い仕事だ。

11月15日(土)

すごく寒い。今日は最高気温が5度くらい。でも、これくらいならフリースを着るだけで散歩できてしまうのが最近盛岡仕様になったなあと思うところ。

今冬はLuigi がいないので(というかいつお帰りになるのかさっぱりわからん)、Luigi 用の電気毛布を塾長が使用することにした。あたたかくて素晴らしい。やっぱ人間が使うべき文明の利器だ。

11月14日(金)

これまで金曜日は割と楽な曜日だった。んが、先週からは16:30~22:30の間ずっと生徒がいて、一週間で一番お仕事している日になってしまった。でも、よーく考えればmax で6時間しか生徒が来ていないなんて他の人から見たらすごく楽ですがな。世の中の仕事人は皆様当たり前のように8時間プラス残業をなさっているわけで。仕事が大変かどうかってのは大部分主観で決まる。塾長はデフォルトの労働時間が一般社会人に比べて短いので、一般社会人の人にとっては全然しんどくない労働時間でも、結構頑張ってます感が出てしまう。

逆に、学生時代を思い返すと、塾長は毎日8~10時間チェロを弾いていて全然苦にならなかったが、遊びであったとしてもそれだけの時間楽器を触っているのは苦痛だと思う人も少なからずいたはずで、遊びにおける満腹感も人それぞれなんだなあと。

遊びも仕事も、客観的基準なんてあり得ない。9時5時が当たり前の労働環境というのはそれだけでかなり不自然なものであると思う。

***

夏頃聴いたラジオで、衆議院秋解散かも、みたいなことを言っていて「そりゃないだろう」と思ってたらほんとに解散するらしい。確かに、夏の時点で岩手県の一番怖い顔した人のポスターが綺麗になっていたし、知っている人は知っていることだったのかもね。

それにしてもこれでまた自民党が大勝しそうであるというのは何ともやりきれない。どう考えても自民党政権の恩恵にあずかっている人々の方が少ないはずなのに、なぜ自民党に投票する?前にも書いたけど、脳味噌の足らない貧乏人ほど保守政党に投票する傾向があるというのは国を問わないのかもしれない(保守的=頭が固い=頭悪い、と考えればこのよううな投票行動は別におかしくもないか)。かといって、民主党みたいな烏合の衆に投票するのも馬鹿げているし、共産党のようなひび割れた骨董品に投票するのも下らない。

ワシはどこの政党も勝てずに、変な法案が通らないままなのが一番だと思うんだ。ねじれ国会がダメだなんてのは、糞メディアの撒き散らかしている大嘘だよ。現状をこれ以上悪い方に変えたくないと思っているワシが一番保守的かも。

11月10日(月)

さっき電話したらLuigi はまだバラバラ状態らしい。楽器預けて2ヶ月、色々大変なのはわかるがチェロ弾く気力がますます萎えてゆくよ。この件については、こちらには一ミリも非がないと思っているだけに心穏やかでいることが極めて難しい。これで来月も本番があるってんだから、どうやってモチベーションをキープしていいのかさっぱりわからん。

***

IT技術の発達のおかげで必要な医者の数が少なくなるだろうという予測をオックスフォードのせんせがしている。それはワシもそうだと思う。例えば最近の塾長の例で言うと、関節痛で病院に行ってレントゲンとって骨に異常がないから休養してテーピングでもしてね(しかもテーピングの仕方の指導はなし)、ということであると、生身の人間が医者をやる必要性が全くない。あるいは、風邪で病院に行ってついでに血圧測ったら、厚生労働省の基準よりちょっと高いから薬飲みましょうね、っていうことなら生身の人間が医者をやる必要が全くない。

生身の医者にテーピングの知識がなかったり、関節回りの筋肉を鍛えるためのリハビリの知識がなくても、多分コンピュータなら知ってる。あと、生身の人間による治療が必要である場合の判断も出来る。血圧の正常値についても、厚生労働省の基準に当てはめて診断するだけならワシでも出来る。生活習慣や遺伝子的要因や現在の体重や脂肪量なんかを勘案したうえで、ビッグデータを活用したより精密な診断が出来るようになればその方がいいに決まっている。というか、古今の名医と言われる人々は、自分の見てきた患者達の体質や性格なんかを頭の中にデータとして入れておいて、それをもとに「こういうタイプの患者の適正血圧やコレステロール値はこのくらい」みたいな判断をして、薬を出すのがいいのか別の治療がいいのかを判断していたんではないかと塾長は想像している。それが出来ることがよい町医者の条件で、ワシら一般人が町医者に望んでいる能力ってそれなんだよね。で、手に負えなければ医大とか、大きな病院に送ると。

いずれは、人工知能制御の診断センター(人間の医者に見せるかどうかの診断をするためのスクリーニングをするところ)での問診(多分コンピュータ)と画像撮影(これもコンピュータ制御)が町医者の代用品となり、必要なら人工知能が大学病院とかに紹介状を出すというシステムになるんじゃないかな。医者が必要なのは大学病院や特殊な大病院と人が生まれたり死んだりする施設くらいになるような気がする。街の内科医や精神科医はほとんどすべて人工知能に置き換えられるじゃなかろうか。医師不足は多分数十年もしないうちに解消されると思うよ。

***

演奏会は無事終了。

反省点1.お客が少なすぎ。60人くらい。日曜日の夜とか、雨降りとか、昼間にコバケンの演奏会が花巻であったとか、メンバー全員友達が少ないとか、色々理由は考えられる。普段から地道に演奏依頼を受けて、名前を知ってもらうしかないなあという結論に。これだけ少ないとさすがに萎える。

反省点2. 代表から一言「練習回数が足らんかったなあ」。それは最初からわかっとる。毎回の練習計画と練習ポイントの絞り込みがきちんとできていれば今回程度の回数でも無問題だったであろう。

個人的に良かった点1. 左手の痛みは今シーズン一度もなし。普段から丁寧にケアしていれば大丈夫であるという確信を得た。その代わり、他のメンバーから見れば神経質すぎると思われるような慎重さで練習をしていた。

個人的に良かった点2. 腰から背中と首にかけてのラインを少し変えてみた(多分他の人には違いがわからない)。演奏会最後まで体や目が疲れることなくいい感じのバランスをキープできた。今回の演奏会はこの一点のみが収穫であった。


今回の演奏会は、演奏中は結構嬉しい気分で弾いていて、終わったあとはとにかく客入りの少なさにがっかりするばかりだった。演奏会としては失敗だな。

2014年10月


10月28日(火)

本日の朝ニーチェ

「罰」とは、すなわち復讐が自称するところのものである。復讐は仮名を使って、良心のやましさをごまかすのだ。(ツァラトゥストラかく語りき「救済」)

***

こないだ産直で買ったカボチャ大福は素晴らしかった。お菓子屋でない普通のスーパーで買う饅頭・和菓子類は頭を抱えたくなるまずさのものが高確率で存在するのであるが、今回のカボチャ大福は素人店に置いてあるものとしては最高品質であった。めっちゃおススメ。

***

製薬会社とかマスク・消毒系会社(そんなんあるのか?)の株を買っておけば、今頃大儲けだったろうに、と思う今日この頃。あ、これ仮定法の作文練習に使えるな。

10月27日(月)

アフリカに行っていなくてもエボラに感染することは出来る。中継地点のヨーロッパのどこかの空港で症状の出始めた感染者が咳をしてつばをテーブルに撒き散らかし、続いてその席に座った人間がテーブルに触って感染してよそに行けばOKみたいな。ということもあるよとTIME に書いてあった。そりゃありうるでしょうな。だからアフリカを出国するときに3週間隔離すりゃいいんですわ。出入りする人間も(先進国の空港に比べればはるかに)少ないし確実で簡単でしょ。

ひとつよくわからんのは、空気感染しないという情報だ。空気感染てのは all or nothing で判断できるものなのか。感染者が咳をしてる部屋に〜時間いたら、〜%の確率で感染が起きる、とかならわかるんだけど。

10月25日(土)

夏頃からずっとモデムがおかしくて、電話が発信できない状態だった。着信はできるけど。で、Yahoo に連絡したらモデムの故障っぽいということで、新しいモデムを送ってきた。今日接続してみたらちゃんとまともに動く。よかったよかった。

最近気になっているのは、モバイルWifiの安いやつ。通信量無制限で3000円くらいなら、Yahoo よりも安いし速いし、しかも家の外でもネットができるじゃん。ただその条件がいつまで続くのかがわからん、というか信用できない。信用に値しない。迷うところだわ。

***

今週のTIME その1

記事の内容とは全く関係ないけど、表紙にデカデカと写真が載っているインドネシアの大統領は、TRICKに出てくる関西弁の刑事さんに顔がよく似ている。

10月19日(日)

石原学舎の来客ウェルカム度表


Rank 1. 生徒さん、生徒さんの保護者、Suono のメンバー、CEMのメンバー、京大オケの友人達、カブ系の師匠達、宅配便のおにーさん

Rank 2. セールス、宗教勧誘、顔と名前が一致しているだけの知人、「風呂を貸して下さい」と数年前訪ねてきた見知らぬばーちゃん


Rank 1 の皆様はアポなしでも全く問題なくウェルカム。生徒に昼寝中起こされても無問題(大抵ワシが時間を間違えてる)。当然だがや。Rank 2 は招かれざる客リストになってる。客商売である石原学舎という仕事場に、意味不明な連中が来るというのは絶対に許されない(し許せない)。見知らぬばーちゃんはその後一度も来ていないが、あのばーちゃんが毎日来るようなことがあったら商売上がったりだ。そして、アポなしOKのRank 1 のお客さんが必ずアポとってから来るのに対して(ああ、I本師匠はいきなり来たことあるっけ。でも無問題)、Rank2 の連中は毎回アポなしで来やがる。ある程度は仕方ないといえ、迷惑千万だし嫌悪感しか持てない。まあ、アポとろうとしてもRank 2 の連中は断られることがわかってるんでしょうな。

しかしこのウェルカム度表、誰が作っても同じような結果になりそうな気がするよ。

10月18日(土)

ちょっと思い立って「盛岡、大学受験、塾」でググってみた。何と!大手の塾や予備校を差し置いて、塾検索サイトの次に堂々と「石原学舎」が!!なのに何でこんなに問い合わせが少ないんだろうね。いや、現時点ではこれ以上生徒の受け入れは無理(というか、塾長的に労働意欲と遊びたい気持ちのバランスがぴったりというべきか)なんだけど。

ずるいなあと思うのは、全国展開している予備校の盛岡校たちが、盛岡校だけの合格実績を(盛岡校のサイトなのにも関わらず)ホームページに載せてなくて(載せてるのかもしれないけどトップページにはない)、日本全国の受講生全員対象の合格実績を載せてること。保護者や生徒が知りたいのは、そして野次馬根性と僻み根性たっぷりの塾長が知りたいのは、大手予備校が盛岡でどの程度実績を上げてるかなんだよなあ。

***

BGMは坂本冬美。しみるねえ。

***

散歩ルートにラーメン屋とかハンバーガー屋がある。ガラス越しに見えるお客の健康が老婆心ながら心配になる。塩分と脂肪分の塊であるような食物を常用すると味覚も健康も壊れる。出汁にこだわっても、結局は塩分と脂肪分の味しかしない。健康と味覚を壊すものをわざわざ金払ってまで食べようとする理由がわからない。

塾長は昔、永福町で一杯1000円くらいするラーメンを行列して食べて以来、一人でラーメン屋に入ることはなくなった。あんなものに1000円も出すのはいくらなんでもバカバカしすぎる。

***

一週間ぶりでチェロに触った。我がルードヴィッヒII世は量産品とは思えない音を出すようになってきた。製作されて20年経てば、量産品でもこのくらいになるわけだ。経年変化にまさる調教はないのかもしれない。鳴らない新作楽器を頑張って調教するのはバカバカしい。

***

CNNのニュースを聞いてたら、45分のうち30分がエボラ関係だった。キャスターが「何で彼女らは不用意に外を出歩くんだ?」みたいなことを言っていて、まさにそれがノーマルな感覚だと思ったのであった。感染者を出した病院関係者へのインタビューでは「感染症用の訓練なんかされてないわ」みたいな証言が出てきてこれまたびっくり。ダメだこりゃ。

10月17日(金)

今週は一度もチェロに触っていない。これ、まずい。

***

全くもって理解不能なことなんだが、もしエボラが本格的に危ない感染症なのであれば、現地の空港を閉鎖して国境を封鎖すりゃいいだけなんじゃないか。国連は「対処に失敗した」とか言って匙を投げてるっぽいけど、要するに出国する連中を足止め or 監禁するだけでいいように思う。アフリカなんて国際空港がそんなにたくさんあるわけじゃないだろうし。人道的にどうなのかという疑問はさておき。初動の鈍さはTIME でも散々指摘されてるが、後からでもやれることをやらないのは怠慢だよなあ。

***

予備校でちょっと前まで同僚だった先生が、個人で寺子屋を始めた。一年目にして既に生徒数が10名を超えているようで羨ましい限り。石原学舎は生活安心レベルに到達するのに三年かかったぞい。ちなみにその寺子屋は今年度中に20名の大台に乗るかもしれないそうな。FBだけの宣伝と口コミでそんなに生徒が増えるものなのか・・・

うちでは無理や。というか、どちらにしても20名も受け入れられないことははっきりしてるし。今年度も現時点でこれ以上の受け入れは無理です。キャパ少なすぎ。

***

先週英検を受験したうちの生徒2人。3級受験の中2生は昨日うちで自己採点してみたらまずまずの点数で1次は多分合格。2級受験の高2生は「知らない単語が多かった」ので、今回は無理かもということだった。級が上がるにつれて単語セクションの難易度はぐいぐい上がる。2級以上は見かけた単語をすべて頭に叩き込んで、覚え直しを繰り返すしかない。ガッツ。

***

今週のTIME その2

香港のデモで逮捕された17歳の子の言葉。「香港民主化運動にリーダーが存在しないのは、弱みじゃなくて強みなんだ。香港がただ僕に頼るだけなら、この運動は失敗するよ」

10月14日(火)

今週のTIME その1

Why nobody wants to host the 2022 Winter Olympics? Lmited payoff. London poured $14 billion into its 2012 Summer Olympics, but it remains unclear how much it woulnd up benefiting the city economically in the long run - if at all.(なんで誰も2022年の冬季オリンピックのホスト国をやりたがらんの?割に合わんから。ロンドンは2012年の夏季オリンピックに140億ドルつぎこんだけど、長期的にこれが市にどのくらいの利益を- もしあったとして- もたらしたのかは未だに不明なんですわ。)

おーい東京オリンピックは大丈夫か?こんなに金のかかる行事なのに、開催国ばっかり金だすっておかしくないか。参加国はみんな仲良く金出せばエエぢゃん。

10月11日(土)

二個目のハクキンカイロを購入したら、巾着のデザインがリニューアルされてた。全然違うよ。

***

今週のTIME その1

エボラがえらいことになりつつある世界と、すでにすっかりやられてしまった感のあるリベリア。リベリアでは現地の医療関係者が感染を恐れて逃亡してしまったりしていて、糖尿病などの普通の病気が致命的な病気になっているらしい。”It is better to overreact than underreact in epidemics. Because of this delayed response, it’s much harder now.” 確かに、春の段階ではWHOもそれほど緊急っぽいメッセージは出していなかったような気がする。

10月8日(水)

皆既月食を見た。数学のテストゼミをやってたんだけど、中断して生徒にも見せたぞ。

***

無許可でSMクラブ経営で逮捕(スポーツ報知)

女王様が許可制だとは知らなんだ。

10月7日(火)

一万歩を四日連続で達成すると、足腰が痛くなる。毎日一万歩は諦めて、週の半分くらい一万歩でいいことにしよう。人生で大切なのは、程よい妥協だ。

***

塾長は「わからない」という感覚はよくわかる。おつむの出来がいいわけではないから。よくわからないのは、いったん出来るようになったことが出来なくなる、いったん覚えた(覚えようとした)事柄を容易に忘れてそれが気にならない、という現象だ。なぜ、一週間前に出来るようになったことが今日出来ないのか、なぜ一度覚えたはずの単語や活用を忘れているのか、忘れることに無頓着なのか、これはさっぱりわからない。今日覚えた単語を一週間後に忘れていたら、今日の勉強が無意味になると思わないのだろうか。これは能力の問題というよりは心がけの問題のような気がする。

どうやったら単語を確実に定着させるよう生徒を導くことが出来るのか、わからない。試験や内申点のような強制力のない塾でボキャブラリービルディングを責任を持って指導することは可能なんだろうか?魔法のような方法は(少なくとも最初の1500語くらいまでは)多分ない。確実に単語力をつける修行法を塾長は持っているが、どうやらどの生徒にとってもそれはあまりにしんどくてできないらしい。でも、それをしないといつまでたっても英語のような簡単な科目すらクリアできない。ボキャブラリービルディングの本を色々調べても、結局塾長の方法と修行部分は全く同じなんだよね。

***

ノーベル賞が出た。目出たい。

2014年9月


9月30日(火)

ジョイスで買った米には、二袋連続で虫がいた。小さな蛾の幼虫だと思う。米を洗うと一ミリくらいの幼虫が浮いてくるので、見える範囲で除去していた。今日、川徳で買った米には虫がいなかった。これが当たり前なのかどうかよくわからない。ちなみに玄米には蛾の幼虫がいることが結構ある。精製していないのでこれについては当然だと思ってた。

***

動画とか写真を見る限りでは、ワシの演奏時の体の使い方はそんなにひどくない。というか、かなりマシな部類に入っていると思う。でも、それでも手を痛めることがある。努力が必ずしも報われないということはよく知ってるつもりだけど、それでも何だかむなしいよ。

***

やっぱ、大きなレンズで撮った方がずっと綺麗だがや。片桐家のカメラで撮ったらこんな感じ。

P9281241


9月28日(日)

昨日、今日と長野から遠路はるばる小西さんが来てくれた。12月の演奏会の練習なのであーる。昨日は昼過ぎから4時間くらい合わせの練習をしてからスペイン料理屋に行って飲んで、そのあとアイリッシュバーでさらに飲んだ。カロリーオーバーだわ。一応、一万歩は歩いたけどね。

そして今朝もまた昨日の続きで練習。12月までにはなんとかなることであろう。さらに夜はマリオスの小ホールで練習。演奏中の写真を撮るのも目的だったんだが、ワシのカメラはしょぼすぎて全然ちゃんと撮れなかった。新しいカメラ買おうかなあ。

明日も朝からブラームスの練習。今回の週末はチェロ弾き過ぎだわ。

CIMG2705CIMG2702


9月27日(土)

牛島がドカベンとバッテリーを組んでいたのを初めて知った。

9月23日(火)

今日は久しぶりに一人も生徒が来ない日だったので、チェロは弾かず、カブでぶらついたり、本を読んだりして穏やかに過ごした。こういう一日もいい。

***

今週のTIME その2

フランスのオランドさんが、浮気現場をパパラッチされて(日本ならフライデーされて?)エラいことになっている。国内であまりに叩かれるもんだから、イラク訪問の方がずっとリラックスして楽しそうだったとさ。

フランスってのは浮気とかには寛容な国だと思ってた。20世紀半ばから後半にかけてのフランスの小説なんて、下らない恋愛的戯れ言しかテーマになってないじゃん(偏見たっぷりをお許しくだされ)。しかも、オランド氏は入籍していたわけでもないし。道徳的なことを集団が個人に要求するのって気持ち悪い。浮気が道徳的に悪いという感覚を持っていることは別に問題ないと思うが(ワシにはそういう感覚がない。道徳的に悪いのではなく、お互い気まずくて都合が悪いと言った方がいいと思う)、普遍的原理としてそれを人に押し付けるのはおかしい。だって、それって結局本人同士と弁護士だけの問題でしょ。もちろん、野次馬根性の存在は認める。でも、道徳とは一切関係がない。メシを食うことに道徳を求めることがいかに馬鹿げているか、考えてみればわかるべ。

***

初めて県立美術館に入った。「チケットはお持ちでしょうか」と聞かれたので回れ右をして帰ってきた。トイレがとてもきれいで、ウォシュレットだったのが素晴らしい。

***

今週のTIME その1

ISIS 相手のアメリカの戦いはなかなか困難らしい。アメリカ一国で何とかできるほど今のアメリカは強くもないし金持ちでもない。お友達は欲しいけど、残念ながら腹に一物ありのややこしい国ばっかりだ。

サウジやその他のアラブは結構協力的だけど、イランが大嫌い。もしイランがアメリカの友達になったらすぐにでもアメリカと絶交するだろう。でも、アメリカは今回ばかりはイランも巻き込みたい。そもそも、イランはISIS の敵なので、アメリカと軍事行動がかぶる可能性はある。それをお友達のサインと受け取られたら、他のアラブがそっぽを向いてしまう。

エジプトみたいに友好的に見える国でも、協力はたいてい「ひも付き(Strings Attached)」である。ギブアンドテイクってことですな。ヨーロッパも尻込み系だし、ロシアや中国はてめえのところの問題を蒸し返されるのがいやなので、国連決議を要求している。そして、国連安全保障理事会ではおそらく拒否権を行使する。

妥協のない知性ってのはなかなか面倒ですな。

9月21日(日)

本日は11月のSuono di Morioka 第3回定期演奏会に向けての練習。ラズモフスキーの第3番は初回練習にしてはまあまあいい感じだった。練習期間は短いけど多分うまくいくと思う。

***

普段はユニクロかしまむらで服を買う。今回、ちょっと魔が差して(こんなのばっかりだ)、アマゾンで「日本製、和柄」なる服を買ってみた。そしたら、どこから見ても風呂敷にしか見えないやつが来た。

9月20日(土)

毎日一万歩歩いたという妹に触発されて(ワシ、人や出来事に影響されやすいの)、万歩計を買って早速歩いてみた。ワシの歩き方だと、30分で3800歩、大体80分歩けば一万歩を達成できるとわかった。雪が降り始めるまでの毎日の目標はこれくらいかな。

1時間以上歩くのは大変暇なので、最近全然使っていなかったiPod とノイズキャンセリングイヤホンを引っ張りだしてきて、英語のリスニングや歴史教科書の音読CDを聞きながら歩くことにした。もしかしたら体重が減る頃には賢くなってるかもしれん。わくわくしてきたがや。

9月19日(金)

ブラウザをリセットしたら、Facebook のパスワード自動入力もリセットされた。パスワードを探すのが面倒なので放ったままなんだが、最近Facebook からの「お友達の情報」なるものがやたらと増えた。そんなん、必要なら頑張ってパスワード探すからそっとしておいてほしいわ。

***

散歩の途中で産直に寄って買ったカボチャをご飯と一緒に炊いてみたら、めちゃくちゃおいしかった。こないだ買ったカボチャよりもよいカボチャだったらしい。

***

今週のTIME その2

Apple Watch が今月発表された。目覚まし(つけたまま寝るのか)、運動計画、カレンダーや天気などの情報、電子決済、心拍数の計測・・・特にやりたいことがない。IT機器が段々体の近いところに来て、しまいには埋め込み式になるかも。そうなればお医者さんには便利だわな。ユーザーにとっては、これまでにないほどの親密な個人情報が集められるという危険がある。

新製品が出たにもかかわらず、塾長は相変わらずのゼンマイ時計を使っている。メイドイン岩手。万歳。

***

燃えるゴミを出し忘れた。不覚。

9月18日(木)

今週の TIMEその1

キッシンジャーの最新刊の書評から。 The most fundamental problem of politics is not the control of wickedness but the limitation of righteousness.(政治における最も根本的な問題は、悪意をコントロールすることではなく、正義に制限をかけることである)。

ISIS や、パレスチナや、アフリカなどのゴタゴタをみていると、そもそも我々が当然と思っている国家観にゃ普遍性など全くないんじゃないかと思えてくる。当たり前ではないことを「当たり前だ」と押し付ければ問題が起きるのは当たり前のことで。

***

業務スーパーに夕食用の魚を買いに行った。そしたら三陸産のプリプリなさんまが置いてあった。ストロンチウム汚染を隠し続ける政府と漁業関係者に対する無言のボイコットとして、太平洋側の魚は購入しないことにしている塾長であるが、家にある大根を大根おろしにして脂ののったさんまにかけて醤油をたらす、と想像したら思わず買ってしまった。

二日続けて魔が差したって感じですわ。

9月17日(水)

ちょっと魔がさして、朝食の人参リンゴジュースに大根を入れてみた。独特の辛みがジュースに広がって、何だか微妙な感じ。

大根を一本買ってしまって、ご飯と一緒に炊いたりしているんだけどなかなか減らない。

9月15日(月)

最近基礎代謝が落ちたのか、運動しても体重が落ちないという話を妹にしたら、奴は毎日一万歩を数ヶ月続けて5キロ痩せたと言いよった。パスポート写真の写りをよくするためらしい。兄貴も負けちゃおれん。

***

ある日ふと考えた。Luigi を買ってからそろそろ4年になるが、その間に何度も剥がれや雑音で修理に出している。気づいたら修理総額はン十万円になっていた。弓を買おうと貯金してたけど、修理がなかったら結構貯まってたんじゃねえか。音が気に入っていたから目が曇っていたかもしれない。しかし客観的に考えて、これははっきりと欠陥商品と言っていいレベルのように思えてきた。古い楽器ではなく新作楽器でこんなにトラブルがあるのでは、新作楽器のメリットが全くない。

で、購入店に連絡して「8掛けでいいから買い取ってもらえないか」と伝えた。先方は「こちらの問題なので、完全にバラバラにして組み直す」と言って、Luigi を引き取っていった。いまいち意図が伝わっていないっぽいが、ニカワがゆるいという以前に接合面で平面が出ていない(いい曲線になっていない)ことが問題で、隙間が残ったままなら剥がれは起きなくても雑音は再び出るようになる可能性がある。一番の問題は、塾長にもうLuigi への気持ちがさっぱりなくなっていることだ。修理が終わったら量産品の値段でもいいから売ってしまうつもり。

チェロへの気持ちが醒めつつあるのはもっと問題だがや。

2014年8月


8月31日(日)

白米を食べるようになってから、栄養を考えて野菜を混ぜるようにしている。これまでに混ぜたのは、ジャガイモ、カボチャ、人参、生姜、キノコ類、ゴーヤ、サツマイモ、枝豆、アマランサス等々。

キノコはほぼ毎日混ぜている。カリウム豊富で香りもよろしい。しめじ、舞茸、ナメコ、エリンギの中では、マイタケが圧倒的に香りがよい。いい出汁が出ていて味も素晴らしい。野菜類ではとりあえずゴーヤは失敗。妙な苦さで気持ち悪い。人参もイマイチ。醤油などで味付けをすればいいのだろうが、血圧を気にする塾長は何も味付けなしで一緒に炊き込んでいるのだ。粉末出汁を入れることはあるけど。

本日のお米は、ジャガイモ、カボチャ、生姜、マイタケ、枝豆、アマランサス入り。玄米だけよりも健康的なように思えるんだけど、気のせい?

***

最近、「現代数学小事典」(ブルーバックス)と「数学入門辞典」(岩波)を買った。暇つぶしや、目覚ましになるような楽しい記事があるかなあと期待して。数学入門辞典は高価だったのに失敗だった。ワシでも知っているような大雑把な説明があるだけで、裏話とか蘊蓄みたいなのはなし。そういうのが得意そうな著者が集まっているので楽しみにしていたのに。これなら「数学辞典」の方がマシ(難しいけど)。

大して期待していなかった「現代数学小事典」が意外なまでのヒット。読み物としても面白いし、随所に著者たちの立ち位置というかスタンスみたいなものが書かれていて素晴らしい。ロジックについてこれだけ包括的な解説があるのも珍しい。もちろん、お話以上のものではないけど、十分に楽しめる。これは高校生にもお薦めできる。昔のブルーバックスは頑張っていたんだなあ。

***

さてさて、今週からは予備校再開。準備を進めているが、後期のテキストがあまりにも簡単すぎて困惑している。これ、一高の授業で使っているようなプリントより簡単だぞ。ワシ知らんぞ。

8月28日(木)

雑音がこんなにうるさいのに、いい音が出ているLuigi 。一体どうしろというのだ。

***

ものすごく涼しいんですけど。

8月27日(水)

昼寝をしていたら生徒が来た。時間を勘違いしていた(ワシが)。

8月26日(火)

Luigi の雑音は相変わらず。ゲットしてそろそろ4年になるけど、雑音なしで弾いていたのはそのうち一年に満たない。修理代にいくらかけたことだろう。でかくていい音が出てはいるが、新作楽器でこれだけ余分なメンテナンスをしなくてはならないというのでは新作の意味がないと思う今日この頃。おっちゃんに話して、もっと安物でいいから健康な楽器に交換してもらってもいいかも。

***

来週から予備校の後期授業が始まる。にもかかわらず、何を担当するのか知らないし、テキストも渡されていない。毎年のことだけど、もう少しなんとかならないものだろうか。

***

今週の TIME その1

ウクライナの航空機撃墜事件の死体写真についてTIME の読者コーナーには賛否両論が掲載されていた。「センセーショナリズムだ」「リアリティーがあってよろしい」。賛否両論ということでフェアなようにも思えるが、実は自誌への賛成意見を後ろに載せている。通常、両論併記の場合は後ろに重点がある。譲歩構文においても、二つの考え方を併記する場合は基本的に後者が筆者(編集者)のスタンスということになる。

こうやってメディアは世論を誘導するわけだ。

8月25日(月)

代ゼミが沢山の校舎を閉鎖するらしい。講師の大量解雇で、地方の予備校に有名講師が流れてくるかも。そうすると、塾長はお払い箱になるかも。別にいいけど。

8月21日(木)

テキストを頻繁に忘れてくる生徒さんもたいてい出来が悪い。まあその、やる気の問題ですな。あと、英語勉強するのに辞書持ってこないとかどういうことなんでしょう。うちには英和辞典はない。英英辞典しかない。中高生相手だと貸す辞書がない。

辞書と言えば、中高生が電子辞書を持つのは(もう何度も雑記帳に書いてるけど)絶対アウトだと思う。辞書は調べる単語の周辺情報もちゃんと読まなくてはならない。電子辞書は画面が小さすぎて周辺情報まで目が届かない。電子辞書は、塾長程度の英語力がある学習者以外は使ってはいけないと思う。要するに、電子辞書を使ってもいい英語学習者は全英語学習者の一パーセントもないってこと。中高生でその一パーセントに入っている子が一体どれくらいいるんだろう。

***

演奏会を引き受ける時は、まず時間を確認しなくてはならないということを痛感している。9月頭の演奏会は北上で午後3時開始ということになった。石原学舎は午後6時から。演奏会終了が4時半くらいなので、新幹線を使わない限りアウト。断るべきかどうか悩み中。

ちなみに、時間が決定したのは本日。だから、依頼を受けるときに「これこれの時間までに終わらないならお断りします」と伝えなくてはならなかったのだ。

8月20日(水)

例えば、「昨日駅で会った紳士は、あなたの父上ですか?」という日本語を英語に直そうとする。もちろん、すらすらと出来る人はそうすればよい。すらすら出来ない人は、上の日本語を「(昨日駅で会った)紳士は、あなたの父上ですか?」と、骨格と修飾部分に分けてから英訳する必要がある。実は、英語が出来ない人は、この骨格と修飾部分の区別が日本語の段階でスムーズに出来ていない。日本語の読解を丁寧にやる癖を付けておくと、英語にも数学にもよい。いやむしろ、日本語がきちんと使えない人は、英語も数学も他の科目もそれに邪魔されると言った方が正確だろう。

***

できる生徒とできない生徒の違いはなんなんだろうといつも考えている。出来なさ加減は千差万別で、なかなか共通点を見いだせないが、確実に言えることはいくつかある。

出来ない生徒は、一足飛びで解答を書こうとする。図も描かず、表も書かず、手がかりとなる考察を残すこともせず。よくできるお友達はそんなことしていないかもしれないけど、そうでない子はプロセスを大切にしなくてはならない。

出来ない生徒は、ノートの取り方がデタラメである。解答そのものよりも、図とか表の方を写してほしかったりするのに、答えだけ写していたりする。大切なポイントを抜き出すことが出来ないのであれば、黒板に書いてあることは全部写した方がいい。

出来ない生徒は、勉強しない。復習は同じ問題を何度もやるだけでいい。新しい問題で頭を悩ませなくてもいい。出来る問題を繰り返せばいい。うちの課題はそれである程度何とかなるようになっている。なのに、それすらしない。

中学生相手の場合はそれでもちまちまと上記のことは指摘する。高校生にはしない。

***

弦を交換して数日経ってすべての弦がほぼ落ち着いた。エヴァピラッツィゴールドはとても良い。

まず、好み云々ではなく良し悪しで判断できるところから。反応はこれまで使った弦と比べて圧倒的に速い。AとDなので、そもそもそれほど反応が遅いことが気になるわけではなかったが、それでも圧倒的と言える。横に弾くだけで音が出る。バッハの細かい音符がめちゃくちゃ弾きやすい。音の大きさはヤーガースペリオールと比較して少し優位に立っている。太い音が出ている。弦は細くて強く、ハイポジションだとちょっと痛い。ラーセンみたいな感じ。

好き嫌いの判断が出るところは・・・音色はヤーガースペリオールに比べて熱く(ヤーガースペリオールは暖かい感じ)、明るく、肌理が細かい(ヤーガースペリオールの方がもう少しザラザラ感があるように思う)。スピロコアのクロムの音色と合っているのはヤーガースペリオール。

これまでのところ、エヴァピラッツィゴールドは優で合格。あとは、Pirastro のホームページの宣伝にある”extremely durable”(耐久性抜群)が本当であることを祈る。元祖エヴァピラッツィは2ヶ月でアウトになる。これではどんなによい弦であっても選択肢から外れざるを得ない。ヤーガーは4ヶ月ちょっとで全然だめになる。せめてその程度の耐久性があるとええなあ。

8月19日(火)

今週のTIME

先週は盆休みだったっぽいTIME。アメリカの雑誌なのになんでお盆に休む?今週は半分がロビンウィリアムズの追悼特集で、残りは戦争ばっかり。ロビンウィリアムズのことは知らないし、全く興味もわかないので一ページくらい読んで投げた。戦争は世界中のあちこちで行われている。イラクとかシリアとかイスラエルとかウクライナとか。中南米にはギャングに入らないと殺される国があったり。人間が生息可能な地域の殆どはどうやらぐちゃぐちゃのようだ。

そうこうしているうちにエボラ出血熱がえらいことに。人間同士でどんぱちやってる場合じゃないような。

8月18日(月)

チェロを弾くことが原因で体が痛くなることが最近増えた。そのため、練習や奏法にはそれなりに工夫を凝らしている。例えばこんなこと。

人差し指の関節痛・・・指を傾けて押さえたとき痛みが出ることがある。そのため、できるだけ傾けずに押さえるようにしている。ヴァイオリンのように、爪というか指先が駒の方を向くような押さえ方ができるのであればそれがいいのであるが(大部分の先生はやるなという。しかし、一部の書籍にはこうするのが良いと書いてある。指が届くならば、このような押さえ方が関節を保護するのには良い)、残念ながらそれは指の短い塾長には不可能なので次善の策としてほぼ直角に、真横から押さえるようにしている。また、塾長は人差し指の爪が長く肉が少ないため、ちょっと指を立てて押さえるだけで爪が指板に当たってしまう。このためにバランスを崩すことも多々あった。ということで、最近は二日に一度人差し指の爪を切るようにしている。深爪を続けることで爪が短くなり、その状態で押弦することによって指先のたこが成長するのである。ギリギリの爪切り作業であるが、始めて一ヶ月ほど立った現在、人差し指先のたこはかなり成長してきて、通常のポジションで爪の長さが気になることはなくなった。これは最初から指先の肉がある人にはわからない悩みだと思う。あと、何かの本で「関節痛ってほとんどは関節そのものというよりはその周りの腱とか靭帯の問題」みたいなのを読んだので、ちまちまと人差し指(だけじゃなくて他の指も)ストレッチをするようにしている。

前腕筋の痛み・・・これはピアノをやっていた時から時々あった。つまり、中学生の頃からのお友達ってことだ。ただ、若い頃はその日のうちか次の日には治っていた。最近は長引く傾向にある。左肘に暖房の空気が当たっているときに違和感も痛みも完全になくなっていることにあるとき気づき、それ以来肘をできるだけ冷やさないようにしている。冬場は肘にカイロをいれたり、エルボーウォーマーをつけたりしている。マッサージやストレッチもできるだけやるようにしている。

他にも色々あるけど、とりあえず効果があったのはこれくらい。弾くなという指示と痛み止めしかないお医者さんの存在意義って・・・

8月17日(日)

毎年行楽シーズンになると山で遭難する人々がいる。ワシは思うのだ。山の天候やご機嫌と人間社会の日程は全然関連性がない。行楽シーズンにしか山に登れないような忙しい人々は、登山をあきらめるべきなんじゃないかと。

***

弦を新品に交換。A,Dはエヴァピラッツィゴールド(新製品)、C,Gはいつも通りスピロコアのクロム巻き。やっぱ4ヶ月で相当ダメダメな状態になってるというのがわかる。今回初めて使ってみたエヴァゴールドは、音は大きいがはすっぱな響き。もう少しなじんだらまた印象が変わるかもしれない。これまで使ってたヤーガーがとてもよい弦であるということを再確認したのであった。

2014年7月


7月31日(木)

今週の TIME その1

絵文字特集。今更アメリカで流行りだしたんかい、と思ったら最後の方は面白かった。絵文字に出てくる顔が白人ばかりだというので、Apple はこれから民族的多様性についてもより包括的な取り組みをしていくそうな。黒人はわかるが、どうやって絵文字で日本人を表現するんだろう。まさか武士とか忍者?絵文字を普遍化する取り組みとして、絵文字辞書を作る計画とか、絵文字を普遍の文字として(エスペラントみたいなのを目標としてるのか)用いて言語を組み立てる企てなどもあるらしい。絵文字しか使っちゃいけないSNSもあるんだと。絵文字言語という考え方はきわめて興味深い。その場合、話し言葉と書き言葉が現在のように一対一対応してくれなくなるわけで、教科書の音読とかはどうすることになるんだろう。

***

今月の the Strad その1

ヒラリー・ハーンが筋肉の炎症のため今後6週間演奏会を全部キャンセル。ああいうトップ中のトップの人でも、怪我するんですなあ。どんなに体を上手に使っていても、使い過ぎはよくないってことだ。

7月30日(水)

お手伝いに行っている予備校からは、夏休み中に講師が地方の高校に派遣されている。まあ要するに、県の予算が余ったからそれを使い切っちゃえという企画だ。

今日、講師室でぼーっとしていたら後ろから派遣予定の先生と派遣担当の職員の会話が。「あの、新幹線でということだったんですけど、今年は交通費が予算から下りないということでしたので、在来線でお願いできますでしょうか」「ああ、そうですか」

いい人だなあ。もしワシがそういう提案を受けていたら、新幹線が在来線になった時点で「行きません」て言うけど。そんなん、たんまり金もらってる校長がポケットマネー出せば済むことでしょ。金と余裕のあるやつが金を使わないからいつまでたっても不景気なんだわ。

***

今月のThe Strad 誌は第一次世界大戦特集。丁度開戦100周年てことらしい。軍服着て楽器持った白黒写真多数。TIME はガザ地区とウクライナ(とロシア)の話ばかり。第一次世界大戦が終わってないという見解すらある。アメリカとロシア、またはアメリカと中国が本土決戦みたいなことはないだろうが、ウクライナや、シリアみたいな中途半端な場所で代理戦争をする(している?)ということは十分にあり得そうだ。

時々思うんだが、平和を願うという考え方は本当に普遍的なものなんだろうか。「イリアス」「オデュッセイア」の時代は、男が国と家族を背負って命をかける(というか死ぬ)ことが美徳であるとされていた。古代ギリシャ人はそういう民族であったわけだ。平和で安穏とした生活を望まない人々に対して、平和の美徳を語っても何の意味もない。友人の解体ショーをしたくてうずうずしている女子高生に命の大切さを説くのと同じくらいの不毛さを感じる。

7月29日(火)

「疲れる」という漢字を書こうとしたが頭に浮かばなかったらしいAちゃん。「疲れるってどう書くの?」塾長「やまいだれにかわですよ」

ノートに書かれたのは、縦に並んだ山と川。

***

ケツ拭いているときにテッシュを指が貫通した時の絶望感たるや・・・

7月28日(月)

今日は朝から全部で4コマ6時間・・・疲れ果てた、さすがに。

***

今週のTIME その1

ウクライナの民間機撃墜の記事には死体写真がゴロゴロ。こういうのって欧米のメディアでは割とよくあるみたい。気色悪いけど、向こうの人々はこういうニュースに慣れてるんですかね。

7月27日(日)

明日から予備校の夏期講習。今週は東北大物理。来週は東大物理。前期の授業に比べて夏期講習の難易度の爆発加減がすごい。これ、前期の授業で苦労してた子は絶対ついてこられないぞ。

***

昨日の夜は28度。さっき散歩したら21度だった。今日は朝だけむぉーっという蒸し暑さで、夕方以降は爽やかだった。盛岡の夏はいい。

***

学生時代の友人から、血液さらさらにはタマネギが良いというメールをもらい、影響されやすい塾長は早速タマネギを買ってきて生で食したのであった。水にさらすと血液さらさら成分が流れ出るということなので、切っただけ。鼻の奥がめちゃくちゃじんじんする。これ、無理じゃないか。

そういえば昔、タマネギを黒酢に漬けたものがよいと何かで読んで、それを実践したことがあった。臭くてまずくてやっとれんかったわ。

7月26日(土)

5月と6月は少しいじけ気味だったLuigi であるが、7月に入ってからは悪くても「とても良い」、良い時は「とびきり」の音が出る。今日はとびきりの日だった。暑い方が弦楽器にはいいのだろうか。

***

今日は暑かった。名古屋みたいだった。

***

チェロ教室の生徒さんが、岩手医大オーケストラのエキストラとして出演する。今回はチャイコフスキーの「悲愴」とビゼーの「アルルの女第一組曲と第二組曲」である。なんとも挑戦的なプログラムである。どちらも弾いたことがある曲なので、重点的に取り組むべきところとそうでもないところ(ごまかしかたとも言う)を色々お話しした。

アルルの女は一回生オケという、実に下らない企画で弾いた。要するに、オケなんかやったことのない、初心者ばかりの大学一回生を集めて演奏させて上級生がそれを見て笑う、という悪趣味な企画である。笑われるのがわかっているのに、結構みんな真面目に練習をしていて、こういうところがやはり腐っても京大生なんだなあと感心したもんだ。で、我々チェロセクションは、第一回目の練習は全員揃ったものの、それ以降は日曜午前九時開始という時間もあり、ほとんど誰も出なくなったのであった。練習場にいると、当時のコンマス二人から突っつかれたものだ。ISKN「なんでチェロは誰も練習に来ないんじゃ?」塾長「ちょっと忙しくて・・・」ISKN「そんなわけないやろ!」KTGR「なあ、チェロの人ら、調弦できんのか?大丈夫か?」塾長「調弦なんてできるわけないよ。そもそも、調弦が完璧でも、左手で押さえたら外れるし」KTGR「なんだそりゃ」

来月に迫った医大オケの演奏会が、素敵なものになることを祈っている。

7月25日(金)

鼻から水を注入して「除霊」のニュースが、鼻から水を注入して「除雪」に見えた。除雪って意味不明だなあと思ったけど、除霊も意味不明だ。

7月24日(木)

中国のクズ肉がHACCPのチェックをされていたのに、と報道されている。物忘れのよい日本人は、雪印の工場がHACCP基準のチェックを受けていたのを忘れているみたいだ。つまり、ISOと同じでそんな外部によるチェックには何の意味もないということだ。何度も書くけど、忘却は消費者の怠慢であり罪である。ダメな会社はちゃんと潰さないといけないし、品質基準や賞味期限はさておき、味や見た目がおかしいことには気づくよう努力しなくてはならない。

雪印が事件を起こしたことすら忘れている日本人が多いのではないかと、今更ながら思ったのであった。大丈夫か、日本人?

7月23日(水)

福島市のHPより。これはすごいね。

***

マクドナルドの鳥が賞味期限切れだったとかいうニュース、今更ですわ。塾長はこの雑記帳で何度か書いているが、業務スーパーの鳥唐揚げとコンビニの鳥唐揚げはいずれもクズ肉以下で、しかも何か薬品臭い。中国産かどうかはともかくとして、安物食材や安物惣菜にはえらいことになっているものもあるということだ。賞味期限がどうこうじゃなくて、食してみて違和感があるようなものが市場に出回っているというのが終わっている。


7月21日(月)

月刊誌「大学への数学」を買ってぱらぱら見てたら、巻頭言に「スポーツ整形外科とは?」という記事が載っていた。何ともタイムリーだ。以下のようなことが書いてあった。

「一般的な整形外科であれば問診してレントゲンを撮って、骨折の有る無しをチェックして痛み止めを処方、という形になると思いますが、スポーツ整形外科では診断のみでなく、根本的な発生原因を予防しようとします。」「事細かに競技、ポジション、競技歴、競技レベル、受傷機転、受傷時の状況などを聴取する問診が実に重要で、これだけから非常に多くの診断が可能となります。なお、レントゲンで診断がつく整形外科疾患はごく一部で、先に述べたような靭帯、腱、神経、筋などの所謂軟部組織の疾患はレントゲンにて診断できないどころか、レントゲン写真にうつりもしません。」「野球肘の診断がついた選手がいたら、単に肘を治療するのではなく、股関節の可動域が狭くないか、体幹の柔軟性はどうか、と行った具合に下肢からチェックします。」「まず9割以上の方が治療としてリハビリを行います。筋の硬さをとったり、関節の可動域を広げたり、筋力をつけたり、ほとんどの疾患がこのような筋力不足、柔軟性の不足が原因で発生するためにリハビリが第一選択の治療法となります。」

ワシが求めているのはまさにこれ。というか、これができないならスポーツ障害に対応しているような看板をあげないでほしい。レントゲンとって「骨に異常はありません」で痛み止め、ってのはいらんです。

***

燃えないゴミの日にプリンタを二台捨てた。ずーっとワシの書斎に置きっぱなしだったやつ。ただの不燃ゴミだと持っていってもらえないかと思って保管しておいたんだが、今年のゴミ収集カレンダーをよく見てみたら「プリンタ」と書いてあったのだ。粗大ゴミじゃなかったのね。ちょっと部屋が広くなった。雑誌類もバックナンバーが増えてるので、必要なものはスキャンして、そうでないものはまとめて捨てるようにしよう。うちはもっと広々と綺麗に使えるはずなんだ。

***

天気がよかったのでバイクでぶらついた。玉山付近で前を走る軽自動車の後ろに「わたしもバイクに乗っています」というステッカーを発見。「Baby in car」みたいなステッカーは見たことあるけど、バイク系は初めて。一体何をアピールしたかったんだろう。

***

STAPなんとかの話で早稲田が博士号をどうするのかについて結論が出た。剥奪しないのはまあ予想通り。というか、剥奪だったとしても予想通りだな。指導教官や主査・副査の責任を問いたくなかったってことなんだろう。「出しちゃったもんは仕方がない。あとはあんたらで何とかして」みたいな。それにしても「内容の信憑性と妥当性はきわめて低い」って言っちゃってるのがすごい。ある意味自爆攻撃。

今年度の早稲田の入試はおそらく(合格することだけが目的なら)狙い目だと思う。選択肢のある優秀な受験生はまず間違いなく早稲田じゃない大学を選ぶはず。だから「入りやすくなった、ラッキー」的なノリの受験生が増えるであろう。今回の事件は近い将来忘れ去られるに違いない。しかし、学生の質がイマイチであるという状況が数年続くと、それを復活させるのはおそらく不可能に近い。早稲田はこれからの数年で受験生と入学者の質を下げすぎずに乗り越えられるかがポイントでしょうな。今年はもうアウトだと思うけど。

企業や組織(とその構成員)が何かやらかしたとき「法に則っているか」「ルールに反していないか」ということを説明してもほとんど何の意味もないということを社長さんや所長さんや議員のセンセー方はそろそろ学習した方がいい。ワシらが知りたいのは、法律や外部の基準のことじゃなくて、あんたらが自らの良心に照らしてやましいことがないかどうかということなんだ。普段やっていることに関しても、法に則っているかということではなく、自らの倫理観に反していないのか、という判断基準でやることが結局は長期の信頼につながるはず。ワシもあんたらも、おそらく世の中の大多数の人々も、法律やルールなんてのは見苦しい言い訳とアリバイ作りの技術にすぎないということを知っているんだよ。

2014年6月


6月29日(日)

ちなみに現在使用している弦は、AとDがヤーガーのスペリオール、CとGがクロム巻きのスピロコア。CとGがこれだけ安くゲットできるとなると、AとDで少しだけ冒険ができそう。

6月26日(木)

ラーメンの悪口を延々と語ったあと、相手がラーメン大好きだと知ったときの脱力感たるや。

6月25日(水)

今日は超ハードな一日だった(当社比)。明日はテスト前ということでAちゃんがお休み(正確に言うと日にち変更)なので、木曜日にしてはハードでない一日になる予定。

***

首都圏直下地震で東電の火力発電所の七割が動かなくなるんだと。んぢゃ、原発はどうなるの?火力発電所が止まろうが、事故を起こそうが被害は局地的だ。原発はそうじゃないでしょ。

お役所の、こういう間接的な発表はほんとに卑怯だわ。素直に「私たちは東電からお金をもらっていますので、彼らに利益を誘導する必要があります。だから原発を再稼働します」と言えばいいのに。

***

早起きしてW杯見て、朝っぱらからテンション下がりまくり。力一杯がっかりだ。

「日本の実力はこんなもの。騒ぎ過ぎ」という論調もあるが、それは絶対に違う。お祭りで大騒ぎせずにいつ大騒ぎすればいいのだ。スポーツ観戦は大騒ぎして、一喜一憂するためのものだ。今回は一憂どころか三憂だったのが残念すぎる。

6月23日(月)

こないだ読んだReading のテキストに、ケータイ中毒のスペインの子供二人が特別な治療を受けたという記事が載っていた。

塾長は子供にスマホを買い与えることは、気違いに刃物を与えるようなものだと思っている。古くはテレビ、テレビゲーム、パソコンときて、今はスマホやタブレットが子供の貴重な時間を無駄にするためのアイテムである。そして、一度スマホを手にしてしまった子供は、二度とそれを手放そうとしない。何でそんなことがわからんのだろう。

うちの生徒さんを見ていると、スマホを必要最低限に活用している子と、スマホに利用されている子の両極端に分かれている。一つだけ保護者の方にアドバイス。スマホをほしがるお子さんは、買い与えた瞬間にスマホ中毒になります。それでもいいなら、買い与えてあげて束の間の感謝を子供から受けて下さいな。

ちなみに、この三年間でうちから合格した生徒さんは、そもそも親がスマホを買い与えていないか、きっちり自己管理できている子供たちだった。お友達が持っているかどうかなんて、自分の子供にスマホを持たせるかどうかの判断基準にはならないと思う。

6月22日(日)

生徒さんが出演するので田園室内合奏団の演奏会を見て来た。バッハとヴィヴァルディのコンチェルトが楽しみだったんだが、これがいまいち。バッハはソロの音量が控えめだったので、オケは半分でよかったし、通奏チェンバロの和音も半分くらいでよかったと思う。ヴァイオリンコンチェルトで通奏チェンバロがあんなに聞こえるのはちょっとおかしい。あと、ソロヴァイオリンはヴィブラート控えめ、微妙なニュアンス勝負でバロックっぽいコブシ回しだったんだが、あれで聴かせるためには音程の精度と音程の表現力をあと二段階か三段階アップさせて、右手の技術も五段階くらいアップさせなくちゃいかんだろう。古楽は茨の道ですわ。ヴィヴァルディはバッハよりはよかった。どっちの曲も、せっかくマニアックな弾き方を目指しているソリストが来ているんだからオケと指揮者がもう少し寄り添う姿勢を見せてもよかったんではないか。

***

お湯に溶かした純ココアに慣れてきた。これはこれで。

***

安い弦に交換して約2ヶ月。音色にも発音にも慣れてきた。カルテットのメンバーによると「言われれば前と違うのがわかる」という程度の差しかないようだ。それであれば一万円安い弦を使った方がいいに決まっている。半年使った古い高価な弦より、新品の安い弦の方がいい音がすることを考えれば、安い弦を使って交換頻度を上げた方がいい。

音が小さい、反応が鈍い、というチェロ弾き共通の劣等感につけこんで、超高価な新製品ばかり開発しやがる弦メーカーと卸問屋に対する、ささやかな抵抗である。

6月21日(土)

世界遺産登録が誰の得になるのか、これまで登録された遺産がどのようなメリットをもたらしているのか、どうか無知な塾長に教えて下さい。

***

玄米から白米に宗旨替えして一週間ほど。土鍋で炊くときの水加減と火加減がほぼわかってきた。電気釜で炊くより絶対上手くできてる。

***

ネギ一束300円。どうなってるんだこの国は。

***

W杯に合わせてということだろうが、Gyao で懐かしの「キャプテン翼」を放送している。昨日見たエピソードには、心臓病を抱えている三杉君が試合中に具合悪くなっているにもかかわらず「死んでもいいから最後まで試合に出たい」と望み、監督も両親も彼の意志に従う、というシーンがあった。「死んでもいいから」って言っても、このときの三杉君まだ小学生だぞ。こんな感じで、昔の漫画とかアニメには突っ込みどころが多くて面白い。今こんな台詞のアニメ作ったら、色んな団体から糾弾されるんでしょうな。窮屈な世の中になったものだ。表現の自由などという大げさなことを言う気はないが、寛容の心を失った社会に文化は育たないと思う。

6月20日(金)

ヤジのことを不規則発言と称するのは初めて知った。ヤジが誰から発せられたのかを確認する権利が有権者にないらしいことも初めて知った。都議会のヤジや環境相の発言は、セクハラや失言と矮小化するには問題がありすぎるように思う。別に女性でなくても「?」って感じるでしょ、あれは。

***

早起きしてW杯を見て、朝っぱらからテンション下がりまくり。スペインやイングランドも終わったみたいだが、もともと地力のあるチームですら負けることがあるというのが短期決戦の恐ろしさだわ。だから、4年間を通じての成長(?)だけでなく、本番へ向けてピークを持っていく方法論もそれに劣らず重要だと思う。肉体的、精神的なコンディショニングについて、今以上に力を入れてゆくべきだろう。下手糞なのに走り負けるのは論外として、気合いが空回りして無駄に疲れるというのもバカバカしい。

スペインが負けて、一時代が終わったという意見もあるようだが多分それは違う。98年に優勝したフランスが02年に一次敗退して「世代交替失敗」とか言われてたけど、結局その次の06年にはベスト4かベスト8に残っていた。02年はたまたまフランス代表のコンディションが悪かっただけだ。今回もスペインのコンディションが極端に悪かったということなんだろう。世界トップであってもコンディションが悪ければ負ける。コンディションが悪くても何とかなるようなコンディショニングの理論と実践の研究を進めると様々なスポーツで便利だと思う。

コロンビアは強い。ワシはこれからの数日間、コロンビア代表が食中毒で下痢になるよう祈り続けることにしよう。人を呪わば穴二つ。下痢にならんよう気をつけよう。

6月17日(火)

ポルトガル代表選手が頭突きで退場、というニュースでジダンの退場を思い出した。頭突きってのは、大人の喧嘩よりは子供の喧嘩でよく見かける戦法だと思っていたが、ヨーロッパ人は大人でも頭突きするんだ。

以下R18

ジダンが退場したきっかけは、イタリアDFの「お前の姉ちゃんは淫売だ」という発言だったとされている(真偽不明)。当時のスポーツ紙の一部には、ジダンの姉上がどういう人なのか、ということを詮索する記事もあった。んが、実のところ欧米人の罵倒語として「お前の母ちゃんは淫売だ」「お前の姉ちゃんをやった」というのはポピュラーなもので、向こうの人々は「おまえの母ちゃ・・・」くらいでぶちぎれるものだと米原万里女史の本に書いてあった。女史はさらに続けて、日本の侮辱語である「お前の母ちゃんでべそ」も、よくよく考えてみれば相手の母ちゃんがでべそであることがわかるシチューえションてのは「お前の母ちゃんをやった」くらいしかないではないか、ということに思い至っている。洋の東西を問わず、相手を侮辱する表現が同じだというのはきわめて興味深い。

6月15日(日)

来月の演奏会に向けての練習があった。一ヶ月ぶりだけど、結構よかったような気がする。室内楽ってのは、個人練習をガリガリやったら良くなるというわけでもなく(もちろん最低限の譜読みができていることは大前提だけど)、何となくノリが合えばそれだけでより合わせやすくなるという不思議なものだったりする。多分今回の演奏会はうまくいくと思う。

***

日本代表には勝ってほしい。汚くても運だけでも。ブラジルとかスペインは面白いサッカーを見せてほしい。負けてもいいから。

***

牛乳ではなく、クリープでココアを飲んだらどうなるのか試してみた。一言で言ってまずい。これなら、ココア単体で飲んだ方がマシだ。ちなみに、純ココアはヴァンホーテンより森永の方がおいしいと思うのはワシだけ?

***

何だかここんとこ肌寒い。今日は長袖。

6月13日(金)

今日は13日の金曜日だった。それだけ。

***

4年ぶりに10キロの白米を購入した。玄米もいいが、圧力釜がないと炊けない。停電すると米が炊けないのだ。あと、圧力釜でも炊くのに3時間以上かかる。白米の練習もたまにはした方がいい。土鍋で炊いた白米はたいそうおいしい。

***

本日は面談の保護者と生徒さんが二組あり。結構珍しいことだ。いつの時代も親は子供が心配で、子供は親がどういう心情であるのかよくわかっていない。思春期の子供とその親の関係性はちぐはぐなことが多くて、ちょっと切ない。10年経てばすべてが穏やかになるけど、ちぐはぐな時代もそれはそれでよいものだと他人事ながら少し羨ましく思う。

2014年5月


5月30日(金)

「子育て中の女性官僚が自民党に要望」(産經新聞)

なぜ「女性」官僚と表記する必要があるのかが意味不明だ。無能な先生方のお守りをするのも、ガキんちょの世話するのも男女関係ないだろうに。

***

それにしても暑い。30度超えてるよね。

***

来週に迫ったチェロアンサンブル盛岡の演奏会に向け、毎日コツコツさらっている。んが、シンプルなメロディーが凸凹して格好悪い。毎日練習を録音しているが、聴き直すたびにがっかりする。どうすればいいんだろう。

***

生徒が自分で考えて購入した問題集や参考書の出来が悪いことは仕方がない。それは生徒の責任だし、生徒自身が受け止める問題だと思う。でも、学校で購入する書籍がイマイチなのはまずい。というか、学校が教科書や傍用問題集、図説以外のものを購入させるのは大きなお世話以外のなにものでもない。失敗は自分ですべきであり、他人が失敗を強要すべきではない。

一高で毎年のように購入させているっぽいK塾の物理の参考書ははっきり言ってよくない。前書きには使い方が書いてあるが、おそらくそのように使っている生徒はほとんどいない。というか、前書きを読んでいる生徒すらほとんどいないと言っていいだろう。何だかよくわからないうちに「公式」なるものが羅列されていて、それらの相互関係などは何の説明もなく、中途半端な問題がわかりにくい解答とともについている。あのレベルの受験参考書を購入する受験生は、そもそも教科書の内容がわかっていない。だから、教科書を参照しながら理解しろ、という前書きの前提自体が成立しないのだ。

こういう本を学校側が強制的に購入させるのはどう考えても間違っている。残念ながら高校物理のよい参考書は駿台の一冊しかなく、それを読みこなせる受験生自体がほとんどいないということを考えると、高校で物理を学ぶことが一体何のためなのかわからなくなる。少なくとも、数学と別扱いの物理ではほとんど何もわからない、何をやっているのかわからないうちに終わってしまう。そろそろ高校も、受験業界も、教科書至上主義というか文科省のデタラメな指示万歳の考え方を捨てて、つじつまのあった理科教育を真剣に考えるべきときなんではないだろうか。

5月28日(水)

不注意で譜面台にLuigi のスクロールをぶつけてしまった。2ミリ角くらいの生傷ができた。ああ、残念。でも道具ってどうしてもこういう目に遭うんですわ。

5月26日(月)

ここに来てから初めてか二度目にゴキブリを見た。ちゃんと洗剤をかけて死んでもらった。

***

嗚呼、空気が生温い。そろそろ梅雨だろうか。

5月25日(日)

昨夜は居酒屋いしぴー開店。18人の参加でラム肉20キロ。計算がおかしい。カブ乗りはみんな気違いなのである。肉もうまかったし、豚汁もうまかったし、何よりハッシーさんの作ってきた餃子が素晴らしかった。予想外だったのは、おねーさま達(お母様達?)が台所の整理整頓(ゴミ捨て?)をしてくださって、ここに引っ越して以来の台所の広さを取り戻したことだ。これをずっとキープすべく頑張ろう。

さて、本日はチェロアンサンブル盛岡の練習と宴会だ。二日続けての居酒屋いしぴー予定。

CIMG2677


5月24日(土)

BBCでクレモナのヴァイオリン製作者特集をやっていた。一年に15丁前後のヴァイオリンを作るという製作者が複数人出ていた。そんなに作れるものなのね。工房出しの値段もしゃべってたけど、結構ショッキングだったので割愛。ディーラーの皆さん一体どんだけ儲けてるねん。

とある製作者の言葉「いいビジネスだ」

5月22日(木)

寒い。バイクで走ったら震えるくらい冷えた。

5月21日(水)

今週末は土日連続で居酒屋いしぴー開店。もはや学習塾なのか宴会会場なのか区別がつかぬ。土曜日は庭でバーベキュー予定らしいが、ここんとこの雨で雑草の成長が加速していて、このままでは焼き肉は無理ぽ。まずはブッシュをどうにかしなくてはならない。

***

Gyao で配信されているアニメですごいのを見つけた。「健全ロボ ダイミダラー」というやつだ。昨今のPTAのうるささなどどこ吹く風、という感じでめちゃくちゃやっている。

お話としては、人類とペンギン族のロボット戦闘というわけわからん設定である。ロボットのデザインもチープそのもので、手抜き感満載。オープニングテーマは30年前の昭和的な無意味さにあふれている。そして、そのロボットのエネルギー源は、主人公が女の子の乳を揉んだときに出てくるエネルギーということになっている。下らない。そして敵のペンギンの股間には「前しっぽ」なるものがそびえ立っている。絵を描かなくてもどんな状況かわかるだろう。

あまりに下らないのでしばらく見ないで放っておいたら、いつの間にか主人公が死んで、別の主人公になっていた。すでにお話として成り立ってすらいない。何でこんな話をアニメ化したのかさっぱりわからない。ヤケクソで仕事するにしても他のもっとマシな話があるだろうに。

ということで、時間の無駄だから絶対に見ない方がエエです。でも、こういうの好きなんです。

5月20日(火)

今日はAちゃんの英語デー。何でこんなに分詞がグダグダなんだろうと思ったら、分詞は関係代名詞をやったときにちょろっと付加的に教えただけだった。Aちゃんがグダグダだったのではなく、塾長が悪かったのだ。というわけで来週も分詞。

5月19日(月)

水道料金を支払いに銀行へ行った。順番待ちで岩手日報のコラムを読んでいたら、「特にも」という表現は岩手県にほぼ限られるということが書かれており、筆者はそれについて驚いていた。

塾長が盛岡に来た当初、結構面食らったのがこの「特にも」だった。勤務していた高校の校長がやたらと連発していて、「ああ、この人は正しい日本語を知らないかわいそうな人なのだ」と思ったのを思い出す。その後、年配の方がパーティなどで挨拶する際に「特にも」を連発するのを聞いて、どうやらこれは方言なのだと認識するようになった。ただ、それについて誰も気づいていない様子だった。語尾を過去形にする言い方も盛岡の方言で、これについてもやはりあまり自覚症状はないようだった。いずれも話し言葉でよく聞くが、書き言葉として目にしたことはない(盛岡の人が書く文章を読むことがほとんど全くと言っていいほどないのが一番の理由だろう)。当該コラムによると、新聞記事の中にもそのような表現があったということで、地方紙の面白さと同時に、無意識に非標準的な日本語を使っていることに対する不勉強(意識して方言を使うというのなら何となくわかるが)を思わずにはいられなかった。そうは言っても、日報の日本語は僕が10年前にこちらに来た時よりも格段に向上している。あの頃は「て、に、を、は」の間違いや主述の対応がおかしいことなんて普通にあったからなあ。味わいがなくなったと見るか、進歩したと見るかは判断が難しい。当該コラムには「標準語と訛の区別は難しい」というような言い訳が書いてあったが、わざと方言を使っている書き手なのか、技術が足らずに非標準的な用法を使っている書き手なのかは文章を読めばある程度わかってしまうものだ。逃げの姿勢は捨てた方がよいのでは。

方言だとわかっていても「特にも」や過去形を聞くたびに違和感を覚えてしまう塾長はまだ岩手県民として成熟していないのかもしれない。

5月17日(土)

先月注文していた"The Strad"誌がようやく到着した。船便を使っているのか。

冒頭の特集に、Strad と新作のヴァイオリンを弾き比べるという試みが載っていた。いつも思うんだが、なんでストラディヴァリにそんなこだわるんだろう。ストラディヴァリじゃなくても、古くてとても良い状態の楽器を使っている人から古い楽器を借りて、とても状態のいい新作を使っている人からそれを借りて、比べてみればいいじゃん。ちなみに、今回のテストでは、古い楽器と新しい楽器の区別すらつかない弾き手もいたらしい。それはそれで何かおかしいような気もする。塾長でも古い楽器の音と新しい音の楽器は多分区別はつくぞ。実際に古い楽器かどうかは区別つかないと思うけど。

***

「風評被害」をなくすために情報操作をしようとするのではなく、根本から何とかしようという方向には考えが行かないらしい。阿呆は何をやっても阿呆だ。大阪の商店街にある薬局のポスターに「阿呆を治す薬はありません」とあるようだが、まさにその通りだわ。

2014年4月


4月30日(水)

本日のセールス電話。

相手「こちらBBでございますが、お客様のADS・・」

塾長「どちらにおかけですか?」

相手「ええと、個人情報の関係で、私どもはお客様のお名前を存じ上げませんので・・」

塾長「それってめちゃくちゃ失礼ですよね。で、なんですか?」

相手「光回線・・」

塾長「光にしたら月々の費用が上がるんですよね」

相手「それはその、上がるところと上がらないところがありまして・・・」

塾長「上がるんですよね」

相手「あの、それをこれから調べようと・・」

塾長「うちがADSLって知っててなぜそんなことを今調べないとわからないんですか」

相手「あの、その、担当の者に調べさせて後ほどお電話・・」

ガチャン。

そもそもYahoo BBであるかどうかもわからない。詐欺なのか、そうでないのかもわからない。NTTフレッツの名前で電話をかけてくる連中もいる。とりあえず、この手の失礼なセールスは光回線への変更スピードが上がらない要因になっていると思う。

4月29日(火)

昨日メールでお問い合わせくださった方へ。石原学舎はパソコンメールを使用しております。パソコンメールをケータイで受け取らない設定になさっている場合、返信メールが届いていない可能性がございます。お手数ですが、パソコンメールを受け取れる設定にしていただくか、電話019-661-1264まで直接お問い合わせくださいませ。

***

本日はAちゃんデー。先週一日お休みしていたので、その損失補填もかねて朝一コマ、夕方一コマ。疲れた。最後まで元気なAちゃんに脱帽。

***

そういえば"The Strad" とか"Strings" って読んだことなかったなあと思って、アマゾンで探してみた。残念ながら、あっちの国の雑誌はアマゾンではゲットできなかった。で、App Store(iPad のアプリが置いてあるところ)を覗いてみたら、電子書籍版が一冊600円で売っていたので、それぞれ一号ずつ買ってみた。

日本の弦楽器雑誌である「サラサーテ」と比べると、文字数は少なく、楽譜はほとんどない。でも全ページカラーで、特集記事やインタビューは「サラサーテ」より面白い。600円なら安いと言えるか。「サラサーテ」が楽器を始めたばかりの人を対象としているっぽいのに対して、"The Strad" 、"Strings" はもう少し楽器や演奏についての好奇心がわいてきた人を対象としているようにみえる。どちらも固定レイアウトなので、文字だけ拡大ということはできない。ちなみに、"Strings" の方は、今のところ文字や画像を拡大することが出来ないので、塾長には読むのがきわめて困難である。"The Srad" の方は拡大できるので読みやすい。なので、以後電子書籍版で購入するなら"The Strad"だと決めたのであった。

英語のレベル自体は非常に簡単で、もし塾長が高校生だった頃にこんなものが簡単に手に入ったら、毎月購読していたと思う。何度も書くけど、ほんとに今の時代は英語学習には便利だ。

4月28日(月)

とうとう山中教授にまで魔の手が!

何だかほんとに見境がなくなってきましたな。功名心に駆られた門前小僧のごまかしと、実績十分の和尚さんの過去のご乱行(いや別にそんなものがあったかどうかは知らない)を一緒にしちゃダメですわ。そんなこと言ったら、益川氏だって、ノーベル賞の元となった論文には計算間違いor 印刷ミスがあったじゃんということになる。論文の間違いの正邪は、ルールで規制できるものではない。

***

昨日のカルテット練習中止は、メンバーの一人が山火事で避難してきた人々の対応してたから。で、どうやらまだ燃えてるらしい。そんなに乾燥しているとは思わんのだけど。

ちなみにニュースでは盛岡の山火事ということになってるけど、あれは盛岡というより玉山村だ。何年か前に盛岡と合併したんだけど、面積も広いし山だらけだし、誤解を招く地名だと思う。盛岡市玉山村、みたいな地名をつけることが可能になればもっとわかりやすいのに。

4月27日(日)

本日予定されていたカルテットの練習は中止。ということは、本日は休チェロ日にしてよいということだがや。

***

暑い。昼過ぎの散歩時、北大橋の温度計を見たら23度だった。初夏だね。

***

"The Fall of Hyperion" をようやく読み終わった。シリーズ一冊目の"Hyperion" を読み始めてから10ヶ月、実質読んでいた期間は一か月くらいか。人工知能の存在の仕方はなんだか cloud っぽくて面白い。未来の人工知能は、人口培養した脳細胞をつなげたクラウドコンピューティングみたいなものになるのかもしれないなどと妄想してしまった。ホーキングの著作や「ゲーデル・エッシャー・バッハ」に強い影響を受けているのだろうと推測される記述が割と多かった。ワシがそうだからそう思うだけなのかもしれない。AIだけでなく、無門関や雲門が出てくるところなんかはまさにそれ。こまごまとしたトリビアは「ゲーデル・エッシャー・バッハ」を思わせる。80年代の様々な人々に刺激を与えた本なんだなあと実感する。それにしても、この本には難しい単語が結構あって、kindle 内蔵のしょぼい英和辞典ではどうにもならないことが多かった。しかも、筆者の造語も紛れ込んでいて、機械装置についてはその機能を前後関係から判断するしかないものもあった。最初の方からしょっちゅうでていた farcaster という装置(どこでもドアみたいな装置)については、最後の方になってようやくその真の目的が明らかにされるということになっていて、これにはワシもちょっとびっくり。登場人物ははたらきがわかっていない装置を当たり前のように使っていたってことなのか。

さて、「ハイペリオン」四部作のはじめの二作を読了して、残り二つを読むか読まないか、英語で読むか、日本語で読むか、考え中。こういう本は勢いで読みたいので、日本語の方が適している。でも、原書にある言葉遊びを見ると、翻訳のレベルがどのくらいなのか気になる。「ゲーデル・エッシャー・バッハ」の翻訳は本当に秀逸だったんだなあ。

4月26日(土)

チェロの弦を交換した。半年経つとやはりへたっているのがわかる。新たに交換した弦の評価はまたいずれ。

***

昨日は花見でもしようと小岩井に行ってみたが、あそこはまだつぼみだった。盛岡は満開っぽい。ついでに、久々に御所湖川村美術館の喫茶室でお昼を食べてきた。館長は相変わらずテキトーなことをしゃべる愉快なおっちゃんであった。

御所湖に行く途中でワシのカブの前を走っていた軽自動車は危険な雰囲気だった。時速30キロくらいしか出していないのだが、しばしば中央線を超えてふらふら対向車線にはみ出し、気づいては元に戻るという動作を繰り返している。目の前で事故られると気持ち悪いし、巻き込まれるのも迷惑なのでとっとと追い越した(自動車を追い越すことは塾長は滅多にしない。怖いもんね)。ちらっとドライバーの顔を見たところ、おじいちゃんだった。公共交通機関が発達していない(というか、これから発達することもないと思われる)地域では、ああいう人々が車を運転するわけだ。死亡事故率が高いゆえんですな。

4月24日(木)

桜が綺麗だ。多分盛岡の桜は満開。明日天気がよかったら花見してこよう。

4月23日(水)

お寺コンサート終了。暖かいお客様に支えられて気持ちよく弾くことが出来た。気のせいか、リベルタンゴを弾いているときに木魚が聞こえたような。

今回の新たなチャレンジは、カラオケCD伴奏で演奏することだった。ピアニストにお願いしないということは、練習日程を考える必要がなく、いくらでも何回でも練習できるというメリットがある。事実、ソロで弾くコンサートとしては結構合わせ練習(といってもCD相手だけど)がたっぷり出来た。デメリットは、CDのテンポが好きになれない場合に、結構フラストレーションがたまること、何か事故が起きたときにCDはワシに合わせてくれないということ。でもまあ、選択肢としては十分あり得るものだというのはわかった。それにしても、昔新宿駅でCD伴奏のヴァイオリンを弾いていた外人のお兄さんは、どこで伴奏CDをゲットしたんだろう。当時はまだそういう楽譜は販売されていなかったと思うんだけど。

どさくさにまぎれてお昼もごちそうになってしまった。何と精進料理であった。本当に肉類魚類は入っていないのだ。山菜の香りやごまの濃厚な風味が素晴らしかった。味付けが濃すぎないのもよかった。東北は全般的に塩気の多い食べ物が多いので、なおさらそれを感じる。

家で夕飯を食べながらふと思った。本日の献立は玄米、豆腐、納豆、ネギ、鰹節。鰹節以外は肉も魚もないじゃん。

4月22日(火)

よくよく考えてみたら、Aちゃんとお兄ちゃんは月曜日から金曜日まで平日は毎日来ている。兄弟で通っている生徒さんはこうなる可能性があるってことなんだな。

***

チェロアンサンブル盛岡のホームページを作ってみた。書くことが全然ないので under construction て感じ。

***

明日はお寺でコンサート。頑張ろう。

4月21日(月)

一高の一年生は学級閉鎖のクラスがいくつかあるらしい。もう面倒だから学年閉鎖か学校閉鎖にしちゃえばいいのに。

***

高2数学は数学IIIの極限。はさみうちの原理は不等式のセンスが必要で、苦手な人はとことん苦手だ。まあ、地道に不等式をいじっているとそのうち出来るようになるさ。2年生で数学IIIに進めるとあとが楽だ。どれだけ寄り道しても絶対間に合うというのは有り難い。

4月18日(金)

今シーズン最後の耳鼻科。今年は花粉が少なくて過ごしやすかった。

***

買い物に行く途中、カブ八の藤根さんに追い越された。ピンクナンバーの素敵なバイクで走り去っていった。

2014年3月


3月31日(月)

夜になってもガソリンスタンドの行列はなくならない。数百円のために何時間も行列する意味がさっぱりわからない。ちなみに、うちの近くのスタンドは盛岡で最も安いスタンドの一つである。そのため、いつも結構混んでいる。これもよくわからない。結局のところ、安いと言ってもリッター数円のことで、100リッター入れても数百円しか違わないのだ。世の中の人が数百円のことでそんなに普段からけちけちしているとも思えない。どう考えても、ガソリンスタンドの行列に並んでいる人々は「比」とか「割合」の概念が理解できていないとしか思えない。

こういう人々から成り立っている国民だから、民主党や自民党を大勝させるんだろう。バランスよく、どちらも程々に勝つのがちょうどいいのに。「ねじれ」がまずいなんて誰が言い出したんだ。政治家か、メディアか?両方か?

***

高校の頃漢字と文語文が読めず1ページであきらめた「舞姫」を読み返してみた。何で読めなかったんだろうと思うくらい普通に読めた。無駄にン十年過ごしてきたわけでもないようだ。

***

ポッパー祭りが続く今年の石原学舎。31番の高速オクターブと高速3度は無理かなと思っていたら、出来るようになってしまった。ワシ、結構すごいかも。次は33番だな。

***

近くのガソリンスタンドには行列ができている。この国の一般市民は騙しやすい。この国の支配階級は想像力に欠ける。

3月29日(土)

消費税増税直前で駆け込み需要ってアホちゃうか。一万円の買い物で300円値上げ、十万円の買い物で3000円値上げ、ってことなら別に増税前に購入したところで大して変わらんじゃないか。かろうじて住宅くらいの大きな買い物なら影響があると言ってもいいぐらいか。

一番醜いのは便乗値上げ。また弦なんかも値上げされるんだろう。絶対国内の問屋経由では買わんぞ。

3月28日(金)

サンクスの唐揚げが不味いと生徒が言っていた。それはとても正しい。お弁当に入っている唐揚げも、おかず単品の唐揚げも、鶏肉を使っているとは思えないような低クオリティーなのである。業務スーパーの冷凍唐揚げも多分同じ系統だと思う。衣ばかりで、衣は油まみれで、肉はほとんど入っておらず、しかも固形肉というよりはクズ肉の寄せ集めと言った方がいい。これほどひどいものを出しているにもかかわらず、苦情が少ないのだろうか、販売終了にはならないらしい。カロリーさえあればよいという貧乏学生が買っていくのかもしれない。

***

昨日の感触だと、本格的な風邪に移行しそうだったのであるが、結局たっぷり寝たらけろっと治った。まだまだ塾長の自然治癒力も馬鹿にしたものではない。ちなみに、火曜日の夜水道水をがぶっと飲んでからずっと腹が下っている。正露丸でことなきを得ているが、うちの水道からは時々変な水が出るようだ。

***

花粉症持ちのため、外出時は必ずマスクをしている。家に帰ると、ほっぺがプリプリになっている。

3月27日(木)

花粉がたくさん飛んでいて、喉も風邪なのかどうか知らんがイガイガして、結構危ない感じ。というわけで、もう寝ます。頼むから風邪さんどこかへ飛んでってくれ。

***

お寺でチェロを弾いてきた。町中にあるにもかかわらず、しーんとした雰囲気があった。そういえば、ソロでチェロ弾くのは数年ぶりだ。楽しみ。

***

何と今日は暖房なし。毎月灯油代が2万円もかかる季節にさようならぢゃ。

***

昨日のAちゃんのお兄ちゃん、今朝の男の子、二人とも長い風邪ひきさんで未だ治っていない。さすがに強烈な風邪二人連続だと塾長も陥落しそうな感じ。うーむ、休んでもらえばよかったか・・・喉がイガイガする。

3月26日(水)

京大は医学部でも飛び級入学を認めるらしい。なりふり構わず東大との青田買い競争をしますよ、ってことなんだろうね。危機感の持ち方がワシの受験生の頃と同じだわ。当時は確か法学部が「東大とのダブル合格だと東大に学生をとられる」とか言って入試制度をいじって、理学部がそれに腹を立てて「法学部には今後一切協力しない」みたいなことになったんだったではないか(どうも古すぎて記憶が曖昧、かつ調べ直す気力もない)。

制度をいじったところで結局は予定調和的な落としどころに落ち着くんでしょうな。それにしても最近の京大は受験生に勧められん。東大の真似したところで勝てるわけないじゃん。京大のよさは(そしてダメなところでもあるんだけど)「鴨川ホルモー」的なデタラメさと訳の分からなさと「だけど、やるときゃやるのよ」という精神にあると思う。(客観的に見て)フツーのちゃんとした大学を目指すと、当然東大には敵わないし、面白さもなくなって存在意義がまるでなくなっちゃうんじゃないか。まあその、出来の悪いOBのくだらないノスタルジーですみませんな。

***

保護者の方々と話す時いつも思う。「親の心子知らず」

ずっと昔からの真実なんだろうけど、ちょっと切ない。

3月25日(火)

eneloop の充電器を発見。電磁治療器の後ろに隠れてた。

***

明日、進級をかけた試験に臨むYJ君。「高校の勉強は一夜漬けが無理」という塾長の警告を無視し続けた報いを受けておるのである。ちょっと思ったのだが、年数回のテストの前に一夜漬けを繰り返すのと、年一回の追試の前だけ一夜漬けをするのってどちらが効率的なんだろう?

***

ぼんやりして覚えていないが、今朝もうちの前で事故があったらしい。事故りすぎだろう。

***

大学に合格したOBのMKちゃんが、大学から出された化学の課題がわからん、と言ってうちにきた。高校では生物Iしか選択していないのに、出された課題には化学IIの問題もある。これできる入学者いるのかいな?もう少しその、教育的配慮があってもいいのじゃないだろうか。説明をしながら「こんなのすぐわかるんなら高校で化学を2年もやる必要ないですわ」と思ってしまった塾長であった。

3月23日(日)

本日は休チェロ日。一週間に一度はチェロを弾かない日をつくるようにしているのだ。

***

ほんの一ヶ月前に使用したばかりなのに eneloop の充電器をどこに置いたか全く記憶がない。

3月20日(木)

今年になってからずっとPopper をやっている。これまでずっと「Popper には音楽的センスがなくてつまらん」と言って避けてきたのであるが、練習している人も多いみたいだし、ざーっとつまみ食いでもしてみるかと。

やる前は特に何の根拠もなく「ハイポジションの重音連続系」と思っていた。実は9,13,29以外は「ハイポジション重音上等!!」という曲はなく、塾長の好みで毎日さらっていた13,29がむしろ特別なんだとわかった。この練習曲集は、指板の端から端までを軽く飛び移ることを主眼としているらしい。もちろん、しつこく親指ポジションのフレームを確認させられるところはあるが、主な難所はやりにくい移動にあるとワシは思う。

今年になってつまみ食いをしているのは9,13,29,30,34,40である。次なるつまみ食いは1,39,33,31,28 を考えている。と言いながら、実はもうつまんでいたりする。

もしかしたらPopper にはまってるのか?

***

Aちゃんとお兄ちゃんはひどい風邪を引いてお休み。先週Aちゃんが来たとき、すでになにやら危ない雰囲気だったんだよなあ。Aちゃんが帰ったあと塾長の喉も少しイガイガしたので、そのときもうやられていたんではないだろうか。ちなみに塾長は黒ニンニクを少し多めに食べて、夜寝る時も部屋に暖房を入れて寝たおかげか、本格的な風邪への移行はしていない。

皆様も体調には十分ご注意を。

3月19日(水)

興津要編集の「古典落語」「古典落語(続)」を買ってしまった。落語は読むのも面白いとわかった。この世界には楽しいことがいっぱいあるなあ。

***

天気がよくて暖かい。ということで、久しぶりにカブを洗った。冬の間についた錆を落とすのは大変で、年々取れない錆が積もってゆく。

ついでに、新装開店「カブ屋カブ八」に行ってオイル交換と、ブレーキの錆落しをしてもらってきた。新しい店舗はまさにバイク屋、という感じであった。前の店舗はバイク屋というよりカブがおいてあるガレージ、という印象だったしね。カブやお猿系のバイクが欲しい方は、国分通り北高前の「カブ屋カブ八」へGo!

3月18日(火)

ミス日本とかミスユニバースとかの女の人ってみんな同じにみえる。もちろん、それぞれ顔とか肌の色とかは違うんだと思うけど、国籍によらず同じような雰囲気であるのが不思議だ。あれはその、性癖に色々あるのと同じで、「ミスユニバース的女」が好きな男共のマニアックな祭典であると考えればいいんだよね。

***

久しぶりに体重計に載ってみたら、67キロあった。冬はあかん。ダイエットしなくちゃ。

2013年


2013年12月


12月31日(火)

いつも通りの年が無事に終わってありがとさん、という感じ。

でも、思い出してみると要所要所にスパイスの効いた出来事があった。春には石原学舎創立以来一人目の東大合格者が出て、秋には学生時代の友人達がはるばる岩手にやってきてくれて、冬には薫弦楽四重奏団創設メンバーによる20年ぶりの共演が実現し、今月は二年ぶりに名古屋の実家に帰ることが出来た。よい一年だったと思う。

旧年中は大変お世話になりました。来年もまたよろしくお願いいたします。

***

年賀状を買って、書いて、出した。去年の塾長とは違うのだ。といっても家族と旧友に10枚くらい書くだけなんだけど。高校二年生か三年生の頃、誰からも年賀状が来なかった年があって、親から「あんた友達いないんじゃないの」と心配された。友達はいたが、年賀状を出さないタイプの友達しかいなかった。そもそも友達の数は今も昔も多くはない。ちょうどいいくらいだと思っている。

***

午前中のYJ君で仕事納め。「大掃除しないんですか」と突っ込まれてしまった。先週大掃除をしようとして挫折したので、年内の再チャレンジはありません。

***

TOEIC780、英検準1級でセンター試験満点扱い(産經新聞)

ワシ、TOEIC910、英検1級だけどセンター試験いつも満点とれるわけじゃないよ。訳の分からんことやる前に、センター試験なくせよ。それに民間の資格試験の受験料結構高いんだぞ。こういうこと言い出すってことは、間違いなく誰かがTOEICの会社と英検(まあ、天下りかつ旺文社なんだけど)から金もらってるってことだろう。特にTOEICなんてあんなただの知能テスト系クソ試験を大量に受験させる(方向性で進む)のは万死に値すると思う。東京オリンピックに向けて英語の出来る人材が〜、とか発展途上国ならまだしも日本のような先進国(最近本当に先進国なのかわからんが)の考えることとは思えん。文科省とか中教審とか、アホの集団に牛耳られている「先進国」日本教育であった。

12月30日(月)

今日の化学は溶解度積。近似計算とか出てきて難しく感じるかもしれないけど、ほぼパターンは決まっているのでなんとかなるはず。近似の妥当性、みたいなことを言い出すと面倒で、実際塾長が問題を解く時は「高次方程式を解かなくてもいいように、面倒くさそうな項を全部無視してやれ」くらいのことしか考えていない。受験生の頃はそれが苦手で化学がいまいち好きになれなかった。今ぐらいのテキトーな取り組み方で十分だったのにね、というのは過ぎたこと。

***

ああ、明日でようやく仕事納めだ。その割に労働時間は多くない。

Aちゃんのお兄ちゃんが「冬休みのコマはAは多いのに自分は少ない」と言っていたと聞いた。高校生は課外があるから出来るだけ拘束時間を少なくしようと考えているのであるが、確かにちょっと少ないかも。春休みにまとめてこれまでの数学の復習をすることにしよう。

***

特定秘密法案が出来た今、クソなことはクソと書き続けることがメディアや言論人の義務であると思う。罰金や逮捕が怖いです、という姿勢こそがエラい人々を増長させるのだと我々は歴史から学ばなくてはならない。「歴史から教訓を得ることは出来ない、というのが歴史的教訓である」という言葉はあるが(誰の言葉だったか忘れてしまった)。

12月29日(日)

350cc ん千円のシャンプーを使っているのにも関わらず、フケはこれまでどおり出る。次のシャンプーは一リットル500円くらいのやつで十分だがや。

***

今年は今のところ雪少なし。外を散歩出来るのはとても素晴らしいことだ。

***

左手を痛めた理由はいくつか考えられる。一番大きな理由は、長年無駄な力を入れて力づくでチェロを弾き続けてきたことだろう。そのツケがこのタイミングで回ってきたと。このタイミング、ということで二つ目の理由として思い当たることは、Luigi を購入したことだ。弾くのが楽しい。しかしLuigi はこれまでの楽器に比べて少しサイズが大きい。指を開くのに無理があるのかもしれない。

三つ目の理由は、Luigi を購入してから難しい練習曲をコンスタントに弾くようになったことだ。Popper やGrutzmacher の練習曲に練習曲としての意義はないと塾長は思っている。塾長のレパートリーにそんな技術が必要なものはないし、これからも加える予定は(今のところ)ない。そうではなく、ハイポジションで結合音に気をつけながら3度6度8度の重音を練習していると、楽器の鳴りが明らかに良くなるのが嬉しいのだ。だから、通して練習しようとか全く思わない。楽器のコンディションアップのための練習曲、という感じ。それで技術的に難しい部分だけ繰り返し練習することになる。これがおそらく左手の負担になったのだろう。ちなみに人工フラジョレットも楽器の鳴りをよくしてくれる。こういう練習曲の活用法ってあまり聞いたことがないんだが、他のチェロ弾き、というか弦楽器奏者は試したことあるんだろうか。Popper も人工フラジョレットも何らかのきっかけがないとやらないだろうし、「難しすぎる」と考える人も多いだろう。でも、Popper の重音連続部分をゆっくり音程を確認しつつ二小節、人工フラジョレットの音階、程度のことならたいていの人は出来るはず。実はちょっとおすすめだったりする。

12月25日(水)

メリークリスマス。

***

床屋に行ってきた。店長が変わっていた。

***

とうとうメインのノートパソコンのバッテリーがダメになった。自覚症状(?)もあるようで「交換修理」みたいな表示が出ている。残量表示がたっぷりある状態で(しかもそんなに使っていない状態で)突然落ちる。バッテリー交換をすべきなのはわかっているが、Macのノートパソコンは(一応公式には)自分でバッテリー交換をするのではなくApple Store でバッテリー交換をしてもらうことになっていて、盛岡にはそれをするところがないような気がするため現在迷い中。宅急便で送ったりしたらその間はメイン機は使えない。サブ機も実はバッテリーがダメになっている。困った。

***

昼寝中の夢の話。

Luigi をケースから出したら表板が真っ白な粉に覆われていて「チョークの粉がかぶっただ」と思い、それを布で落としたら、出てきたお顔がLuigi でない。「誰だ!中身をすり替えたのは!」と半狂乱になって家族に当たり散らす(家族は名古屋にいるはずなのに)大人げない塾長であった。夢を見ながら血圧上がったんじゃねえか。

12月24日(火)

京大関係者、卒業生の皆様へ。(親父も見ろ)

こんなの

あります。どうもここんとこ京大は阿呆(ども?)に牛耳られてしまって、存在意義のない、東大や文科省の傀儡大学に成り下がろうとしているようですな。現総長は結構ヤバい感じの人らしい。

12月23日(月)

どうやら本日は祝日だったらしい。

***

昨日の宴会のBGMに使った吉幾三と坂本冬美の評判が悪かったのはどうしてなんだろう。演歌に対して食わず嫌い的な拒否反応を持つ人々が多いような気がする。

***

そして忘年会の日に新年会の日程が決まる、この手際の良さ。酔っぱらい万歳。

12月22日(日)

本日は居酒屋いしぴー開店日。低弦研究会とMorioka Cello Society(仮称)の合同忘年会であった。6時前に集まり始めて、終わったのが午前2時過ぎ。いやあ、楽しかった。食ったし飲んだし弾いたし、余は満足じゃ。ちなみに、チェロバス系の集まりと思われるかもしれないが、半数以上は関係ない人々であった。ヴァイオリンであったりヴィオラであったりピアノであったり。酔っぱらいのおねーさまがどわっと集合して、野郎三人はこそっと生きていましたとさ。

ちなみに、飲み過ぎてゲロ吐く大人を見たのは久しぶりだ。うちでゲロ吐かれたのは今回を含めて二回。まあ、居酒屋の割にはゲロ率低いと言えるかな。でも、Aちゃんですらゲロをこらえたのに、大人がゲロ吐くのはやはり修行が足らぬな。

Morioka Cello Society (仮称)が本格的に活動開始できそうなのは喜ばしい限りだ。来年の春頃にはデビュー演奏会を開くことが出来るだろう。

ある人によると、塾長には歌心が欠けているんだそうな。あと、やる気があるときとない時の差が激しいんだそうな。ワシはいつでも全力投球しているつもりなんだけど。

12月20日(金)

最近はとろろ芋を短冊に切ったものを米と一緒に炊いていただいている。何だかよくわからんが、ウンコが今まで以上につるっと出るような気がする。

***

昼飯は吉野家。豚丼を食ったが、やっぱ前の豚丼の方が数段いい。元に戻してほしい。

***

ただいま石原学舎の台所はリンゴであふれている。しかもスーパーで買うやつよりも随分おいしい蜜の多いのばかり。今シーズンはリンゴを自腹で購入しなくて済みそうだ。ありがたや、ありがたや。

12月19日(木)

ちゃんぽんドロップは最低だ。

***

2年生からの理科(理系)を物理にするか生物にするか悩んでいる生徒さんがいる。こんなのはね、選択なんかさせるからいけないんだ。物理を基礎にして化学が成立し、化学を基礎にして生物が成立していることを考えれば(もちろん、各々の学問において、他の学問とほぼ独立している分野はあるとはいえ)、生物・化学という選択がそもそもありえないということがわかるはずなのだ。化学の最初に習う周期表、簡単な原子模型も知らずに理解できるか?教えることが出来るか?化学結合の性質、クーロンの法則を知らずに理解できるか?教えることが出来るか?化学の途中で学ぶ熱化学計算、位置エネルギーの概念を知らずに理解できるか?教えることが出来るか?理想気体のところで学ぶ圧力や内部エネルギー、運動方程式や運動量や力積や運動エネルギーの概念を知らずに理解できるか?教えることが出来るか?

大体、ベクトルも微積も知らん一年生に物理なんか教えても仕方ないのだ。しょうもない初歩的な計算問題を、しかも理解できるはずもない初歩的な計算問題をやらせて何になる。ほんとにバカバカしい話だ。

このようにバカバカしい状態では、とりあえず二年生で物理・化学をめちゃくちゃ頑張って、必要なら三年生から生物をやるというのがベストだと思う。生物は一年で何とかなる。物理と化学は二年必要だ。

***

石原珍太郎「猪瀬君、晩節を汚してしてはいかんよ」

どうやら珍太郎は自分が晩年真っ盛りということをまだ知らんようだ。

12月17日(火)

名古屋レポート2

公共交通機関、特に都会の公共交通機関を使ったのは本当に久しぶりだったが、電車の乗客のほぼ全員がスマホをいじっていたのには驚いた。ワシが電車やバスにしょっちゅう乗っていた頃とは景色が大きく変わってしまった。電車の中で本を読む人を昔よく見かけたが(ワシは酔うのであまりそれをしない)、本の代わりにスマホが取って代わったということなのだろうか。

***

Gerry がアメリカに帰るときに置いていったオイルヒーターを最近使っている。外気温がこのくらいだと、室温が5度くらいになるのであるが、オイルヒーターを一晩中つけておくと12度くらいをキープできる。灯油ヒーターだと、喉がイガイガすることがあるのに対して、オイルヒーターについてはそれがない。問題はどのくらい電気代がかかるのかということだ。Luigi の電気毛布でそもそもかなり電気代使っているからなあ。来月の請求書がちょっとこわいわ。

***

ちょっとヤバいカレーを食べて、「吐きそう」と言っていたAちゃん。便所の電気をつけてスタンバイしておいたけど、ゲロ吐かずにすんだ。早めに終わって帰ってもらったさ。においと味についてはもっと動物にならないとね。お大事に。

2013年11月


11月30日(土)

Luigi 入院。悪いところは全部治してもらってこいよ〜。

11月29日(金)

昼飯を食って、さて外に出かけようかというときに、玄関先に小柄なおばさまが現れた。どうやらこの地域でチラシを配布する仕事の方らしい。配り忘れたチラシがあると言われたが、そもそもチラシは読まずにゴミ箱行きなので「いや、もうゴミ箱に捨ててしまっていて、そのチラシがあったかどうか覚えていません」と思わず考えなしに口にしてしまった。

後で考えると、それを仕事にしている人に対してなんという失礼なことを言ったんだろうと恥ずかしくなる。どうもこういうところが成長できていない、というか成長する見込みもあまりない。

11月28日(木)

定期試験で450点とって機嫌のよろしいAちゃんからのプレゼント。のしの意味が毎年よく分からない。「英語と数学で190点が石原学舎の生徒としての義務です」とプレッシャーをかけておいたら、きっちり190点取ってくれたのも嬉しい。

IMG_0146

11月27日(水)

どんな秘密かは知らぬが、秘密がばらされた時の非は基本的に秘密を保持していた側にある。漏れてほしくない秘密は、秘密を保持している人間達がそのように扱えばいいだけである。ということで、今回の法案は秘密保持のための法案ではないというこっちゃ。何が目的なのかはわからぬ。良からぬことであることだけは確かだ。

メディアの中には反対している連中もいるが、自分たちはこれまで権力側にすり寄って御用記事ばかり書いてきたんだから何の説得力もないよ。自業自得だわ。自業自得と言えば、(嗚呼、塾長は自分をその中に入れたくない)国民側も自業自得なのだ。どこか一つの政党やグループを大勝させたらこんなことになるとわかっているのに、毎回毎回懲りもせずに同じパターンで投票がなされている。バカバカしいというか、脱力感に襲われるというか。

大体、アメリカさんの機密情報ですら引っこ抜かれるような現状で、秘密をまともな形で保持できると考える方が楽観的にすぎる。もし、本当に秘密の保持が目的なんだと思っている議員さんや有権者の皆様が存在するのだとすれば。

***

調子に乗って、Suono di Morioka の動画ページに随分昔の録画をのせてみた。書き出しにもアップロードにも時間がかかった。実はSuono di Morioka として活動をする前の、むしろ学生時代の延長の演奏なのであるが、これまでワシの関わった演奏の中ではベストの一つだと勝手に思っている。ということで、気になった方はGo!

で、その録画と今年の録画を比較すると、「やっぱもう少しちゃんと映るようにしてえなあ」と思ってしまう。昔の録画は、撮影マニアの方が撮影して下さったもので、ちゃんとした機材と動画ソフトを使って編集してある。翻って、今回の録画は家庭用の撮影装置で、録音も同じ機械によるもの。動画としての質に違いがありすぎる。かといって、例えば音質をもう少しよくするために、動画ソフトを使って録音機の音源と動画を合わせてみたり、あるいはもっと凝った動画編集をする気力と時間があるかというとそんなこともない。あるいは人に頼むほど金をかける気もない。さてさて。

11月26日(火)

来週修学旅行のYJ君。

塾長「何泊何日で行くの?」

YJ君「4泊3日だったかなあ」

塾長「え・・・」

YJ君はどうやらタイムトラベルができるらしい。

11月25日(月)

昨日、YouTube に先週の演奏会動画を三曲アップロードしたら、そのうち二曲に著作権アウトかもしれないという警告をもらった。一曲に関してはその可能性があるので、削除されても仕方ない。しかーし、ブラームスであかんというのはどう考えてもおかしいんじゃねえか。一体誰がワシらの動画で不利益をこうむるというのだ。著作権ビジネスというのは複雑なものがあるようではあるが、あまりに古いものについて誰かが権利を持っているという状況は非常に不健全であると考えている。

それはそうと、今回驚きだったのは、うちの1st が動画アップロードについてやたらとアグレッシブだったことだ。ワシはそもそもYouTube などにアップロードするということは考えていなかった。人様にお見せするようなもんでもありませんがな、という感じ。んが、奴はアップするだけでなく、コメント欄もアクティブにしろ、Facebook にもリンクを貼るのだ、と息巻いておられる。どっちも嫌なので断った。コメント欄の心ないコメントに耐えられるほどワシはたくましくないし、Facebook なんかにリンクはったら京大オケの連中がみんな見るじゃねえか(雑記帳見てる連中は相対的には少ない)。あの方や、あいつや、あの人らがにやにやしながら見ている姿を想像するのは精神衛生上よろしくない。

Suono の1st は自信の塊でした、という話であった。

11月24日(日)

先週のSuono di Morioka 演奏会の動画の一部をYouTube にアップロードしました。当日演奏会に来られなかった方で、興味のある方はSuono di Morioka のホームページの「動画」ページをチェックして下さい。

***

珍しい時期に見学、面談の生徒さんと保護者の方が。汚い外見と中身、紹介付きとはいえ怪しげな塾長。こんな悪条件でも石原学舎はすでに8年目。何とかなるものだ。

***

Suono di Morioka のブログ統計をみると、閲覧者の国籍で一番多いのはアメリカである。日本はダブルスコアで負けている。一体アメリカの人間が、日本の辺境の地のアンサンブルに何の用があるというのだろう。

11月21日(木)

テスト期間中のAちゃん。苦手な比例・反比例の応用問題で撃沈して「絶望・・・」。いやいや、絶望することは全然ないです。実際のテストよりも時間的にギリギリな設定で練習してもらってるので(制限時間半分くらい)。苦手分野があぶり出されてよかったよかった。

11月20日(水)

ぼちぼち学校の皆様はセンター試験対策ばかりをやることになる。塾長は、そもそもセンター対策なんて学校でやる必要があるんじゃろか?という考えでおる。普通きちんとに勉強していれば、一ヶ月以上もセンター用の勉強(といっても、演習するだけなんだよね。まさに時間と労力の無駄ですわ。)なんてする必要ないはずだし。ここ十数年は数学だけが異常で、「二次試験の勉強をしていれば解けるように」というコンセプトが暴走して、二次試験レベルの膨大な問題を一時間という、どう考えても少なすぎる時間に押し込むというめちゃくちゃなことになっている。数学だけは対策をした方がいい。それでも、一ヶ月以上も学校の授業がセンター試験一色になるようなのは絶対変だ。

こういう状況に対して、真っ当な批判をする声が全然聞こえてこないのはもっともっと変だ。

***

学生時代むさぼるように読んだアイゼンバーグの「現代チェロ奏法」を再び読み直している。最近必要にかられて編み出した練習法が載っていてちょっとびっくり。考えることは誰でも同じようなものなんだな。少し古い本ではあるが、随所に良いヒントがちりばめられていて楽しい。

***

予備校は水曜日の講義が先週で終わったので、水曜日が暇になった。ゆっくり本を読んで、充電中。金はない。だからどうだと言うんだ。

11月19日(火)

チェロはしばらく休業。練習の仕方や奏法について、少し時間をかけて考えるだ。

2013年10月


10月31日(木)

IMG_0136

今年もハロウィンがやってきた。Aちゃんは今年も着ぐるみで登場。去年のはリラックマで、今年のはコリラックマなんだと。言われてみれば色がちょっと違うような気もするね。ちなみに靴下はリラックマ。

背景の汚さがまさに石原学舎ですわ。

***

センター試験を廃止して、二段階の選抜にして、一段階目は基礎確認、二段階目は現行のセンターレベル。

って、全然廃止してないじゃねえか。名前変えれば何かが実質的に変わるとでも?共通一次がセンターに変わった時も意味不明だと思ったが、今回のもまさに意味不明だ。

まあ要するに、センター試験にすることで私大が参加できるようになって受験者が増え、そのおかげで受験料収入が上がったと。そして今回も試験の回数を増やすことで受験料収入を上げるつもりであると。教育理念はこれっぽっちもなく、お金が欲しくて仕方がないんです!!♡♡って最初から言えばいいのに。言い訳をする大人って気持ち悪い。

10月30日(水)

こーのからもらったジンジャーシロップの瓶を眺めていたら、原材料が「砂糖、生姜、レモン、柚子、香辛料」とあった。何だか自分でも作れるような気がしたのでやってみた。

生姜は自分ですり下ろせばよろしい。レモン、柚子は絞るのが面倒くさいので、砂糖と合わせてマーマレードで代用することに。香辛料は何を使えばいいのかさっぱりわからぬ。多分ここが秘伝なのであろう。どう考えても今うちの台所にある唐辛子や塩コショウではダメっぽい。色々考えたあげく、スーパーでシナモンをゲットした。生八つ橋のにおいが苦手で、シナモンを買ったのは初めて。とりあえずこいつらをごちゃ混ぜにして熱湯をかけてやった。ジンジャーシロップの味とは全然違うけど、普通にうまい飲み物ができた。

シナモンの粉をなめてみて、ずーっと昔、子供の頃大嫌いだった風邪薬のにおいと味だと思った。クラリネットのお姉さんから、シナモンは体を温める効果があると聞いていたので、多分風邪薬にもシナモンが入っているのであろう。

10月29日(火)

指関節の痛みに悩まされている塾長は、スーパーで鳥軟骨が安く売られているのを見て衝動的に買ってしまった。ということで、本日の夕食は鳥軟骨もやし炒めであった。

もちろん、毛髪を食ってもハゲが治るわけではないのと同様、軟骨を食ったからといって軟骨が再生するわけではないということは重々承知しておる。

***

阪急ホテルだかリッツホテルだかで、食材の偽装があるとかないとかもめてるみたいだけど、朝食に一万円も出せるようなセレブ連中なんてどうでもいいよ。

そんなことより、Podcastで伊集院光がしゃべってた「あのホテルに星つけたミシュランの弁明が聞きたい」に、全面的に賛同する。是非ともモザイク付きでいいから聞いてみたい。「いや、私がリッツカールトンでディナーを食った時に出されたのは間違いなく伊勢エビであり、決して大型食用アメリカザリガニではない!」とか言うのだろうか。

ちなみに塾長の朝食はほぼ毎日本物のフレッシュジュース。季節によって材料費は変わるが、リンゴが旬なときであれば、リンゴ一個と人参二本でおよそ100円プラスαというところか。リンゴが全然出ていない時だと、250円超えるね。石原学舎で100円のフレッシュジュースか、リッツカールトンで1000円のパックジュースか。悩んでも仕方のない、心底どーでもいいことですわ。

10月28日(月)

スーパーに行ってきたら、珍しく95パーセントカカオのチョコレートが売ってた。ちょっと興味を引かれて思わず一箱購入してしまったが、苦すぎる。いくら健康に良いとはいっても、さすがにこれじゃ食べる気にならぬ。ということで、二度と買わないことに決定。

10月27日(日)

今朝はピアノトリオの練習、夜はクラリネット五重奏の練習。今回の週末は音楽三昧の幸せな週末であった。

そして、弦安価化計画の一環として、A,D線をヤーガーにしてみた。最終目標は、全部スピロコア(しかもタングステンじゃない、ノーマルのやつ)。ちゃんと音が出るのであれば、それ以上に素晴らしいことはない。でも、多分それは無理。元エマーソンカルテットのフィンケルは全部スピロコアで、下二本はタングステンなんだそうな。それだけでも結構出費を抑えられる。しかし、バリバリのプロがAとDにスピロコアを使うというのは相当勇気と自信がいると思う。ワシの知る限り、それで大丈夫だったのは元気だった頃のロストロ(晩年はラーセンにしてた)とフィンケルとベッチャーぐらい。

あと、極貧時代の塾長も。勇気も自信もなく、金もなかったから。

10月26日(土)

昨日は、東京からわざわざこーの氏がカルテットの練習のために来てくれたのであった。5時半頃新幹線で到着して、11時過ぎの夜行バスで帰るとか、強すぎ。夜行バスは一度か二度使ったことあるけど、隣に座る人がずっといびきかいてたり、ずっと酒盛りしてたりすると最悪で、多分塾長は二度と乗らないと思う。劣悪な条件で来てくれたこーの氏に感謝。

練習では改善されたところもあり、それ以上にあぶり出された弱点もあり、解決2割とりあえず放置8割(個人練習とイメージトレーニングに期待!)といったところ。本番当日のリハーサルまで練習はないので、本番は緊張感あふれる演奏になりそう。楽しみ。

練習後片桐家にあった学生時代のテープ録音(まだそんなのとってあったのね)を聴いて、意外とちゃんと弾けていることにちょっとだけ衝撃を受けた。明らかに今の方が技術的には進歩しているはずで、チェロを始めて二三年の自分に気合いで負けていてどうする、と自分に喝を入れたのであった。

***

ちなみに、こーのが持ってきてくれたお土産のジンジャーシロップはこれが素晴らしく美味であった。「銀座のジンジャー」という銘柄であったので関東在住の皆様は一度是非!

10月22日(火)

最近、火災報知器を設置しろと言うチラシやポスターをよく目にする。役所もなかなかマニアックな金づるというか贈賄団体を見つけたものだ。

***

また台風が近づいていて、家が揺れるのは嫌だなあというのと、こーのが来る予定の金曜日に上陸とかいうことになったら練習できなくなってしまって残念だがや、という二つの懸念がある。

10月18日(金)

快晴。そして寒い。今シーズン初めて灯油を買った。そして、久しぶりに重たいものを持ち上げたせいか、腰が少し痛い。注意しなくちゃいけないなあとぼんやり思っていたのであるが、ぼんやり思うのではなくて確実に注意しなくてはならなかったのである。

***

明日は11月演奏会の練習が朝と夜両方ある。その間に仕事が入っていたりして、結構忙しいのだ。昼寝をする暇がなさそうなのだ。日曜日にまとめて昼寝をしよう。

10月17日(木)

久しぶりに布団を干したら、晴れてるのに雨が降ってきた。

10月16日(水)

朝起きたら、何だか手足が冷たくて、寒気がして、「また風邪引いたか?」と思ってうんざりして、でも予備校があるから仕方なく外に出て、何気なく4号線の温度計を見たらお昼なのに8度でした。そりゃ寒いわ。今夜からは毛布出動。

2013年9月


9月27日(金)

固定電話とYahoo BBを解約して、携帯だけにするかもしれない。近いうちにお店で料金の目安を聞いてこよう。

***

朝食の人参リンゴジュースを作っているときに、手がカップにぶつかって台所にジュースをぶちまけてしまった。腹を立てたいところだけど、悪いのはワシなのでどうしようもない。人参はいたむと結構凄いにおいがするので、しばらくは台所が臭うに違いない。Aちゃんはうちに来た瞬間に異常事態に気づいたようだった。

***

こないだアマゾンで購入した鰹節は、薫製みたいな香りがして湿っぽかった。鹿児島の鰹節ってのはこういうものなんだろうか。普通の鰹節よりも味も香りも濃く、なかなか美味である。

9月24日(火)

電動歯ブラシを旅館に持っていった。夜磨いて、朝磨いている途中で電池が切れた。さすがに8年以上使っていると充電池がダメになるみたいだ。さてさて、どうしたものか。

***

本日のAちゃんは、歯医者で痛い思いをしたらしくテンション低し。ちょっとかわいそうだがや。

***

校長「安全なはずの道路でルール通りに歩いていて事故にあっては、防ぎようがない」

この認識は間違っている。常に歩行者は自動車を懐疑の目で見るべきなのだ。ルールを守っていれば安心という考え方は、単なる思考停止にすぎない。

9月23日(月)

CIMG2573

この3日間は、学生時代の友人が数人盛岡に遊びにきてくれた。いわゆるチェロ旅行in 盛岡。最大の誤算は、「食い物に文句言う連中じゃないから、夕食はそこらへんの居酒屋でごちそうすりゃええわ」と思っていたのが、幹事が「んまい肉を食いたい」と言い出しよって、前沢牛と短角牛を食べにいってしまったこと。塾長、これまでになく貧乏。でもまあ、こんな機会でもなければ自分一人で行けない店だから、これでいいのだ。短角牛はおいしかったし。

みんなが帰ってしまうとぽつねんとした教室で一人何だか寂しい。でも、夜に生徒が来てくれたのでちょっと寂しさもまぎれたさ。

ばばへらアイスなるものをかじるやち。物欲しそうなかまち。

***

昨日の演奏会はバタバタしているうちにあっという間に終わってしまった。見物に来ていた上記の友人達から「おとなしかった」と言われたのが心外。別におとなしく弾く気もないし、手を抜いてたわけでもないのに。ちなみに片桐から学生時代の方が丁寧だったと言われるのも心外。今の方が学生時代よりもずっと密度の濃い練習ができてる。練習時間そのものは三分の一くらいだけど。

9月19日(木)

演奏会のお知らせ

9月22日(日)13:00~14:00@盛岡南イオン Suono di Morioka コンサート 無料

曲目: モーツァルト弦楽四重奏曲より、ドヴォルザークピアノ三重奏曲より、ベートーヴェンヴァイオリンソナタより etc.

塾長はユーミンも弾きます。というかソロ弾くのってちょい役でも二年ぶり?

***

Aちゃんは筆箱を忘れてきた。夏休み明けてから結構順調に進んでいる。中学生っぽくなってきたかも。半分くらい。

***

みたけのMs書店でアファナシェフのエッセイを見つけた。買おうか迷ったあげく見送った。もう一度見かけたら今度は買ってしまいそうだ。

本屋で楽譜のある本を立ち読みしようとすると邪魔になるのがBGMだ。何でどこの本屋でも音が流れているんだろう。BGMなんかないほうが立ち読みしやすいじゃん。しかも、別の曲を別のスピーカーから流していたりすることもあって、ああなると本屋の脳味噌は分裂してるとしか思えない。もっと驚くのは、楽譜屋も基本的にはBGMが流れていること。これ、東京や大阪にあるプロ御用達の専門店ですらそういうところがあるんですわ。楽譜を見ながら頭の中に出てくる音と、店の中に流れている音がぶつかって気持ち悪いのなんの。やっぱ、どこかおかしいね。

9月18日(水)

演奏会のお知らせ

9月22日(日)13:00~14:00@盛岡南イオン Suono di Morioka コンサート 無料

曲目: モーツァルト弦楽四重奏曲より、ドヴォルザークピアノ三重奏曲より、ベートーヴェンヴァイオリンソナタより etc.

塾長はユーミンも弾きます。というかソロ弾くのってちょい役でも二年ぶり?

***

先週末の台風and 洪水のせいで、今度の週末に宿泊予定だった松川温泉の営業がなくなり、チェロ旅行ピンチ。風邪でひっくり返っていて全然気づかなかったけど、そんなに雨降ってたっけ?

9月17日(火)

ホームランを打ったバッターの写真が偽物だったんだとさ。「真実を伝えるべき報道機関として許されない行為。お詫(わ)びします。極めて重大に受け止めており、過去にさかのぼって調査します」(共同通信)

こんなことよりももっと重大に受け止めなくちゃいけないことは世の中に山ほどあるだろう。真偽が問題なのではなく、真偽判断される対象が重大であるかどうかが問題なのだ。

***

九州国立博物館(福岡県太宰府市)で7月から開催中の展覧会「視覚革命 異国と出会った江戸絵画」について、ロンドン大学アジア・アフリカ研究学院のタイモン・スクリーチ教授が「展覧会のタイトルなどが自分の著書からの盗作だ」として博物館に謝罪を申し入れていることが分かった。(毎日新聞)

謝罪を申し入れる、ってこういう用法でいいのか?

***

そういえば、4月頃にいただいた来年の演奏会のお話が半年の間ずっと音沙汰なしだったことに今日気づいた。そして、この調子だと本番までに練習が間に合わなくなる可能性があるので、このままずっと音沙汰なしならそれはそれで・・・と考えている自分に気づいてさらに愕然とした。こちらから問い合わせて薮から蛇が出てきちゃったりしたら困るし、かといって放っておこうにも気づいてしまうとそれはそれでこれからどうなるのかが気になるし。

***

台風とともに風邪も去りぬ。まだ鼻声だけど、昨日までの自分とは違う人みたいだ。

***

韓国が日本の海産物を禁輸するとかでなんだかもめてる。いつもいつもめんどうばかり持ち込んでくれて、できれば関わりたくないお隣さんだけど、これは別に普通のことなんじゃないの。というか、他の国々については日本の食べ物はどの程度規制されているんだろう。

ちなみにワシは前にも書いたけど、東北太平洋側の魚は(シールが貼ってある限り)食わない。どういう頭の構造をしていればこのような消費行動の源が「風評」だと思えるのだろう。むしろ「風評」は不誠実な自分たちがばらまいているのだとなぜ気づけないのだろう。どの新聞(ネット上で読める記事だけ)も「風評」という言葉を使っているが、どの口が「風評」などという人を馬鹿にした言葉を吐くのだ。福島の事故の影響は、直接の生産者と消費者にとっては(立場は違えど)実害であり、「風評」などという台詞を吐く連中だって鹿児島産と福島産が並んでいれば鹿児島産を買うような、無節操な傍観者にすぎまい。

9月16日(月)

こーの家が遠路はるばる盛岡に来てくれたというのに、風邪で丸二日間布団の中にいて顔を合わせることすらできなかった塾長であった。人間として終わってる。頭痛喉痛筋肉痛悪寒鼻水鼻づまり、ほとんどすべてきてくれたのが昨日。今日は頭痛と鼻づまりだけ。タイミングの悪さに神様を恨んでみたが、そもそも神様なんぞ信じちゃいないということに気づいた。5年ぶりの本格的な風邪は後味の悪いものだった。おやすみなさい。明日こそすっきりしていますように。

9月14日(土)

「トリチウム除去技術を国際公募」(福島民報)

この阿呆どもはなぜすべての技術を国際公募しない?二年半も何をやっとるんだクソが。

***

「五輪に参加する心を育てる」(産經新聞)

環境と真っ当なプロセスさえあれば、出来の悪い大人がわざわざ育てようなどというおせっかいなことをしなくても、子供達は勝手に育つ。教育と同じ。この国のメディアは頭大丈夫か?

***

風邪だ。ちゃんと初期段階でブロックできなかった自分が憎い。

9月13日(金)

フランスの新聞だか雑誌に、日本を揶揄する風刺画が載ったらしい。でも、何でもかんでも一緒くたにして抗議をするのは絶対におかしい。

まず、日本政府についてはそもそも連中に抗議する資格はない。連中を踏みつぶすだけの力を持たない塾長としては、連中に圧力をかけるとすればこのような外国からの厳しい(というか当然の)視線を期待するしかない。外国の政府やプレス関係者には、全力でこの阿呆ぞろいの日本政府を風刺し罵倒してやってほしい。どの口が「福島は完全なコントロールがなされている」等と言えるのだろうか。ついでにあの糞総理はてめえのやった津波対策不要の指示について、何らかのコメントをしているのか?少なくともワシは聞いたことがないぞ。

福島県民に対しては、お気の毒だとしか言いようがない。こちらに関しては、彼らが長年にわたって原発の恩恵を享けてきたということを差し引いても、外野がケチを付けることはできないはず。国内難民となっている数十万人の人々を揶揄することは人として終わっていると思う。

***

耳鼻科に再び行ってきた。昨日、一昨日くらいから、いつもと違うタイプの耳鳴りは消えた。再検査をしたら聴力は完全に正常に戻っている。前にも書いたけど、耳鳴りと聴力には殆ど関係がないみたいだ。

9月12日(木)

やっぱ喉おかしい。体を温めて昼寝もたっぷりした。完璧を期すために、Aちゃんの後のYJ君は土曜日に変更してもらった。AちゃんのあとでYJ君という流れだと、体力的にちょっと不安がある。

***

7月からとろとろ読み始めた"Hyperion"が、この一週間くらいでめちゃくちゃ面白くなってきて、一気に最後まで読み進めてしまいそう。これまで二ヶ月かかったのと同じ分量を数日で読んでしまった。設定と登場人物がわかったのが大きい。でも、どうやらこの本は謎掛けだけで終わってしまって、次の巻でようやく謎解きが終わるらしいのだ。kindle store では今月になってようやく一巻の翻訳が出たようだ。続刊の翻訳が出るまで謎解きを待つか、それとも英語のまま読み進めるか、悩ましい。ちなみに翻訳だと上下二巻で1400円くらい、英語なら一冊分で600円。大した差ではないと考えるべきかどうか。

2013年8月


8月31日(土)

一昨日、酒の席で「Morioka Cello Society(仮称)」の設立を宣言した。まあ、要するに盛岡でチェロアンサンブルを作りますよ、ということぢゃ。

善は急げ、ということで早速本日第一回初見大会を石原学舎にて開催した。マリオさんは所用で欠席であったが、ステファノさんが来てくれた。いくつか用意しておいた曲はどれもなかなかいい感じだった。ネタはいくらでもあることを確認できたのが収穫だ。今後どういう活動をしていくのかは未定。でも、チェロの話ができる人々と知り合いになれたことは嬉しい。楽器のセッティングとか弦の選び方とか弓の良し悪しの話ができる人がほとんどいなかったので。

ステファノさんのチェロは、トラブッキという人の製作したもので、Luigiよりもf字孔付近の厚みは1ミリくらい分厚かった。こんなに差があるものなんだろうかと少々驚いた。でも、全体の重量はLuigi の方がずしっと重い。不思議な世界だ。ちなみに、あこちゃんとこのベティちゃんは、Luigi と比べてももっと薄い。

楽器のお顔は出身地が同じということもあってよく似ている。ステファノさんのチェロの方が、よりきっちりと作られているのはわかる。コンクールで優勝しているような製作者は素人が見ても細工が丁寧なのだ。Luigi はその詰めの甘さがまた可愛いのである(親バカ丸出しだがや)。音はLuigi の方が軽薄でトラブッキのものはもう少し濃厚な感じ。C,Gの反応が気に入らないとのことだが、セッティングをちょっと変えればすぐなんとかなるような気がする。

板の厚さといえば、Luigi の前に使っていた楽器がトラブッキの楽器と同じくらいの厚みだった。でもf字孔あたりをちょっと触るとすぐに変形する。Luigi はf字孔のあたりを押さえてもほとんど変形しない。多分、前に使っていた楽器よりもLuigi の方が板の強度があるんだろう。

***

カブ屋カブ八の藤根さんのお嬢さんが大学に合格した。おめでとー!

というわけで、親父さんはこれから稼がなければならないのであります。カブ系のバイクが欲しい人はカブ八へGo!

8月30日(金)

今日の演奏会のヴァイオリニストのお姉さんはめちゃくちゃ別嬪さん。それが楽しみだった。お母さんがピアニストで、初めて見たけど、このお母さんも可愛らしい人だった。ちなみに、譜めくりのお姉さんも別嬪。今日はいい日だ。

***

一高が文化祭およびその準備のため、今週末は仕事がほとんどない。それで、昨日は演奏会のリハーサルを見てきて、今日は別の演奏会の見物をしてきた。

どちらもピアノの入った演奏会。これまでに時々ワシはピアノ弾きの真後ろとか、譜めくりの人の位置でピアノの音を聴いたことがある。室内楽の場合、まずほとんどの場合ピアノ弾きの位置でもピアノの音が出過ぎであるとわかる。弦楽器をやっているからこういう感覚なのかもしれない。もしワシにリヒテルぐらいの技術があったら、あの音量では絶対に弾かない。「音量を抑える」ということではない。自然に、ごく普通のバランス感覚として、他の楽器と調和できるようにすべきなんではないかと思うのだ。ff と書いてあっても、ソロの時と弦楽器の入った室内楽では絶対的音量は当然違う。

今日のピアニストは会場の響きを計算してペダルを全体的に短めにしていたようだが、fやff は強く弾いていた。それだと相手がヴァイオリンであっても、弦楽器を塗りつぶしてしまう。ワシは最近思うのだが、意図的にタッチを強くしなくても、楽器の重なり方が分厚くなったり同時に弾いている音の数が増えることで十分ffに聞こえるんではないだろうか。あと、リハーサルとかでピアノ弾きに「うるさくない、大丈夫」と言っては絶対にいかん。ちょっとでも気が緩めば音が出過ぎるのがモダンのピアノなのぢゃ。というか、うるさいかうるさくないかをある程度自分で判断できないと、室内楽ピアノは難しいんだろうなあ。昔昔、ブラームスのヴィオラソナタのピアノを弾いたとき思ったけど、音の多い室内楽ピアノは、音のめちゃくちゃ多いソロピアノと同じくらい難しい。気を配らなければならないのに、余裕がないぜよ、みたいな。

これまで聴いた中で、弦楽器と鍵盤楽器のバランスがほぼ理想だったのは、寺神戸氏と大井氏がバロックヴァイオリンvs.フォルテピアノで弾いたモーツァルトとベートーヴェンぐらいだなあ。あとは、ペルガメンシコフのチェロとギリロフのリサイタルか。ギリロフのコントロールが抜群だったのと、ペルガメンシコフの音がでかかったのがよかった。

***

カブのオイル交換をしてきた。ギアの入りがスムーズで気持ちがいい。

***

これまでの塾長の楽器は、人の演奏会を聴いたり、上手な人の楽器を触らせてもらったあとではいじけてしょぼい音になることが多かった。

Luigi は違う。この二日間、自分よりも格上の楽器を聴かせてもらいながら、Luigi の音はかつてない艶やかさと強さで鳴り響いている。楽器にも性格があるのだろうか。

8月26日(月)

本日メールにてお問い合わせいただいた保護者の方へお知らせです。

こちらから返信したメールが帰ってきてしまいます。メールアドレスが正しくないか、迷惑メール設定ではじかれているようです。もしよろしければ、正しいアドレスを送っていただくか、迷惑メール設定を変えていただけませんでしょうか。

8月25日(日)

夜、買い物に出かけたとき北大橋の温度計を見たら22度だった。素晴らしい。

***

大学オケに入って一年目の曲目に、リヒャルトシュトラウスの「ツァラトゥストラかく語りき」があった。とりあえず、ニーチェを買って読んでみて、すっかり惚れ込んでしまった。

さらに、この曲はキューブリックの作った「2001年宇宙の旅」のテーマ音楽に使われているらしいと聞いて、その映画を見てみたのであるが、ほとんど一秒もわからないまま終わってしまった。まあ、そういう意味不明な作品なのだと理解して、それ以降は全く興味を失った。最近、kindleストアをうろついていたら、どうやら「2001年宇宙の旅」には書籍バージョンがあり、しかもA.クラークという(ワシでも名前を知っているような)有名な作家が書いていて、さらに四部作の第一作であるということを知った。SFを読むなんて小学校のとき以来だ(確か「キャプテンフューチャー」という、スケベな宇宙船長のお話だったと思う。あと、これはSFなのかどうか知らないが「地球へ」というのもうちにあった)。というわけで、kindleストアで買って「2001年宇宙の旅」を読んでみたところ、何と!全然意味不明な話ではないではないか。ずーっと昔に地球に来た宇宙人がいて・・・みたいな話で、ちゃんと筋も通っているし哲学的でもない。要するに映画がダメだったのか、映画の筋を全く追うことができなかった塾長が阿呆だったのか(なのか)のどちらかであるようだ。

そんなわけで「宇宙の旅」シリーズは現在二冊目まで読み終えて、次のを買おうかどうか迷っているところ。kindle ストアでお勧めされて思わず買ってしまった「Hyperion」を読み終わったら次に進もうかな。「Hyperion」は修飾語が結構難しくて読むスピードが上がらない。

8月24日(土)

まるで秋だ。とても素敵な日が続く。そろそろオイル交換しなくちゃ。

***

福島からは相変わらず変なものがいっぱい出てるみたいだ。作業員がいられない状況になったらそもそも事故処理が終わらないってわかってるんだろうか。別に事故処理なんて終わらなくていいってこと?

ちなみに塾長はあの事故以来、三陸の魚は一度しか食べていない。一回だけ、サンマがあまりにもおいしそうだから誘惑に負けてしまった。こういう客がたくさんいるからダメなんだ。

8月22日(木)

線形加速器の国内候補地が北上山地あたりに決まったらしい。こないだうちに来た卒業生とも話をしたのだが、いまいちその意義がよくわからない。箇条書きにすると

1. エネルギースケールが中途半端(というか、人類が作りうる加速器はよほどのことがない限りこれから数千年は中途半端なものにならざるを得ない)で、たいして面白そうなものは見えそうもない。

2. 誰が金出すねん。欧米諸国が誘致にめちゃくちゃ積極的であるようにも見えないのにはそれなりの理由があるんではないか。CERNでできることはやりつくした、みたいな。8000億ともいわれる建設費の半分を日本が負担するってのは何かめちゃくちゃじゃないのか。復興するつもりはないのね。そもそも、半分ですむとはとても思えないんだけど。

3. 推進派がアホすぎる。前の知事の増田氏が「雇用の創出、核廃棄物の処理」みたいなことを書いていたが、雇用なんて土方のアルバイト需要が増えるだけで継続性も専門性も何もないし(まあ、それすらもない現状を考えればマシなのかもしれんが。駅前の飲み屋の客が増えるとかいうのもあまりに局地的だから雇用とか言わんでくれよ。)、核廃棄物の処理とか加速器には一ミリも関係ないから。それに、「事故が起きても大丈夫」とか、そもそも加速器の事故なんて起きたところで何の問題もないわ。出てくるエネルギーの桁が原発なんかとは比べ物にならないくらい小さいでしょ。科学の初歩的な素養もない奴が、訳の分かっていないものを推進するなよ。そういうことするから方向を間違えて原発作って、しかもそれをこれから外国に売ろうとしなきゃならんくなるのよ。

とりあえず、住民税を増やすなんて間抜けなことにならないようにして。

***

勝負にならないくらいの苦手科目がある人は、二択を迫られる。捨てるか、足を引っ張らない程度に何とかするか、だ。

足を引っ張らない程度に何とかすると言っても、これまでに学校である程度やってきたにもかかわらず苦手であるのであれば、それなりに覚悟を決めて取り組まなくてはならないのは当然だ。苦手科目がある生徒さんは(かつての塾長もそうだったが)、特別頭の回転がよいというわけではないことが多い(頭の回転の良い人は、そもそもはっきりした苦手科目なんてない)。だから、同時進行で複数のことをするのではなく、とりあえず一つか二つのことしかせずに(場合によっては学校の授業も無視して)おいた方がいい。残念ながらそれをするには度胸が必要で(できるようになるという保証がないことをするのには勇気がいる)、そのようなアドバイスを聞き入れてくれた生徒さんはいない。結局、あれもこれもやろうとして自爆することになる。

教訓。あれもこれもやろうとした(苦手科目のある)生徒さんはことごとく自爆。分野と科目をしぼって一つ一つつぶしていった塾長は(全分野できるようになったわけではないが)割と余裕を持って通過。どっちがいいのかは考えるまでもないと思うんですけど。

8月21日(水)

空が高くなった。日中の気温はまだ30度近いけど、間違いなく秋の空だ。このままスムーズに秋になってくれるといいなあ。

8月20日(火)

盛岡の夏休みは短い。中学生や高校生が朝から移動をしている。

***

甲子園は花巻東がベスト4に残っている。よく頑張ってるなあ。愛媛のすごく速い球を投げるピッチャーの学校にも勝ったけど、よくよく考えたら花巻東にゃ菊池投手や大谷投手のような化け物が最近までいたわけだから、別にそれはそれほど不思議なことではないか。それよりも数年おきにすごいピッチャーが出てくることの方が不思議だ。しかも地元出身だし。

甲子園はピッチャーに投げさせ過ぎだという意見もあるが、プロになりたいとか、できるだけ長く野球を続けたいとかいうことでなければ高校で野球人生終わるのもアリなんではないかと外野は勝手に思う。毎年のようにアメリカおよびアメリカかぶれした記者が「甲子園はクレージー」みたいなことを言ってるのは大きなお世話だわ。まあ、160キロ投げられる可能性のあるピッチャーはプロ野球とかメジャーで投げるのを見てみたいなあというのはある。端で見てる人間は無責任で気楽だ。

8月17日(土)

今日は11月の演奏会のカルテット練習だった。

3人はいつものメンバーで、ヴィオラ弾きだけが初顔。最近、新しい人と合わせる時に片桐が結構口うるさく文句を言うようになったような気がする。ワシらのような古顔には何を言っても変わらんと思っているのか、新人をいぢめるのが楽しいのか、本番が目の前に迫っている状況でカルテットの様子が分かっていない人に積極的にうちの雰囲気を教えようという親切心なのか。いずれにしても、しつこく繰り返したので少しだけカルテットの方向性がわかってもらえたんではないかと思う。

盛岡の弦楽器奏者の皆様は割と人格的にも円満で弾き方も穏やかな人が多いので、(練習時の言いたい放題の雰囲気も含めて)戸惑いもあるかもしれない。よそでこんな風に練習や初見大会を進めようとしたら多分嫌われる。室内楽って(良くも悪くも)メンツが命だわ。ちなみにオケは指揮者が命。

***

100年以上、京大の学生達の生活を見守ってきて、塾長もオケの練習場として使っていた学生集会所が老朽化のためとうとう取り壊されることになった。多分そろそろ本格的な工事が始まるはず。Facebook を見ていると、多くのOB,OGが最後の別れを惜しんで訪れている。塾長も行ってみたかったが、何せ京都の夏はクソ暑く、時間も体力も金もない。皆様の撮った写真を眺めて昔を偲んでおりましたとさ。

初めて中に入った時は、こんなところで人間が何らかの活動を継続する気になるのだろうか、と恐ろしくなったが(人がいなければお化け屋敷みたいな外観と中身なのよ)、そこの住人になってしまえばあら不思議、京都の学生生活を豊かに彩ってくれる素敵な舞台に大変身してくれたのであった。僕みたいなことを考えるOB,OGは沢山いるんでしょうな。おそらく、場所が問題なのではなく(確かにきわめて印象的な場所ではあったけれど)そこで生活していた人々との交流を思い出すための一つの象徴としての機能を果たしていたのだと思う。新たな練習場が、学生の皆さんのための素敵な場所になることを祈念しつつ、学生集会所に最後のありがとうを。

8月12日(月)

石原学舎一期生の元生徒さんが、お盆の帰省ついでにうちに来てくれた。大変目出たいことに、誰でも名前を知っている超一流大企業に無事就職したのであった。曰く「東北大の理学部は、ちゃんとやってれば就職は大丈夫」。確かに、旧帝大をちゃんと卒業した学生がまともに就職できないようなことになったら、それこそ日本はおしまいだわ。でも、絶望的な就職難が続く昨今、真っ当な仕事をゲットできた彼はほんとに立派だ。

色々と話しているうちにあっという間に三時間が過ぎてしまったが、受験生の頃に比べて格段に人間が丸くなった彼を見て、相変わらずの自分がちょっと恥ずかしくなったものだ。

彼が帰ってから思ったことが一つ。そういえば腹減ったから飯一緒に食えばよかった。

***

Aちゃんのお兄ちゃんはここ二回ぐらい、英語の予習の出来がきわめてよろしい。本人によると「辞書を引いてちゃんと読んでいます」これまで辞書引かずにやってたんかい!

あのテキストを辞書なしでまともに読めるなら、もう塾長が教えることは何もないです。高校一年生相手ではあるけれど(同時に高校二年生の生徒さんも受講中。こちらの生徒さんもよく頑張っている)、うちで一番内容的・構文的に難しいテキストなの。辞書調べる程度であれぐらいできるということは、これからは出来の悪い時は明らかにさぼっていると判断せざるを得ないですな。

2013年7月


7月31日(水)

嗚呼、七月が終わってしまった。あっという間だ。

7月23日(火)

チェロ教室の生徒さんがとうとうDuport の練習曲に到達した。次回からDuport どす。んで、ベーレンライターの原典版のチェロ伴奏譜(この練習曲はもともとチェロ二台用)を使って、軽く初見でその生徒さんと合わせてみたら、これが美しいのなんの。一番最初の曲は延々と重音が続くような結構難しい曲なんだけど、そんな難しさが吹っ飛ぶくらい素敵なのだ。チェロの上にお花畑が浮かんでくるような感じ。

こういう練習曲を弾いてみると、やっぱ練習曲も音楽的に内容のあるものであるべきだと痛感する。ウェルナーはその意味では落第。リーとドッツァウアーとピアッティとデュポールは合格。ポッパーとグリュツマッハーは可かな。もちろん、練習曲の目的である個々の技術の習得については別の話。でも、いい曲の方が(特にアマチュアには)モチベーション上がるのだ。

***

エンドピンを再びカーボンに。重金属系のピンの方が音がしっかり出るように思うのだが、なんだかちょっと人工的すぎるというか、木じゃないものでできた楽器みたいだというか。軽いピンだとレスポンスが「パン」って感じで気持ちがいい。重厚さはなくなった。ピアノ相手の室内楽で負けずにすむだろうか。

7月21日(日)

外人の男の人がうちに来て、オオサンショウウオ並みの立派なウンコをして、しかもそれをたらいに入れて塾長に見せて自慢しやがった。


という夢を見た。

7月20日(土)

うーむ。駒足付近のバスバーがまた剥がれたっぽい。先月の修理以降ずっとなかったぺしぺし音が久しぶりに出るようになった。弓で弾いた時の雑音はないから、それが出てからまた考えるか。

***

朝起きてきたら、一階の部屋がやたらと涼しい。OMG、冷房を切り忘れてた。

***

朝起きてきたら、大家さんが庭の草刈りをしてくれていた。毎年毎年ダメな店子だ。

***

昨日、一昨日連続でうちの前の4号線で事故りやがった。何なんだ一体。普通に走れよ。

7月19日(金)

本日で予備校の前期分がすべて終了。再来週からは二週連続で夏期講習があって、それで予備校の方はしばらく夏休みだ。なんだかんだ言って物理と数学だけ教えていればよいというのは楽しいし、何より精神的肉体的負担が少なくてよろしい。

***

青空文庫を夜寝る前に読んでいる。今読んでいるのは黒岩涙香の「幽霊塔」というお話。多分、江戸川乱歩とか横溝正史の影響を受けたか、与えたかのどちらかであろうと思われる推理ものなんであるが、語り手である主人公の言動に突っ込みどころが多すぎて笑える。こんな感じ。

顔は七部通りまで愛情の標準にもなる、たいていの愛は顔を見交わしたり又は顔に現れる喜怒哀楽を察し合ったりするところから起こるものだ、若し秀子のような美しい顔が美しい心の目録でないとすれば、全く人間の愛情や尊敬などの標準は七部まで破壊されてしまうではないか。

清々しいまでの盲目っぷりだ。で、この愚鈍な語り手のおかげで事件が次々に起きると。ドリフのコントを見ているような気分になるよ。

7月18日(木)

昨日の新聞社インタビューでのこと。記者の方は「聞かないでくれ」と塾長が思った質問を案の定してくれた。

記者「指導の前後でチェロセクションの音は変わりましたか」

ヤンさん「・・・(苦笑い)ええと、レッスンですぐに音が変わるかというとこれはなかなか難しくて、もちろん教師としてはそうなるように努力しなくちゃいけないと思うんですが、ええと・・・・その、彼らにはまだまだチェロを弾く時間がたっぷりあるから・・・いや、もちろん僕にもたっぷり時間があるから(苦笑い)これから上達していくんじゃないでしょうか」

遠路はるばる極東の島国に来た異人さんを困らせちゃダメだよ。

***

昨日、今日とすごく涼しい。外を歩くには長袖じゃないと肌寒いくらい。昨日来たウィーンフィルのヤンさんも、ホールから出るなり「東京とは全然違う。めっちゃ涼しい」と嬉しそうだった。明日も涼しいみたい。ありがたい。

***

選挙の度に思うこと。

選挙ポスターの候補者の鼻の穴に画鋲を刺したり、有権者に金品を渡すと逮捕される。まあ、そりゃそうだ。でも、期日前投票が始まったあとで(というか、期日前投票というシステムがある現状で)「与党が過半数」みたいな情報を流す方がよっぽど不公平で、危険なことなのではないか。当たり前のように報道されているこれらの「情報」はなぜ選挙違反に問われないのであろうか。正確な情報を流すことそれ自体が情報操作であるという発想にならないのが不思議で仕方ない。

7月17日(水)

ウィーンフィルのメンバー(ヴァイオリンとチェロ)が震災復興チャリティーでいわてを訪れており、そのついでに盛岡に寄ってオケの指導をしてくれた。塾長は練習と新聞社のインタビューの通訳としてお声をかけていただいて見学しに行った。

チェロセクションは英語が全然通じないのでそれなりにお役に立てたと思うが、新聞社のインタビューは記者の方が英語をしゃべっていたので横にいて眺めていて、時々補助するだけだった。結構細かいことも言っていたのに、メモも取らずにエラいなあと思ってたら、あとで「〜みたいなことを言っていたんですか」とか聞かれてちょっと狼狽。聞き取れないならその場で聞いてくれないと15分すぎればワシも忘れる。

その後の練習でも、皆さん英語がわかっているような顔をして頷いているからこちらもそのまま余計な口は挟まずにおいたのだが(ワシ、基本的におせっかいなことはしない主義なの)、あとで全然わかっていない人々が何人かいるとわかって、やっぱ仕事しておくべきだったかと思ったのであった。なんでわかんないならわかんないって言ってくれないんだろう。これ、授業してても思うことです。教える人間ってのはもっとおせっかいであるべきなのかもしれないと思う今日この頃。

管楽器のメンバーからはビフォアアフターで弦楽器がえらく変わったと言われた。それはね、普段練習してない人が6時間も練習すればそれくらいは変わりますよって話。ほんとならこれが出発地点でなくちゃいけないと思うの。見物しているだけの塾長が言うのもなんだけど(お小遣いももらっておいてあれだけど)、もちっと初歩的なことができてればもっと有意義なセミナーになったのにね。

***

期日前投票してきた。下らねえ。ほんとに下らねえ茶番だ。

7月16日(火)

なぜだかわからぬがカブTシャツが一枚なくなった。一体どこへ消えたのだろうか。

***

台所の棚の奥に、賞味期限が2年前に切れている未開封のカレールーを発見。早速本日の夕食に使ってみた。今の所腹は壊れていない。しばらく様子見だな。

7月14日(日)

今日は生徒さんが一人も来ない日。とっても珍しいことに、だらだらと無駄な時間を過ごすことなく再来週からの予備校の夏期講習の準備をした。それも一週間分を一日で。嗚呼、僕ってやればできる子なのね。しかし、こんなに一気にたくさん物理の問題を解いたのは久しぶりだ。おそらく反動でしばらくは入試物理からは遠ざかることになるだろう。飽きた。

***

何だかよくわからんが、ワシのまわりに風邪ひきさんがいる。生徒さんが数名、音楽仲間も数名。こんな時期に風邪を引くものなのね。ちなみにワシは健康そのもの。風邪を引きそうな雰囲気すらない。

7月9日(火)

カブで信号待ちをしていたら、交差点前で老夫婦の片割れのじいちゃんが走り出した。信号が赤になると思ったらしい。ばあちゃんは慌ててついていこうとするが、足がもつれて転んでしまった。じいちゃんは振り向いてばあちゃんを助け起こすと、再びダッシュ。ヨロヨロついていこうとしたばあちゃんは信号を渡れず、じいちゃんはイライラした様子で信号の向こう岸のばあちゃんを見ていましたとさ。

高齢者の山の事故というのはおそらくこういう精神構造から起きるのだろう。体力的に余裕のある者が体力的に余裕のない者に合わせるのが山登りの鉄則なのに。これは男女関係なしに言えることなんではないか。話を膨らませれば、日本全体、世界全体についても言えることのような気がする。

2013年6月


6月30日(日)

YJ君の合唱の演奏会はよかった。年配の方がほとんどで、YJ君一人で平均年齢を下げていた。というか、一人いたところでほとんど焼け石に水だろうと思われるくらい年齢の高い合唱団だった。指揮者の先生は80近いと思われ、にもかかわらずしゃきっとしておられたのが印象的であった。合唱をする人々は腹式呼吸だから健康になれるのだろうか。

***

カブ主総会は寒い中で流しそうめんをすすりつつ、なんちゃってきりたんぽ鍋をいただき、焼き肉を食うという、なんとも不思議な総会であった。まさか本当に流しそうめんをするとは思っていなかったし、そんなことが民家で可能であるとも思っていなかったので驚きであった。流しそうめんを食べ過ぎて腹が痛くなってしまい、またじいちゃんの「腹も身のうちやで」という言葉が頭を駆け巡った。どうやら塾長は満腹中枢が時々壊れるらしい。

総会らしきこともちょっとやろうとしたが、何せ皆様すっかりアルコールが入って出来上がってしまっており、何も話が進まなかったとさ。これからは真面目な話し合いはアルコールの前にしないとダメだな。

そのまま会場で雑魚寝とあいなったわけであるが、ハマさんのいびきがすごくて雑魚寝可能な部屋が随分と減ってしまったのであった。普通、いびきが止まる瞬間もあるはずなのであるが、それが全くなく他の面々(ワシ含む)は相部屋では眠れなかった。塾長は玄関で寝た。ハマさん曰く「いびきが止まらないということは、睡眠時無呼吸症候群ではないということである」。ごもっとも。

6月29日(土)

夜はYJ君の合唱の演奏会を見てから、カブ主総会に出席予定。

先月もカブ主総会があったような気がする。カブ乗りの皆様は飲食が大好きなのだ。

6月28日(金)

Luigi の修理完了。雑音が消えた。結局、表板は開けずにバスバーをニカワで押さえたとのこと。びくびくしていたんだけど、大した出費にならなくてよかった。

久しぶりに弾いたLuigi は、A線とD線がやたらと元気だ。あと、全体的に弦を交換したばかりのような落ち着きのなさがある。毎回不思議なのであるが、新しい弦ではなく、古い弦であっても、弦を交換するとしばらくは新しい弦にしたような落ち着きのない音が出る。弦が伸びきるまではそういう音になるというのがセオリーなんだろうか。これが2,3日経つと落ち着いた響きになるのだ。

松本さんのところには、仕事を抜け出したと思われる社会人チェロ弾きが一人。エエ年した大人の男二人があんな時間に楽器屋にいるというのはどうなんだろう。

***

昼間バイクで外に出たら、マフラーをして歩いているおばさまを発見。やりすぎな気もするけど、何となく気持ちはわかる。バイクだと長袖Tシャツでも普通に寒い。手がかじかんでパソコン入力のスピードがとっても落ちる。

6月27日(木)

スーパーの駐車場にカブを停めておいたら、いつの間にか倒れていた。風が吹いたのか、誰かに倒されたのか、スタンドがゆるかったのか。ちょっとびびったのはガソリンが給油口から漏れていたこと。あの部分ってのはパッキンが入っていないのか。

***

夕方激しい雨が降ったおかげか、夜はとても涼しい。散歩しながら北大橋の温度計を見たら15度だった。長袖を着ていないと寒いくらいだ。

***

夏期講習のテキスト作りはギリギリ締め切りに間に合った。やればできるものなのね。でも、結構慌ててタイプ打ちしたから、ミスプリントはたくさんありそう。開講まで一ヶ月以上あるからそれまでに訂正しておかねば。

***

盛岡にはまだ梅雨が来ていないらしい。ここ一週間くらいはとても天気がよくて素敵だ。今日の最高気温は25度いっていない。空気も乾燥していて、何だか秋みたい。すごく過ごしやすい。

6月26日(水)

Luigi はただいま検査入院中。バスバーが剥がれているのか、他に何かあるのか・・・調子がいいだけに残念。

***

裏板の一部に剥がれがあると連絡あり。剥がれているところの写真をいただいたので、どうぞ。

IMG 1648

6月25日(火)

うう、暑い。でも乾燥しているから過ごしやすいと言えば過ごしやすい。盛岡の梅雨は遅いのだ。

***

YJ君はテストの点数が思ったほどでなかったようでテンション低し。週末には演奏会に出演するんだから、それまでにはテンションを元に戻しておいてくれたまえ。

***

今日も国交省の人々がうちの前の側溝をいじっていた。場所的に言うと国道じゃないのになんでこんなに親切なんだろう。ワシの感覚だと、これは多分ワシが何とかしなくてはならない問題のような気がするのだ。なぜ何もしなかったかというと、とりあえず気がつくたびに側溝のふたを直していたこと、うちの敷地内を自動車がかすめなければふたが飛ぶこともないこと(つまり、丁寧に運転してくれれば別に何も問題はないということ)による。

どういう結末を迎えるのかは塾長にもわからぬ。

***

補習とか講習ってのは、得意分野を伸ばすか、苦手分野をなくすかのどちらかが目標であるのが効率が良いと思う。んだが、学校の補習も予備校の夏期講習も、全分野をまんべんなくなぞるタイプのものが多い。苦手分野をなくす場合、本当は一点突破型でやるのが効率が良い。確率ばっかり一週間とか、単振動だけ2週間、みたいな。そういう講座をやりたいなあと思うのだが、残念ながら雇われ仕事の場合はそういうことをいちいち提案する気にならないし、向こうもこちらにそういうことは期待していないだろうし、ということで何も言わずに言われたことを淡々とこなすと。

石原学舎の場合は現役生ばかりで生徒の心が学校にあるので、「今月は英語捨てて整数だけやるぞ」みたいな過激な方針はとれない。でも、本当はそうしたい。予備校なら(生徒と講師双方に勇気があれば)、一点突破型の学習もできるんだけどね。勇気がないのは子供も大人も同じだわ。

6月24日(月)

床屋に行ってきた。ワシ、床屋は睡眠タイムなんだけど、今日ワシの頭を刈った兄ちゃんはやたらと話しかけてくるので眠れなかった。おかげさまで家でのシエスタの時間が少し増えましたとさ。

床屋のついでに、カブがカタカタいうのでカブ八さんところに寄ってみてもらったら、チェーンが伸びていましたとさ。

***

都議選で自公が全勝ってどういうことよ。東京都民は烏合の衆なのか。どうしてこうバランス感覚がないんだろうね。

***

パソコンの調子がいまいち。今日もフリーズしてくれた。暑さにやられたか?買ってから4年経つけど、結構高価な買い物だったからもう少し長持ちしてほしいなあ。あと一年は使いたいぞ。

***

昼飯は久しぶりに近くの食堂に行ってきた。味が濃い。濃すぎる。高血圧がどうとか、そういう問題じゃなく塩辛い。あそこまで濃い味じゃないと食べた気がしない人は完全に味覚が壊れてるね。これだけいろんなところで健康がどうこう言われてるんだから、カロリーだけじゃなくて塩分カットのメニューをもっと増やせばいいのにと思う。味付けを工夫すればある程度ごまかせるはずだし、多少値段が高くなっても需要はある程度あるんじゃないのか。

6月21日(金)

なぜか今年は時間変更and 振替授業がめちゃくちゃ多い。例年の一年分の時間変更回数を超えたと思う。ふう・・・

***

うちのガレージ前の側溝にはサイズのずれたふたがかぶさっている。運転マナーの悪い車がうちの敷地内をまたぐように曲がってくると、そのふたがずれて上に跳ね上がることがよくある。数日ごとにふたの位置を直さにゃならんのだ。迷惑なことだと思いつつ、まあそれで自分の車が傷ついたとしてもそれは運転してる奴が悪いわけでワシには関係ないわ、と思っていた。

そしたら昨日、なぜかうちのガレージ前にコーンが立っていて、さらに今日ガレージ前で国交省の人が側溝の幅を測っていた。どうやら、側溝のふたは国交省担当であったらしい。良いふたがつくといいなあ。

***

何となく思い立って、Misner らのGravitation (1000ページを超える本で通称「電話帳」)を久々に読み返している。一般相対論の古典的教科書である。説明が回りくどく、所々挟まれる哲学的考察が学生時代にはうっとうしくて(昔は論理の構成が単純明快かつすぐに何らかの計算に進めるような教科書を好んでいた)あまり好きでなかった。今読み返してみると、確かに曲がった空間についての知識がない物理の生徒に教えるにはそれなりに意味のあるアプローチのような気がしてきた。物理学科の学生で、数学科の学生が読むような多様体の本を勉強するだけの余裕がある人がそれほど多くないことを考えると。

6月20日(木)

昼頃買い物ついでにカブ八さんのところに寄っていったら、先客三名あり。なぜだか雑記帳を読んだことのある人々のようで、ワシの名前が知れている。恐ろしや。悪いことはできんなあ。する予定はないけど。

それにしても、いい年した大人が平日の昼間にバイク屋で雑談してるってのは傍から見たらどんな感じなんだろうと思ったのであった。「人生に余裕のある、素敵な人たちだ」と思われることは多分ないのであろう。

***

1年生の数学は、学校と進度を合わせることにした。予備校で教えていてもそうなのだが、こちらが良いと思う(というか、多分間違いなく良い。その代わり、生徒に負担を強いることになる)方法であっても、生徒に伝わらなければ全く意味がない。柔軟性は必要だとこの数年で学びつつある。願わくば生徒さんたちにも今一歩の柔軟性と忍耐を。

***

サッカー観たかった。こういうときだけはテレビが欲しくなる。でも、デジタル受像機ないし、総務省とテレビ局と家電メーカーの仕組んだクソテレビなんて絶対買ってやらんもんね。

6月19日(水)

今週末は11月の演奏会の初練習。調子は悪くない。でも、めちゃくちゃいいわけでもない。やっぱ、弦を新しいのに交換したいなあ。

***

「間違えるな」と言われたにもかかわらず、やっぱ今日も間違えたらしい。指摘してくれた生徒さんは、授業後に講師室でこっそり教えてくれた。自覚症状なし。言ってることと書いてることが違う。「ワシ間違えるから教えてね」って言ってるのに、みんな冷たすぎるわ。

間違えなきゃいいのか。

2013年5月


5月31日(金)

気のせいかもしれないが、夜に黒ニンニクを食べると目覚めがやたらといい。

***

本日の高2英語では、独立分詞構文が複数出てくるような文章を扱った。会話では全く使われない表現で(少なくともワシは聞いたことがない)、格式張った言い回しだとされているため、高校生はたまにこういうのが出てきても全く分からないらしい。でも小説読んでると普通に出てくるし、自分で書くときには使えなくても、読むときには理解できるようにしておきたい。

予備校での講義や課題もそうなんだけど、塾長は難しいことはできるだけ早い段階で目を通して慣れておくべきだという考え。難しい英文や作文は高校2年生までにやっておきたいし(当然、完璧にできることは要求しない。でも、中には1年生の段階でこれがほぼ完璧にできる生徒さんもいる)、数学や理科の(基礎的かつ)難しい問題は夏休みまでにたくさんやっておきたい。そうすると受験生になってから、あるいは受験直前期になってから適度なレベルまで落とすことができて精神的にもゆったりできる。こういうやり方は最近は流行らないのだろうか。

5月30日(木)

Suono di MORIOKA のホームページを作ってみた。写真等の素材が少なすぎるのでいかにもしょぼいけれど、ぼちぼち充実させていく予定なので、暇な人はちまちまとチェックしてみてちょ。

***

本日の夕食はぶり焼き。塩かけてばかりなのもいまいちだなあと思って、今日は麺つゆプラス鰹節にしてみた。ぶりのはずなのに、麺つゆと鰹節の味しかしない。

5月29日(水)

予備校の授業は静磁場の話。やはりというか何というか、ビオサヴァールの法則を使って積分で磁場を求めるところと、アンペールの法則で磁場を求めるところはよくわからなかったようだ。まあ、分からなければ結果を覚えてしまえばそれで入試問題くらいは解けるんだが、どうもそれだと少数の基礎法則から様々な「公式」が出てくる面白さが味わえないんだな。でも、理解できないならしゃべる意味もないし。ここんとこはいつも悩ましい。意欲のある生徒さんは大学の教科書を眺めて雰囲気をつかんでもらえると、今日やった計算の内容もすんなり入ってくると思う。

今日の授業後に「物理の勉強の仕方について教えてほしいのですが」という質問を真面目な生徒さんから受けて(この生徒さんはかなり優秀だと思われる)、ちょっと考えてしまったのであった。希望としては、正規の授業以外にファインマン物理や大学レベルの演習書に取り組むような特別ゼミをやらせてくれるといいなあと。物理ばかりやる訳にもいかないから、そんな時間は貰えないんでしょうな。

5月28日(火)

ゴミ出しを忘れた。自炊作業の残りかすの雑誌が大量に出てるのに。金曜日まで我慢だ、我慢。

***

小学校一年生のときの塾長と叔母(ピアノのせんせ)の会話

叔母「なんでちゃんと練習しないの!」

塾長「ボク、天才だから」

叔母「天才ならちゃんと弾きなさい!


そして半年も経たないうちに塾長は破門されていましたとさ。最近、このときの会話が現在の社会問題の一つに相似であるとの認識を得た。

社会の大部分の人々「なんでちゃんと事故対策をしてなかったの!」

東電「ボク、事故なんかおこさないから」

社会の大部分の人々「んぢゃ、事故ってるんじゃねえよ!」


小学一年生相当の精神構造を持った東電および原発推進派の連中でしたとさ。

5月27日(月)

速修化学は気体分野が終了。やっぱ蒸気圧が入ってくると状態の確定が面倒で大変そう。何が一定なのかが把握できているとそれだけで計算が楽になったりするんだけど、そこらへんの見極めはまだまだですな。ワシも受験生の頃は全然分かってなかったし。それを考えると今の生徒さんたちの方が、受験生時代のワシよりは化学に関する限り相当マシだ。

来週からは溶解および溶解平衡のあたり。

***

すっかり初夏ぢゃ。散歩してたら北大橋の温度計が27度だった。あと一息で完全な夏だ。そろそろエアコンがちゃんと動くかどうかの確認をしておかなければならないな。いや、それ以前に灯油をどう処理しようか。

***

久しぶりにチェロの演奏依頼が!しかもお小遣い付きですがな。前のめりになったところでよーく条件を見てみたら「交通費込み」。会場までの往復で赤字になります。そりゃ無理。財布を痛めても弾きたいのは、自主公演以外だとよほど共演者か曲目か会場に魅力があるときだけですわ。ということで丁重にお断りいたしましたとさ。こういう事実が積み重なって演奏依頼が来なくなるのであろう。以前Tさんが「儲からなくても仕事を受けていればそのうちいいことあるかも」と私にさとしてくださったが、儲からないという以前に赤字では話にならんです。

ちなみに、ワシ宛のメールの宛先が「石黒様」となっていたのはご愛嬌。誰かの婿になって改姓したという事実は全くございません。

5月25日(土)

今日は父方のじいちゃんの命日だ。あんまり昔のことだから何回忌なのかも覚えてない。覚えているのは、もっとずっと暑い名古屋の春の日だったということくらいだ。

***

本日は昼からSuono di MORIOKA のミーティングを片桐家で行った。曲目なんてもう決まっているものと思っていたら、そうでもなくてあらあらという感じ。とりあえずワシが弾くのはフォーレのカルテットとドゥムキーとあとは伴奏系のやつ。何せ編成がイレギュラーなもので、一本筋が通ったプログラムは望むべくもない。

ちなみにもしかしたらこーのが当日来るかもしれない。なら弾いてくれよ。ヴィオラがいなくてプログラムで困ってたんだよ。

5月24日(金)

Suono di MORIOKA のホームページを試験的に作成した。んが、「お気軽にお問い合わせください」みたいなことを書きながら連絡先を載せていないことに気づいたのであった。一体誰を代表にすりゃいいんでしょうか。

5月23日(木)

スキャナを買った。どんなものかと思っていたら、さすがに複合機とは比べ物にならないくらいスピードが速い。あんまり面白いので、どんどんスキャンしている。残念なのは、これからおそらく一度も読まないであろうor 解かないであろう大学への数学のバックナンバーばかりスキャンしていることだ。まあ、これが終われば大学への数学のバックナンバー十年分くらいをごっそり捨てることができるとですよ。スキャンのスピードがあんまりに速いので、ついついたくさんスキャンしてしまい、結局結構な長時間をこのバカバカしい単純作業に使ってしまっているのであった。

お金使っちゃったので、春に予定していたチェロの弦交換は予算不足のため秋まで延期。

***

三角関数の合成を苦手とする生徒さんが結構多いことに最近気づいた。しつこく練習すれば(というか加法定理と見比べるだけのことなんだけど)必ずできるようになるのであきらめずに頑張ってほしいね。

5月21日(火)

冷蔵庫に眠っていた一ヶ月以上前の甘酒を発見。正確に言うと、毎日目にしていたのだが見たくないのでずっとスルーしていたということ。そろそろ茶色く変色し始めていてさすがにちょっとなあ、と思って廃棄処分にした。

なぜだか分からないが廃液から有機溶剤のにおいがする。トルエン系だろうか。ワシの乏しい化学の知識からはブドウ糖から芳香族化合物ができるという情報はでてこない。一体どんな反応が起きていたのだろうか。

***

去年の京大数学の問題を解いてみた。いやあ、素晴らしい。きりっとひねりが利いていて楽しい。

5月20日(月)

IMG_0123

暖かい。ゴールデンウィークに買いだめしてしまった灯油のポリンタンクが4缶も余っている。頑張って無駄な暖房をするか、何らかの形で使い切るか、どうしたものか。花粉も少なくなってきたので、最近は室内での自転車漕ぎよりも外に散歩しにいくことの方が多い。去年よくすれ違っていたつるっぱげのおじいちゃん(ワシも今は五分刈りだ)と今年もよくすれ違う。もう既に色が黒くなりかけているのがすごい。ずっと毎日歩いているんだろうなあ。

***

Aちゃんの靴下にくまさん発見。「プーさん」かと思ったら「りらっくま」なるキャラクターなんだそうな。岩手のローカル仕様で、積み重なったお椀はわんこそばのつもりらしい。

毎年のように熊に襲われている人間がいるのにもかかわらず、古典的なプーさん以外の熊キャラクターが結構たくさんあるというのはいかがなもんだろうと思わんでもない。

2013年4月


4月30日(火)

YJ君がぼーず頭になった。うちの甥っ子がぼーずにしたときも思ったのであるが、若者の頭皮はとっても柔らかい。毛髪がふさふさしてるかどうかはここにかかっているらしい。

***

20世紀を、いやチェロの歴史を代表するチェリストであるヤーノシュ・シュタルケル氏が亡くなった。コダーイの無伴奏チェロソナタで一世を風靡したこの人は、ヴィルトゥオーゾと呼ばれるにふさわしい技術と風格を兼ね備えていた。いまだに彼を超える技術を持ったチェリストは出ていないと塾長は思っている。ここでいう「技術」には、無駄を排した美のような意味も含まれている。難曲を瑕なしに演奏できるチェリストは最近はいくらでもいる。しかし、シュタルケルほど必要充分な(必要最低限の)労力で最高の効率をあげることのできたチェリストを塾長は他に知らない。演奏時のエネルギー効率をほめることが、チェリストをほめることになるのかどうかは分からない。少なくとも塾長は最高の敬意を払っている。この点に関しては、ロストロポーヴィチもヨーヨーマもウィスペルウェイも遠く及ばない。最近彼の自伝を読み直していて、その彼ですら腰のヘルニアに悩まされていたということを知り非常に驚いた。

彼の同時代者にはロストロポーヴィチがいた。二世代下にはヨーヨーマがいた。そのせいか、彼は常に日の当たる場所にい続けたとは言えない。自伝の中で彼は「自分はレコード会社からは二級のチェリストであると見なされている」と述べている。もちろん一級のなかにはロストロポーヴィチやヨーヨーマやデュプレなどが含まれるのであろう。「レコード会社からは」というただし書きの中に彼の苦々しい思いと締念が表れているようにみえる。レコード会社だけでなく、マスメディアも同じようなものだ。おそらく大手のメディアに出て来る最後の機会である死亡広告すらも、二級の扱いになるに違いない。

シュタルケルの演奏は一度だけ大阪のいずみホールで聴いた。録音で聞くような金属的な音ではなく、よく響くチェロらしい音だった。演奏には余分なものが全くなく、彼自身もそのようなものを付け加える気は全くないという雰囲気を出していた。昔(塾長自身は読んだことがない)の演奏会評に「松脂の飛び散るようなコダーイ」というのがあったそうだが、それを書いた人は本当に彼の演奏を生で聴いたのだろうか。むしろそのような音色は、彼の録音で聞くチェロの音に当てはまると思うのだ。彼ほど録音と生の音が乖離していたチェリストもいないのではないだろうか。かつて公開レッスンを東京の紀尾井ホールに見に行ったことがある。受講生たちにしつこく「弓の圧力が全然足らない」と言っていたことを思い出す。十分な筋力あっての脱力なのかもしれない。

4月28日(日)

クンデラの「存在の耐えられない軽さ」を読んだ。

冒頭ニーチェが出てきて期待を持たせたと思ったら、そこから延々300ページにわたって、色々な男女が色々な男女と寝るという、世にも下らない展開が待っていてうんざりさせられた。サガンとかカミュみたいな(ワシの中ではこの人たちがみんな同じに見えるの。多分、感受性なるものが僕には決定的に欠けているんだと思う)、どうでもいいことに悩んだり左右させられたり悶々としたりする登場人物や意味不明な出来事に混乱する展開にゃ我慢ならんです。ちなみに、日本人作家で言うと、村上春樹と田中康夫と村上龍の区別がつかない。んぢゃ読むなよ、と言われそうだけど、だから最近は全然読まないの。

しかーし、話を戻すと、その延々300ページの下らない展開のあとに、突如素敵な感じの与太話が続いて、これはよかった。中盤延々と続いたお話をネタにして、著者が独白を続けるのであります。この人にとっては登場人物は劇中の手駒にすぎないのかも知れない。とにかく、最後の100ページは面白かった。多分ここだけはまた読むと思う。塾長がもう少し金持ちだったら、最初の100ページで読むのをやめただろう。貧乏性なので最後まで読んでしまって、まさに残り物には福があるって感じ。違うか。

なんでこんな本を読み始めたのか、疑問に思う方々もいるかもしれない。たまたま、一般向けの科学の本でも読んでみようかという気分になってアマゾンをうろうろしていたとき、ウィルチェックという物理学者の書いた「The lightness of being」という本を見つけた。lightness というのは(質量を持たない)「光」のことと「軽い」(質量を元々は持たないと思われる)粒子がいかにして質量を獲得するか、という意味の両方を持っている。ついでに、このタイトル自身がクンデラの小説である「The unbearable lightness of being」をパクったものなんじゃないかと思って調べてみたらその通りだったと。ちなみにこの小説は塾長が名前を知っているくらいだからとっても有名です。でも、こんなことでもなかったらわざわざ読もうとは思わなかっただろう。出会いって大事だわ。

4月26日(金)

久しぶりに買った文庫本の栞に「あなたの好きな本best 3言えますか」みたいなことが書いてあった。

「ツァラトゥストラ」と「ジャン・クリストフ」は一瞬で出てきた。もう一つは30秒くらい考えて「ゲーデル・エッシャー・バッハ」か「ファインマン物理」だなあと。どの本もしつこく読み返している。特にツァラトゥストラは睡眠薬代わりなので、毎晩読んでるわ。変な話なんだけど不思議な魅力がある。

4月25日(木)

ホームページを改訂してからこれまで、住所を書いていなかったことに気づいた。早速トップページに住所を書いた。んが、不思議なのは今年入塾してくれた生徒さんたちが一体どこでうちの住所を知ったのだろうということだ。メールで住所を知らせた記憶は全くない。謎。

***

今年はやたら時間調整が難しい。いまだ時間割が完全には確定していない。生徒数は昨年度までと大して変わらないのだが、どうしたことだろう。三年前のような(ほぼ)容量オーバー状態では全然ないのに。

4月24日(水)

アマゾンに注文したとき、宅急便だと翌日に到着するけど郵便だとそれより一日は遅くなる。これってヤマトが頑張りすぎているのか、郵便局がゆるいのかどっちなんだろう。まあ、いずれにしても民営化後に郵便局がつぶれずにやっていけてるのは「郵便局」の名前と、採算が取れている部門のおかげなんでしょうな。

***

何だか風が強い。今年の春は強風の日がやたらと多いと思う。気のせい?

***

昨日韃靼蕎麦を入れた蕎麦飯を食べた。今朝のうんこが蕎麦臭かった。結構頻繁に蕎麦飯を食べているが、こんなのは初めてだ。

4月21日(日)

頂き物の鰹を削りながら、その削り面を見て子供の頃鰹というのは木だと思い込んでいたことを思い出した。年輪みたいな縞模様が見えるでしょ。だから、大工さんがかんながけをしているのを見て鉋屑をかじったこともある。全然鰹節じゃなかった。気持ち悪い香りが口の中に広がったわ。

***

何だか寒い。冬みたいだ。

***

なぜNZやカナダが日本のTPP交渉参加に反対だったのか、そしてどう気が変わってOKになったのか、そこらへんをきっちり報道しない限り報道機関にその存在意義はない。

4月18日(木)

Melos のsticky という松脂を今週から使っている。Baroque Cello 用の松脂と比べてどうかと言われるとあまり大きな差はない印象。でも、普通のDark とかLight とは全然違う。sticky もBaroque もどちらも野太い音が出る。それに、音質自体も木の音が聞こえるような気がする。軽めの松脂のときは、どうしても金属が鳴っているような音になりがちなのだ。

という訳で、一度皆様sticky を使ってみてくださいませ。

4月17日(水)

教室スペースの照明器具が故障したっぽい。朝電気を付けたら、蛍光灯がパチパチ点滅して、その後小さな電球が点灯するようになってしまった。消灯してしばらくするとまた蛍光灯がつくんだが、放っておくとまた蛍光灯が消えて小球が点灯する。インバーターがぶっ壊れたか。電球を交換しても症状は変わらず。照明器具の説明書には8〜10年で寿命が来るから交換しろ、と書いてある。でも、まだ5年も経っていない。すごく残念。というより、このスペースの明かりがつかないのは石原学舎的には完全アウトだ。という訳で、隣の自習室スペースの照明器具をとりあえずつけることにしたのであった。

***

予備校の授業は基本的なことを話していると時間が足らぬ。例題が簡単だから時間はたっぷりあるだろうと思っていたら、意外とギリギリですねん。テキストの問題は解くだけなら簡単なものばかり。もっと本格的な問題に対処できるようになるためには基本的なことを理解するのが良いのであるが・・・残念なことに使用しているK塾のテキストの方向性はそちらにない。ごまかしごまかしやるしかない。

4月16日(火)

Yシャツのポケットに紙が入ったまま洗濯してしまった。洗濯機の中がえらいことになってる・・・

4月15日(月)

午後7時からの生徒さんが午後5時半に来た。この生徒さん、見かけによらず結構ボケキャラで違う時間に来たことがこれまでも数回あった(本人には指摘していないこともある)。今日は同じ時間に別の生徒さんが来ることになっていたので、どうしようもなく再度来塾していただくことに。これからは前日に確認メールを出すことにしよう。

***

予備校の一日目。記号と用語の確認と定義から始めた。物理が初めての生徒さんはいないので大丈夫のはずだったが、顔の真ん中にクエスチョンマークがついている生徒が半分くらいいて、「そんなん知ってるがな」という生徒が数人いて、なんだか外したなあという感じ。

石原学舎に比べれば予備校の方が物理のコマ数は多いんだが、それでもテキストの分量はそれなりに多くて余計なことをおしゃべりする時間がほとんどない。どうでもいい演習問題は解答のコピーを渡して、雑談にもう少し時間を割くべきなのだろうか。しかしそれをすると「受験が〜」という生徒さんや保護者の方に怒られそう。まあ、最初のうちは余計なことしゃべらずに、真面目そうにやるさ。

2013年3月


3月31日(日)

朝起きたらネットがつながらなくなっていた。TimeCapsule(ワイヤレスルータとバックアップディスクが一緒になったもの)が壊れてしまったのだ。半年ほど前からバックアップがとれなくなることがあり、何か危ないなあ、と思っていたらとうとうその日が来た。幸いなことに、危険を察知してからはバックアップをいつもより頻繁に別のディスクたちに保存するようにしていたため、データの消失や損壊はなかった。

また、ワイヤレスルータ自体ももう一つ準備してあったので、ちょっとだけ設定作業をしてまたすぐにネットにつなぐことができるようになった。やっぱバックアップは大切だ。TimeCapsule がぶっ壊れたので、もう一つワイヤレスルータを買っておいた方がよいかもしれない。ちなみに最近不安なのは、今使っているこのノートパソコンが最近怪しい動作をしたりフリーズしたりすることが増えてきたこと。まだ三年半しか使ってないのに。こちらも、もう一台バックアップがあるから、壊れてすぐにどうこうなる訳ではないんだけど。備えあれば憂いなし。

3月30日(土)

東京にいた頃「フルハルター」という万年筆屋で万年筆のペン先を研いでもらったことがある。蒲田のあたりにある、めちゃくちゃちっさなお店(確か接客スペースは4畳から6畳くらいしかなかった)で、客の書き癖をみて職人(店主)が研ぐという流れだった。研いでもらったあとは確かに書き味が滑らかになり、とても幸せだった。そのペンは今でも現役である。

先日このお店のホームページを覗いてみたら、店主の方が手を痛めて仕事のペースが遅くなっているとあった。CM関節症なる病名をもらったそうで、その症状を読む限り一昨年秋以来ワシの左手を襲う痛みと結構似ている。ワシの左手の痛みは薬指につながる筋の痛みと、親指付け根あたりの痛みの二種類あり、そのうちの親指付けの痛みがどうもCM関節症に非常に近いようなのだ。チェロを弾く際に親指をバリバリ使うと、次の日に親指付け根あたりがおかしくなることがある。整体では亜脱臼と言われ、毎日関節を入れた方がいいとアドバイスされた。それ以来痛みを感じることはほとんどないが、それでもときどき「んんん?」という違和感を感じることがある。ネットで調べたところ、親指の第三関節がずれて変形したり摩耗したりするとこういうことになるらしい。基本は親指を動かさない、使わないこと。そんなこと言われても、チェロ弾けないんじゃ困る。

腱鞘炎など、チェロを弾く際の障害になりそうな怪我を負った場合、ワシのようなアマチュアはとても微妙な立場に追い込まれる。プロなら、金をなんぼ出しても、手術のような面倒なことをしても、完治もしくは演奏に支障のないレベルにしようと全力を尽くすだろう。アマチュアの場合はどうか。「チェロ弾かなければ大丈夫」と言われて「はい、そうですか」と言える程度の執着しか持たないならば特に問題はない。ただ、ワシのように生活の三分の一から半分くらいはチェロに捧げているアマチュアだと、そう思い切ることは容易でない。もし将来、チェロをあきらめることを本気で考えなくてはならないような状態になったとき、どういう選択をすることになるのだろう。

***

空気清浄機のフィルターを二年ぶりに交換した。花粉の季節になり、そういえばフィルターってどんな感じ?と思い出したのだ。見事なまでに埃まみれで、これじゃ全然効かないんじゃないか、ということで何枚かあるフィルターを洗ったり交換したりした。そしたらどうだ。教室の空気がものすごくきれいじゃないか。言葉で説明するのはちょっと出来ないが、明らかに空気が透明な感じになるのだ。もっと頻繁にフィルターの掃除をしておけばよかったよ。

3月29日(金)

朝、ゴミ捨てに行った以外は一歩も外に出ていないのに、なぜか鼻がむずむずする。どうしたことだ。

***

凍結路面で転んだことのないカブ乗り、ってのはアピールポイントになるのだろうか。そうこうしているうちに、冬が終わり、今シーズンも無転倒で凍結路面を乗り切ることが出来た。怪我をせずに日々過ごせるというのは、素敵なことだと思う。

3月28日(木)

来週から新高1生の授業が始まる。ちょっと大がかりなテキスト改訂作業をしていたのが、なんとか間に合いそう。まあ、間に合わなければ去年のをそのまま使ってもいいんだ、と思うとちょっと気が楽になる。

***

玄関の窓から早池峰山が見えた。南東方向が晴れていると時々見える。

青空文庫に入っていた「遠野物語」を最近読んでいる。早池峰山についての記述も所々見られる。この本、結構気味の悪い話が多い。もののけとかじゃなくて、単純にその当時の遠野近辺には山賊とか、外国人集落とか、捨てられた子供がうようよしていたというだけのことなんではないかと思う。

***

盛岡大付属が負けたのをラジオで聴きながら昼寝していた。YJ君はこれからバスでご帰還なさるのだ。0泊3日の移動は大変だろう。若くないとやっておれんと思う。

***

今日の理系数学は体積計算。積分するところは大して難しくないことが多いのだが、断面積を計算するのが大変。どうしても立体をそのまま立体として思い描こうとしてしまいがちで、そこに落とし穴がある。ある程度複雑な立体だと、パソコンでも使わない限りちゃんとした絵がかけない。それに、体積計算にはちゃんとした立体図は必要ない。断面図だけが大切なのだということを納得することが大切。

3月27日(水)

二週間ぶりにAちゃん来塾。鼻声でもぞもぞしゃべってた。ありゃ花粉症なんでないか。子供ってマスクするのをいやがるもんだけど(いや、ワシもマスク嫌い)、花粉症のときはマスクと目鼻洗いが絶対に必要だと思う。それだけで生きていることがつらくなくなる。

***

寝違えたのか、枕の高さが合わないのか、首と背中が張っている感じがある。睡眠時間は十分なので、寝ているときの姿勢がまずいのであろう。寝る前に本を読むのもよくないのだろうか。

***

高校の英語の授業を英語でやるように通達があったらしい。こういうことを言い出す連中てのは海外旅行や海外出張で英語が出来なくて困った、みたいな個人的問題を一般的問題にすり替えた上で、近視眼的解決策を全国にばらまこうとしているだけのようにしか見えない。コミュニケーション重視の英語であろうが、文法重視の英語であろうが、しつこくしつこく練習することが上達への唯一の道であり、結局それをしなかった連中が英語で困っているだけなのだということを理解せずに教科書を会話用にシフトしたところで何の解決にもならない。中高生の英語の絶対的練習量が足らないというのは塾長も同感である。でも、それとコミュニケーション重視の英語(そんなのがあるんか?)を教えることには何の相関もない。

前にも書いたけど、見識のない連中に権限を与えるとロクなことがない。そんな連中に検定をさせるのは盲に盲の手を引かせるようなもんだ。

3月25日(月)

「文系入試にも理数系科目必修に」(じみんとー)

人にものを教えるとき意外と大事なことは、てめえのことを棚に上げて話をする勇気を持つことだ。「お前が言うな」という罵倒に耐える強さが必要だと。教育行政を担っておられるエラいひとびとも、とうとう「お前が言うな」という罵倒に耐える覚悟が出来たってことかね。

***

朝晩はまだ寒いが、日中はずいぶん暖かくなった。もう水道管の凍結や灯油がなくなることを気にすることはない。窓から見える景色からも雪が消えた。これから桜が散るまでの一ヶ月くらいが盛岡の春だ。

3月24日(日)

そういえば、今日来てくれた卒業生の一人は三ヶ月ぶりに顔を見たんだった。ワシの坊主頭をいきなり見せられてどうだったんだろう。

***

いい天気だった。午後6時過ぎにちょっと外に出たらまだ明るい。もう冬は終わったみたいだ。

***

卒業生が二組寄っていってくれた。二人とも東京進出組。新生活が待っているのは素晴らしいことだ。大学入学時のわくわく感を少しだけ思い出す。そう言えば、親が帰っていった下宿で一人の飯を寂寥感満腹でいただいていたのを思い出す。ワシは寂しがりやなのだ。でも、寂しかったのは2週間くらい。学生時代はほんとに充実してた。若い頃の右肩上がりペースをキープするのは難しいが、ペースゆるゆるでもやっぱりずっと右肩上がりを維持していきたい。

脳みそが大幅にパワーアップするのは二十代の前半までだ。卒業生の二人にはこれからの四年間を充実したものにしていってもらいたいと切に願う。

***

左手の筋が痛む。どうやら、パソコンでテキストの編集作業をしたあとでこういう状態になることが多いと分かってきた。チェロを弾くときは時計を見ながら十五分ごとにストレッチをしたり休憩を入れたりしている。パソコンの作業だとそういうことをせずに、いつの間にか何時間か経ってしまっていることが多い。単純作業をしていると時間が経つのを忘れてしまうのだ。これからはテキスト編集時にも時計をチェックすることにしよう。

3月22日(金)

業務スーパーに行く途中で、袴姿のお姉様方と七五三みたいなスーツを着た野郎どもを見かけた。どうやら今日は岩手大学の卒業式みたい。

大学の卒業式のときは、卒論を書くためにずっと研究室でパソコンいじってた。ちなみに、当時の理学部は卒論なしだったのだが、うちの研究室だけは(非公式の)卒論が必修となっていた。三月上旬には全部終えている予定で、下宿を引き払ったにもかかわらずやることが残ってしまって困った記憶がある。結局、研究室の簡易ベッドとかまち邸を使わせてもらって生活をした。そういえば、卒業式当日の朝はかまち邸だった。なんでそんなこと覚えているかというと、かまちのご両親がわざわざ卒業式に出席するために上京(上洛)していたからだ。うちの親は入学式も卒業式も出なかったし興味もなさそうだったのに、親御さんも色々だなあと思ったものだ。

よくよく考えてみると、やつはそのまま同じ大学の大学院に進学したんだから、別にわざわざ卒業式なんか出なくてもよかったんじゃないのか。

***

散髪した。つるっぱげにしたい気持ちがあるんだが、勇気がわかない。今回も3ミリ。

3月21日(木)

「鴨川ホルモー」より


「僕たちがこの大学生活の中で戦うべき、一番の相手とはなんだろう?」

「ううむ。やはり無駄な睡眠欲だろうか。毎日、きちんと八時間の睡眠で我慢できたら、どれほど有効に、惰眠を貪るだけの時間を別の実行動に活用できることか。(後略)」


久しぶりに、苦々しい大笑いをした。おそらく京大生および京大OBの半分以上は「ああ、ワシのことだ」と思うんではなかろうか。

***

今年の春は風がやたらと強い。毎年こんなに家が揺れてたっけ?

***

タバコの煙で頭痛がする、という友人がおる。塾長はタバコの煙を吸うと便意を催す。人の体の反応というものはほんとに様々だ。

***

先週スーパーで買ったカレイの煮付けが結構美味かったので(味が濃いのを除けば)、今日は同じスーパーで赤魚の煮付けを買った。そしたら同じ味がした。同じ味になるくらい濃い味付けするってどういうことぢゃ、と気づいて、これからは魚の煮付けを買わないことにした。

3月20日(水)

ここ三日ぐらい、左手の筋が痛い。チェロを弾くのがこわい感じ。季節の変わり目だからだろうか。

***

今日は見学・相談が二組。こういうのはとっても珍しい。

うちに入塾を検討してくれている生徒さんと保護者の方にどう話すべきであるのか毎回迷う。大学入試というものは、そんなに大したことではない。だが、中学校のときと同じような意識で受け身の勉強をしていると結構大したことになってしまうのだ。盛岡で勉強を教えるようになって10年近くなるが、まずまず高い意識で取り組んでくれた生徒さんですら非常に少ない。だから、真正直に話すとなるとどうしても厳しい話にならざるを得ない(もちろん、血管ぶち切れるような話し方をするという意味ではない。むしろ淡々と話している)。そうすると、「ああ、石原学舎は厳しいところなんだ」と思われて敬遠されてしまうことが多々ある(というほど希望者多くないけど)。逆に、調子のいいこと言って(全く覚悟を持たずに)入ってもらって、「難しすぎる」と途中でやめられてしまうとそれはそれで残念だし、色々困る。両者を天秤にかけると、前者の方がお互い幸せであろうと判断しているというのが現状。

それはそうと、今日来てくださったおとーさん、どこかでお目にかかっているような気がするんだけど、最後までどなただったか思い出せなかった。昔は人の顔と名前と所属はほぼ完璧に覚えてたのに。


© 石原学舎 since 2006