11/30(月)
甥っ子が今年高校受験で、過去問を解いて分かんないところを
塾長がFaxで解説することになった。報酬は、実家に帰省したとき
に焼き鳥屋に連れてってくれることなんだと。
ファミリー料金といっても安すぎやしないか?
右曲がりのカーブでは、右ウィンカーを出し、左曲がりのカーブでは
左ウィンカーを出すじじいの後ろをカブで走った。左折や右折では
どんな指示を出すんだろう。
税務署に行ってきた。待たされた。
とりあえず、自分の管轄なのかそうでないのかをさっさと判断できる
ぐらいには、仕事ができる人であって欲しい。
11/29(日)
最近のケータイメールはすごい。
昨日生徒から送られてきたHappy Birthday メール
(なんだそりゃ?)には動くアニメが添付されてたよ。
今週末の演奏会に向けて、昨日今日と練習が続いた。
ここ二ヶ月ぐらい、いまいちチェロ的には不毛な時間を過ごした
のだが、今頃になってようやく指先ぶよぶよが解消されつつある。
半年ぐらい前までは、チェロ弾くのが楽しくて仕方なかったんだが、
秋以降、もう一つチェロに意欲的でないのはどうしてだろう。
まさか、10年ぶりの倦怠期?
うちの妹は専制君主だ。こないだ、上総(塾長の甥っ子)が
ケータイに出なかったら「私は私が連絡とりたいとき繋がるよう
にケータイ持たしとるんだわ!私の電話に出んのなら持たせた意味がない!!」
と、ケータイを取り上げてしまったんだと。
つええ母ちゃんだ。
11/28(土)
Happy Birthday to Me!
今日扱った英語の問題は、中学生の授業で使ったやつも
高校生の授業で使ったやつも、どちらも生徒の意欲を萎えさせる
に十分な難しさだった。反省。
おもしろがらせるためには簡単すぎても難しすぎてもいけない。
ネタの選定には気を使う(が、それでも今回のような失敗はある)。
11/27(金)
久しぶりにジェリー(クソ高校の元ネイティヴ講師、オレゴン在住)
とskype で話をした。
彼は今、地元の大学でアカデミックアドバイザーをしている。
日本の学校だと、進路指導職にあたるのだろうか。アメリカでは
その役割を専門にする職員がいるみたいだ。
最初はpart time で雇われて、最近full time に昇進したと。
このご時世にfull time で働けるのは幸せなことだと彼は言っていた。
能力と努力が普通に評価される環境は素晴らしい。
奥さんは大学院生としてオレゴン大学に通学して、ジェリー本人は
ネットを使った双方向授業で学位を取るべく勉強している。
毎年トライアスロンの大会に出場すべくトレーニングもしている。
相変わらず超ポジティヴな夫婦だ。奥さんも来夏には卒業して
オレゴンで仕事を見つけるつもりだとのこと。
まじめにこつこつとスキルを上げる努力をしていれば、
年齢が上がってもチャンスがあるんだな。
それにしてもインターネットというものはすごい。
地球半周分の距離があっても、ビデオチャットが時間差を感じずに
できるし、音声の乱れも画像の乱れも全然ない。
国際電話を使うメリットは、少なくとも先進国では
全くないような気がしてきた。
SSK先生が卵を2パックおいていった(1パック10個入り)。
彼は、安いと見るととりあえず買いだめしてしまう性格のようで、
これまでもうどんやらそば(もちろん乾麺)をいただいている。
ただ、生鮮食品まで買いだめしてしまうのはどうかと塾長は思うのだ。
食べきる前に腐り出したら、庭の紅葉の肥料になってしまうではないか。
結局、2パックは多すぎるということで1パックはSSK先生に返品(?)
しておいた。コレステロールのとりすぎはよくないですし。
仕分け作業で、科学研究関係の予算が削られて色々と
議論を呼んでいるらしい。
確かに、見識のかけらもなさそうなオヤジやおばさんに、
商人の視点から色々とケチをつけられるのは腹が立つだろう。
でもね、大学や教育機関の予算の組み方や
金の使い方が意味不明というか、雑すぎたというのも
確かなんだよね。塾長がいた研究室なんかだと、年度によっては
数百万の予算が余って、使い道がないからとりあえずワークステーションを
買う、みたいなことをしていたので、僕が岩手に来る前には研究室が
ワークステーションだらけになっていた。いったい何に使うねん、という感じ。
まあ、理論系の研究室の予算なんて実験系のそれに比べれば誤差の範囲内だから
別にかまわんのだ、ということもできるかもしれない。でも、そういう細かいこと
が積み重なって無駄が増えたという側面もあるだろう。
突っ込みを受けるだけのスキを残してしまっていたということ。
大体、予算が単年度であるということが非常に理不尽な制度であるというのは
昔からわかってたわけなんで、それを(平時に)きちんと
議論せずにぼんやりしておくから、こういう荒療治を受けたときに
適切な反論ができないということになるのだ。
何事も普段からコツコツと改善すべきことを改善する努力をしておかねば
あかんよ、ということ。現場の人間も、
文部省の連中もそれぞれが怠慢だったと。時すでに遅し。
そういえば、防衛問題も、未履修やゆとり教育を含む教育問題も、
いつの間にか話題から消えている。ケツに火がつかないとダメなんですな。
火がついたときはアウトなのに。
科学研究に金を使うのは、ノーベル賞を増やすためでも、
他国に後れをとらないためでもない。だからある意味、
正当性を主張することができないし、すべきでもない。
金を出す側の見識が問われているというのは、この点においてである。
ちなみに、最近の科研費は1億円が単位になっているので、小規模な
(金のかからない)実験をやってるところだと、使い道に困るんだと。
ほんとアホだよな。システム作ればそれで結果が出ると思ってる
だろか。どの分野、研究室にどんだけ予算を割り当てるのかをちゃんと
判断できるだけの脳みそを持った人々が、毎年頭をしっかり使って
金を配分すればいいだけなのに。そんなに難しいことか?
11/26(木)
玄関に塾長のものではない傘がある。細身のやつ。
忘れてった人は持って帰ってくださいな。
昼飯はSSK先生と中華。するといつも通り
AB先生が先客でいると。二週間連続で繰り返された
光景でありました。
昨日から何度か、夏期集中講座に来てくれた生徒さんの
保護者の方から電話があった。今回は相手の電話番号が
わかっていたからかけ直すことができたが、いつもこれが可能なわけではない。
トップページにもあるが、うちへの連絡はメールが一番確実で
早い。理由は以下の通り。
1. 授業中、就寝中(昼寝含む)、授業準備中、チェロの練習中は
邪魔をされたくないのでお休みモードにしていて、そもそも呼び出し音が
ならないことになっている。外出中ももちろん出ることができない
(塾長はケータイを持っていない)。
合計すると、呼び出し音が鳴る時間は、一日24時間のうち
3時間あるかないかである。
2. ナンバーディスプレイがないので、見知らぬ相手の場合、
もしくはメッセージを残さずに切られた場合、かけ直すことができない。
3. メールについては、先に書いた授業準備や、練習の休憩時に
チェックする。パソコン自体は塾長が起きている間は電源が入っており、
かなりこまめにメールはチェックしている方だと思う。
まめに返信を書くタイプではないが
というわけで、メールを使える(ケータイメール含む)保護者の方々や
生徒さんには「メールで連絡してちょ」と言っている。
メールで連絡が取れない環境の時(塾長外出中など)は、電話でも
連絡とれないですから。
と、ここまで書いてきて「そもそもそんなに連絡の取りにくい
自営業者ってあり得るんだろうか」と不安になってきた。
11/25(水)
先週やった、ホルター心電図の結果が出た。
異常なしだって。二十四時間で十万回ちょっと拍動してて、
そのうち失敗が(要するに不整脈だ)4回。
どれも波形に問題なしなんだそうな。まあ、とりあえずよかった。
二十四時間で十万回というのは、割と少ない方のようで
「典型的な長寿型」なんだと。
確かにうちは長寿の家系で、二十五年前に死んだ
父方のじいちゃんが82歳、去年死んだ母方のばあちゃんが
84歳、父方のばあちゃんと母方のじいちゃんはまだ元気で
90歳を超えてる。
父方のじいちゃんは若い頃から心臓に問題があって、
母方のばあちゃんは元々体が弱かったんだが、
健康状態と寿命には関係がないのだろうかと思わせるような、
石原家の長寿ぶりであった。今回心臓の検査を受けたのも、
じいちゃんから心臓疾患を受け継いでいるだろうと思ったから。
バイクに気をつけて、長生きしたいものだ。
今日、毛替えをするために弓を預けてきた。
で、予備の弓(カーボン製、価格1万円也)で
練習しているのだが、ショックなことが!
裸ガットを張っている塾長の楽器は、カーボン製の弓の方が
音が裏返らない。50万円の、腰の強い弓より、
1万円のふにゃふにゃの弓の方が弾きやすいという、とても残念な
結果に。
スチール弦を弾く限りは、一号さんの弓の方がずっといいんだけど。
11/24(火)
昨日来た生徒が「覚えたことを忘れちゃった。
しばらくやらなかっただけなのに。だめだ、サボると。」
とのたもうた。
成長したなあ。そーなんです。学習の絶対条件は
継続なんです。これに懲りて、これからは継続してちょうだい。
カブをスパイクタイヤにした。こないだの雪でちょっと心配になった
のだ。次に雪が降ったら多分もうとけない。そうすると、
タイヤ交換をしにバイクを移動させることすらできない。
今回は、以前よく行っていたバイク屋(というか修理屋)
で交換しもらう予定だったのだが、たまたまそこのオヤジが
車検で不在だったので、隣にできた(!!)カブ専門店(まだ
オープンしていない)でタイヤを交換してもらった。
修理屋のオヤジは相当腕のいい人で、知る人ぞ知る、
という人なのだが、そういう店の隣にカブ屋を新規に開くというのが
すげえ。カブ屋のオヤジは最近までメカニックとして働いていたのだが、
この不況で仕事が来なくなったんで、思い切って大好きなカブ
を売ろうと、独立したんだと。学校に行っている子供さんがいる
おとーさんがそういう無謀(失礼!)な決断をするのか・・・
まあ、貯金なんてない状態で
石原学舎で独立した塾長も無謀なことをしたんだなあと思わないではない。
いろいろな人々に支えられて塾長と石原学舎があるんだがや。
11/23(月)
ちょっとゆっくりした一日だった。
いや、のんびりしてるヒマはなくて、ほんとは二週間後の
演奏会に向けて練習をがつがつやらなくちゃならんのだけど。
昨日チェロをたくさん弾いたので、指先がひりひりして
(どんだけ普段サボってるかということだな)やる気が起きなかったと。
教室の模様替えを考え中。今の配置だと、生徒が二人教室にいると、
パソコンを移動しなくてはならない。ホワイトボードの横にある
スピーカとかアンプとかCDとかをのけて、そこに塾長用の机を置けば
パソコンをいちいち動かさずに済む。CDはほとんど全部パソコンの
ハードディスクに移し終わっているし、卓上型のスピーカを買えば
大きくて邪魔なスピーカはいらなくなる。
そんなことを考えている今日この頃。
こないだ来た生徒から「トイレを借りておいて文句を言うのも何ですが、
トイレが寒いです」と指摘された。
というような話をチェロ教室の生徒(塾長よりも年上の女性)
したら「そりゃ、先生ダメですよ。この季節はちゃんと暖房便座にしなくちゃ」
と怒られてしまった。
だけどですね、夏頃に「こんな暑いのに暖房便座にしちゃ電気代無駄です。
コンセント抜いときますから」と言ってコンセント抜いたのは
Kさん、あなただったのではないでしょうか?
11/21(土)
朝、目が覚めたら表の4号線で、あのイヤな音がした。
車のタイヤが雪を踏む音。今朝の盛岡は雪が積もって一面真っ白。
冬が来たよ。
今日までがとりあえず11月のヤマだった。
結局、ヒマなときにとっとと準備をしておかないから、
授業直前まで準備をするということになるんだよな。
そうこうしているうちに、英語の次のテキストを作らなくては
ならない時期に来てしまった。要するに高校3年生用のテキストを
高校1年生に使っているので、ネタが足らなくなってきているということ
なのだ。あと2年分をこれから作るのか・・・ちょっと気が遠くなってきた。
優秀な生徒がいるのはありがたく、同時に大変なことでもある。
11/20(金)
今日は、一関市立大東中学校にて音楽教室。
送迎バスに乗り込んでから、楽譜を入れ忘れたのに気づいた。
もう一人の方が多分持ってくるだろうからと、そのまま出発。
そもそも、石原学舎を出発する直前に、集合場所に行くためには
交通費が必要であるにもかかわらず、財布に数百円しかなくて
往生こいたんであった。朝っぱらからダメダメだった。
さて、大東中学校はここもまた、やたらと立派な校舎だった。
一緒に行った、岩手県の生涯学習担当の
方も「いったいどこから金が?」と驚いていた。
吹き抜けのあるだだっ広い廊下、手入れされた中庭、床暖房(?)、
あまりにも素晴らしすぎる。これと比べると、盛岡市内の公立小中学校
はクソですわ。金はあるところにはあるんだな。
一緒に弾いたチェロの方から「ボウイングちゃんと決めてよ。
学生オケでトップやってたんでしょ」と怒られてしまった。
ここんとこ、オケでは後ろでしか弾いてないし、室内楽では
(チェロの場合)他の楽器とボウイングをぴったりそろえる必要もない
(と塾長は思っている)ので、ボウイングを自分の意志で決めるということ
をしていなかった。確かに、横で毎回違うボウイングで弾かれると
いらいらするかも。これからはもう少し準備していかなくては。
写真をいくつか。
11/19(木)
今朝は氷点下まで下がったんだそうな。どーりでやたら寒いと。
山がとてもきれいだ。
ホルター心電図計を返すついでに、血液検査の結果の一部を
聞いてきた。十数年前にいわれたのと同じでGPTとガンマGTPが
高かった。「脂肪肝ですかね。もう少しやせられた方が・・・」
体重オーバーであることは自覚している。だからこの二ヶ月ぐらい、
エアロバイクとスロートレーニングをやってるのさ。
とりあえず65キロぐらいを目指すだ。
他の数値に異常がなかったのはよかった。というか、この食生活で
血糖値が高いとか言われたら、食べるものがなくなっちゃうもんね。
ホルター心電図の結果は来週。
塾長雑記帳の目次ページの今月分が
ずっと10月と書いてあった、と指摘された。全然
気づかなかったです。多分、指摘してくれた方以外は
(塾長と同じで)読んですらいなかったのだろう。
今日、病院の待合室でP助さんに会った。
顔を見るなり
「あれ、石原君こんなとこでなにやってんの?」
「あ、いや、心電図をとってまして・・・」
「何それ?随分人間ぽいことをするようになったんだねえ」
一度だって人間じゃなかったことはありませんです。
11/18(水)
病院に行って、血液と心電図とX線の検査をしてきた。
実に5年ぶりだ。自営業者は会社の検診がないので、
より自覚的に自分で自分の身を守らにゃならんのだ。
この数年は貧乏すぎて病院で検査する金もなかったのだが、
今年は違う!それでも、8500円の出費はやっぱり痛いです。
今日から明日の午前までは、念願のホルター心電計をつけて
生活する。電極は気にならないけど、配線がもぞもぞ邪魔くさい。
中学1年生の生徒がインフルエンザにかかり、今週はお休み。
石原学舎で二人目の感染者が出たということじゃな。
お大事に。
11/17(火)
これから定期試験ウィークが続く。一高も、付属も、
白百合も。
試験範囲とか、日程とかは生徒から聞き出して
ある程度の学習計画を立てているが、
うちほど高校の定期試験を軽視している塾はないと思う。
特に、高学力組の生徒さんについてはいつも通りのペース
を全然崩していない。もちろん、試験範囲のこともやりますが。
結局、普段の勉強が問題なんであって、直前に慌てて何とか
するというのはいろいろな意味で無駄が多いのだ。
一夜漬けでやったことはすぐ忘れるので、もう一度やり直す必要があり、
二度手間になるだけ。
もう一つは塾長の性向から来ている。目標に向かって何かをやるのは
嫌いじゃないんだけど、その目標が人が決めたものだと全くやる気が
でなくなるのだ。だから、中学校から始まる定期テストという
イベントが苦痛でならなかった。やるときは自分でやるし、いちいち
先生方にチェックしてもらわなくてもかまわない、と思っていた
(し今も思っている)。
でも、ある程度強制的に学習計画を立ててやらないと
勉強でも何でもやらない人がいるわけで(というか大多数のようだ)、
その意味では定期試験のようなものも必要なのかもしれない。
うちでも、小学生(やってるのは中学レベル)
の授業では二三ヶ月に一度定期試験というか、
まとめのテストをしている。本人の実力については
テストなしでも普段の様子からわかっているんだけど、
中学校に入ったら定期テストという、自分のペースでは決められない
ものが入ってくるので、そのための練習をやっといた方がいいかと。
楽器のレッスンでも同じようなことがある。
こないだ「演奏会なくても塾長の練習モチベーションは下がらない」
というようなことを言ったら、カルテットのメンバーから
「発表会があると生徒が練習するという信仰がある。
それに、少なくとも練習の密度は何もないときより上がる」
と返された。後半は全くその通りだと思う。確かに、
本番が近いと(割と)集中力が上がる。
前半の信仰(?)については疑問がある。
というか、ケツたたかれないと練習しないんだったら楽器なんか
やめちまえばいいじゃん、と思うのは僕だけ?
こないだ来た生徒曰く「前までは、試験直前に一から
説明してもらわないとダメだったけど、今回は演習ができる
レベルまで来ている。自分は成長している」
君の成長は大いに認めよう。後はとりあえず好き嫌いをなくすことだ。
塾長「それぢゃあ、対数関数をやろう」
生徒「イヤです」
これをなくすのだ。
11/16(月)
昨日来た姉妹の話。
妹さんは、問題を解くときに問題文を声に出して読む。
それを聞きとがめたお姉ちゃんは「うるさい」と怒る。
でも、お姉ちゃんは英語の試験中に英単語のアクセントの位置を
声に出して確認するらしい。
どっちもどっちぢゃん。
昼に食べに行ったそば屋はけっこうおいしかった。
ここんとこ、外食は下品なところしか行っていなかったから新鮮だった。
なんか最近休んでないような気がする。
これまでの人生で休みすぎたからだろうか。
11/15(日)
午前中三時間授業をして、その足で(生徒の保護者の車に
同乗させてもらって)田園ホールへ。これまでで、当日リハなしで
本番をやったのは初めてかもしれない。
民謡歌手の歌うシャンソンの伴奏、ということだったが、
シャンソンというよりは、やっぱ民謡・演歌だったような気がする。
でも、一曲だけ歌った民謡が素晴らしく、バックで弾きながらちょっと
ぞくぞくした。MCもなかなか楽しく、
軽い下ネタも入れながらうまいことお客さんとコミュニケーションを
とっていた。
ステージの温度はクラシックよりもずっと暑く、
照明はころころ色が変わったので、最初は少し戸惑った。
お客さんもあり得ないぐらい満員だった。盛岡に来てから出演したコンサートで
これほどお客さんがたくさん入ったのはなかったかも。
水原洋追悼演奏会ぐらいしか思い当たらないな。
昨日来た生徒(中2)の英文和訳の迷訳。
タイニック号は23ノットで航行していた。The officers did their best.
→事務員の人々は素晴らしかった。
英文和訳のチェックをしていると、結構面白い和訳を見つけて笑える。
生徒によっては、分かんない文章については、完全なる創作を
してしまうこともある。採点するのは難しいが、読むのは楽しい。
ちなみに彼女はdo one's best という言い回しを知っていたのだが、
officerが船員であるとは読めなかったようだ。辞書を使うときは
辞書を隅から隅まで読んで、さらに文脈を判断することもしなくては
ならない。それが面白く、難しいところでもある。
11/13(金)
昨日は、他にやることがあるにもかかわらず、
チェロをずっと弾いていた。自己管理能力のない自分が嫌だ。
今朝はめちゃくちゃ寒かった。一桁前半、というか、
昨日の予報だと零度だったんだけど。昼間も寒かった。
一日中寒かった。
勉強する内容の取捨選択をするように、同時進行で複数科目を
新たに勉強するのは時間の無駄だ、
と生徒に口を酸っぱくして言ってきたが、
長年の習慣は容易には変わらないことが段々わかってきたので、
これからはあまり言わないようにする。
中学生や高校生の発想というか、行動パターンに
オリジナリティがないのは、彼ら彼女らの世界が
狭いことを考えれば当たり前なのだ。
塾長は浪人時代に一ヶ月だけ予備校に通ったが、それ以後は
通わなくなった。色々理由は考えられるが、一番大きな理由は
満員電車に乗って予備校に行って、満員電車に乗って
予備校から帰ってくるのが耐えられなかったことだ。今から考えれば、
一時間目から出る必要はなく、最終コマまでいる必要もないんだが、
当時の感覚としては「遅刻するのはダメ」だった。
行動パターンも思考パターンも固定されていたわけだ。
結局、予備校は不登校状態が続き、7月か8月に除籍された。
まあ、全額免除で入った予備校だったので、金銭的には
損をしていない(と思う。定期代がふいになったぐらいか)。
大学に入学したとたんに、こういう潔癖症は一気に治るのだが、
高校生ぐらいまでは塾長も無駄にまじめな学生だった。
だから、こういうことで生徒を責めるのはもうやめよう。
ただ、4STEPテスト(一高の数学の小テスト。単元テストみたいなもの)
で失敗したのを残念がるのは、非常に下らない
ことであるとは思う。
理解の速さには個人差があるわけで、学校側が理想とする理解のスピード
についていくことと、大学生活で必要な事柄についての理解の深さ
には何の関係もないからだ。
11/11(水)
九月まで公務員試験対策講座に来ていた生徒が、
神奈川県警の一次試験(筆記)に合格した。まだ二次試験
(面接)がある
(し、面接についてはうちではなにもできない)が、
まずはよかったよかった。
昨今の経済情勢では、三十近い人間が正規雇用される
ことはきわめて厳しい。何が何でも
このチャンスをもぎ取って欲しい。
石原学舎の各種試験合格率は100パーセントを維持することに。
分母が小さいので数字には全然意味なし。
昨夜は布団に入ってからカラマーゾフの続きを読み始めてしまい、
いつ眠ったのか覚えていない。それで起きたら11時過ぎだった。
久々の怠惰な朝が悩ましい。
11/10(火)
午前中に気の重い仕事を一つ。どっと疲れた。
来月の演奏会で塾長が弾くのは二曲で、そのうちの
ハイドンはおそらくガット弦を張ったままで出ても文句は
言われないが、シューベルトの方はガットだと文句言われる
可能性がある、と先日書いた。
で、だめもとでチェロ弾きの友人に「お宅のベティちゃんを2週間ほど
貸してくれないか」とお願いしたら「いーよ」と快諾をいただいて
しまった。以前の演奏会で楽器を貸してくれと頼んだときは
断られたのに。最近は超多忙で楽器を触るどころじゃないんだそうな。
というわけで、まだ正式決定ではないが、12月の演奏会は
楽器を二つ使いますです。楽器が違うと音程のツボが・・・と忠告してくれる
人もいそうだけど、残念ながら塾長の音程は指先の微妙なコントロール
ができるレベルにはないので、無問題。
11/9(月)
今週末のシャンソン伴奏の楽譜を見て思ったこと。
ポップス・歌謡系の曲でチェロにメロディーを弾かせるとき、
低い音域になっていることが多い。チェロはヴァイオリンに比べて
音域が低いから、低い音がよく出るという先入観があるのかもしれない。
でも、チェロの一番つややかな(普通の人が
聞いてきれいだと思う)音は、ト音記号のトの前後にある。
編曲をする人はそのあたりを理解して編曲して欲しい。
G線でメロディーを弾いても「象さん」かなにかの曲にしかマッチしない
のです。
だから、こないだの陸前高田の音楽教室でも、チェロのソロはオクターヴあげて
弾いてやりましたがな。
昼飯はSSK先生とともに寿司ランチ。高いよ。昼飯時に
ガラガラなのがよーくわかる値段設定でありました。
Yahooニュースに「塾が価格破壊」みたいなのがあった。
少子高齢化で生徒を確保できないので、業界再編をしたり、授業料を
半額にする、みたいな。
うちの場合、そもそも受け入れられる生徒数が限られているので、
少子高齢化の影響は全くない。というか、普通の企業の感覚でいうところの
営業や、利益とはかけ離れたところで生きております。
教室を増やしたり、規模を大きくしたりという(エセ)成長志向が
全くないのが石原学舎。生徒数を増やすことや、教室を増やすことは
ワシの感覚では全然成長ではない。数字ではかれるものなんて
たかがしれている(ちなみに石原学舎の大学受験合格率は100パーセント。
分母が少ないから統計的価値は全然ない)。
成長神話にしてやられて、能力以上、抱え込める以上のことをやろうとするから
失敗するんだよね。銀行とか、官公庁みたいなでかい組織だと
大失敗しても生き延びられるけど、うちみたいな零細ではそれは無理。
身の丈にあっていて、よそではできなくて、
少しだけしんどいと思えるところを狙って
コツコツやっていくのが零細企業の生きる道だと塾長は思う。
11/8(日)
来月の演奏会に向けてレッスンを受けてきた。
裸ガットの音はカルテットのレッスンを受けている
ヴァイオリンの先生のお気に召さなかったらしい。
実のところ、塾長がレッスンを受けている三森先生からも
「ガットやめたら」と言われたことがある(し、今回も
言われる可能性が高い)。
スチール弦を張っているときに比べて、楽器の反応が全く
違うので、コントロールが非常に難しいというのはある。
京都にいた頃、普段はスチール弦を使っていた
河野文昭氏がガット弦を使って演奏会をやっているのを
聴きに行ったが、ひどいものだった。今の塾長と同じで
音が裏返ってえらいことになってた。
去年、金属巻きのガット弦(オリーブ)を使ったときは
割と早く順応できたような気がするのだが、今回は
正直どうなるかよくわからない。ちょっとした
力加減で音がきしんだり裏返ったりするので
結構困っている。
もしかしたら、ハイドンはガット弦で、シューベルトは
人から楽器を借りてスチール弦を使うかもしれない。
で、何でそんなに使いにくいガット弦をわざわざ使うのかというと、
スチール弦の平板な音に飽きたというのもあるし、
そもそも弦楽器というのはガット弦で弾くのが普通だというのもあるし、
おそらくガット弦を使っているであろうモザイクカルテットの響きが
大好きだというのもあるし、ウィスペルウェイのバッハが大好きだというのもあるし、
いずれはカルテットのメンバー全員でガット弦を使ってどんな響きになるのか
試してみたいのもあるし、とにかくこれまで触れてこなかったことに
すごく興味があるのだ。決してガット弦の音の方がスチール弦よりも
優れているとか、そういうことを言っているのではなく、色々試してみて
自分にとって、あるいはカルテットにとってより面白そうな方向性を
探してみたいだけ。残念ながら、今のところうちのカルテットで
ガット弦に興味のある人はいない。たまにはちょっと気分を変えるのもありだと
思うんだけど。
11/7(土)
昨日は、来週日曜日に行われる、
漆原栄美子コンサートの伴奏をするため田園ホールに行ってきた。
民謡も、シャンソンも、何もかも初めてで要領がよくわからなかったが、
なかなかないことなので楽しめればいいかと。
ガット弦に替えたばかりで、調弦が一定しないのが困った。
田園ホールのキャパを考えると、本番の一日だけスチール弦に
戻した方がいいかもしれないな。
白百合(中学部)の生徒に教科書を見せてもらった。
数学の教科書は石原学舎のものと同じ。ここらで手に入る
ものの中では一番いいと思う。
英語の教科書には
驚いた。公立中学の教科書とは似ても似つかぬ
ちゃんとした教科書だった。文法的にも高校並みで、
長文の内容も分量も申し分ない(教科書としては)。
私立というのは、こういうところで公立学校と差をつけることが
できるのがいい。
ゆとり教育を進めたぼんくら役人は「みんなが100点を取る」
ことを目標にして教育レベルを下げたが、塾長の感覚では
おそらく平均点自体は以前とほとんど変わらないと思う。
人間というのは環境に影響されやすい生き物で、
枠の中でベストを尽くしたとき、環境に応じてほぼ一定割合
で結果を出す
ようにできている。昔の指導要領で、
70パーセント得点できた子は、今の指導要領でも
70パーセントの得点になる。元の指導要領で
テストをしたら、今の指導要領で70パーセントとれる子は
50パーセントぐらいしかとれないはずだ。
だからこそ、教える側が生徒に求める水準は絶対に下げてはならないのだ。
こんなことは現場の先生方はみんな知っているはずだし、
いい年した大人ならこれまでの経験から十分にわかっていたはず
だ。
時々思うんだが、「自分がした仕事」を形に残したい
役人がいるみたいで、それが気持ち悪い。寺脇なんてのはその典型だな。
目立ちたいなら他の仕事すればいいのに。
11/5(木)
来週水曜日に予定されていた、滝沢南中学校での
音楽教室はインフルエンザによる学年閉鎖のため中止になった。
あんまり意識してなかったけど、結構インフルエンザって流行ってるのね。
ちなみに、昨日来た生徒は「がぜをびいでいで(風邪を引いていて)、
ばながづまっで(鼻が詰まって)、いぎがでぎないでず(息ができないです)」
とのたもうていたが、塾長に風邪がうつる気配は全くなかった。
着々とお馬鹿さんへの道を歩んでいるような気がしてきた。
一昨日雪が降ったらしいのだが、塾長は気がつかなかった。
そしたら生徒に「そんなことも気づかないの?」みたいな顔をされた。
だって、知らんかったんだもんね。
昨日長部小学校の子供たちにもらったさつまいもは
すごくおいしかった。電子レンジでチンするだけの、いい加減な
焼き方(焼いてないか)であったにもかかわらず、ぱさぱさせず、
ほくほくで、濃厚な味がした。あんなに黄色いサツマイモは初めてかも。
うんこもたっぷり出ましたがな。これはいつものことか。
11/4(水)
今日は一日かけて陸前高田まで行って音楽教室を
やってきた。
山の中を延々と走り続けること二時間半、
たっぷり紅葉を楽しんだあげく、ようやく着いたと思いきや
運転手のおっちゃんが迷子になってうろうろし始めた。
このおっちゃんはかなり危険な人で、前方の路肩に停車している
トラックを無理矢理追い越そうとしたはいいが、対向車がある
ことを無視していて、塾長は危うく住田町の山の中
で死ぬところだった。他の皆様はほとんど眠っておられたので
気づかなかったようだが、もう少しでおっちゃんを怒鳴りつけるところだった。
こんなとこで死ぬわけにはいかんのだよ。
音楽教室自体はすごく楽しかった。子供たちは元気だし、
演奏中は静かに聴いてくれたし、サツマイモをお土産にくれたし。
学生時代の演奏旅行を思い出してしまった。一日がかりのドサ回りは
しんどいなあと思っていたのだが、昔はそんなのを二週間続けていた
わけだから、年を取ったことを実感する。といっても、
今日はバスに揺られてただけだし、演奏会自体も45分くらいで
終わったので疲れはないけどね。
下にいくつか写真を載せとく。
11/3(火)
昨日よりももっと寒い。もしかしたらそろそろ雪降るかも。
バイクどうするねん。
明日は陸前高田で音楽教室。遠い。とても遠い。
そしてその後は石原学舎が・・・時間までに帰ってこられるのだろうか。
11/2(月)
岩手山に雪がかかっていた。昼間からすごく寒くて、
暖房を入れてしまった。これが盛岡の秋だ。
東アジア共同体ときくと、大東亜共栄圏
が頭に浮かんでしまうのは塾長だけではあるまい。
アジアで覇権を握りたいのか、アジアの人々と(お人好しにも)
仲良くしたいのか、その両方なのか、
他に何か狙いがあるのか、特に何も考えてないのか
よくわからんが、いずれにしても
意味不明でいかがわしい雰囲気がぷんぷんする。
労働者人口の三分の一を占めると言われている非正規労働者
のうちで、正社員になる意志がある人間は失業者にカウントする必要がある。
職安で求職活動している人間だけが失業者のはずがないだろう。
とりあえず生きるためにアルバイトをして細々と生活している人間と、
上野公園近辺や荒川土手にいる人々の違いは全くないと言っていい。
塾長の感覚だと、失業者はとうの昔に10パーセント超えてますぜ。
経費削減のために正社員を雇わない会社は、社内にホームレスを飼っている
ようなもんだ。無能な管理職諸君は恥を知りたまえ。
11/1(日)
カーテンをつけたからか、暖房の効率が
非常によろしい。18度に設定していても、すぐ22度ぐらいまで上がるし、
去年よりも部屋が暖かい。
やっぱ、設備投資って大事だ。
おくりびとを借りてきた。
もっくんと広末涼子が山形にいるという、この違和感。
気になって仕方ないのが、もっくんがチェロを弾く場面だ。
三流のプレーヤーという設定だとしても、あの手の動きはない。
特撮かなんかで合成して欲しかった。デュプレの
自伝的映画も、そっくりさん女優の手の動きがあまりに素人くさくて
すぐに寝ちゃったよ。
楽器を演奏する場面が重要でない映画ならテキトーに済ませていいと思うけど、
それがメインの映画なら、もっとリアリティーを追求してくれえ。
最近眠りが浅い。