3/31(日)

今年の卒業生から電話があった。東京は 意外と寒いんだそうな。大学はバイク禁止なので、 自転車でうろうろしているらしい。でも、大学はちょっと 遠すぎて自転車で通うのはしんどいんだと。

で、用件というのは、彼の親父さんの知り合いの中学一年生 を石原学舍に通わせたいんだが、ということであった。
いやあ、すまぬ。高校生相手なら英数理の準備はどの学年でも できているんだが、他の学年となると新たに準備をしなくては ならんことがありすぎる。現段階で新たな準備をしなくては ならない授業が三つあるので、四月からの受け入れは無理です、 ということをお話しした。

どこぞの個別指導塾なんかだと、何の準備もしてない大学生講師が テキトーなことやってたりすることもあるんだが (みんながみんなそうであるわけではない。でも、塾長が一瞬だけ バイトしてた大手の塾はそういういい加減な講師が多かった)、 塾長は臆病者なので、自分が理解してる・把握していることしか やりたくないのだ。秋には空席が出る予定なので、中学生を 受け入れるとしたらそれ以降ということになる。


京大の入学式も別会場を借りるんだとさ。 入学者の保護者がたくさん見に来るから、 体育館がいっぱいになって危険なのだとか。
塾長は自分の入学式の日に寝坊して、最後の一瞬を会場の外から 背伸びして覗いただけだった。誰がどんな話をしたのかも 知らない。当然のことながら両親は 入学式なんか来なかった。卒業式の日も 寝坊してしまって、結局一秒も参加することができなかった。 あのときは卒業論文(理学部には卒論がないんだが、 塾長のいた研究室だけはそれを義務づけていた) を書くために実験室に寝泊まりしていて時間の感覚が おかしかったというのもある。

京大オケに入団してしばらくして上回生と喫茶店に行った とき、たまたま入学式の話になった。 体育館の外までヘタクソなラッパの音が聞こえていたことを思い出して、 「いやあ、それにしてもヘタクソなブラバンでしたね。」 と言ったら、隣にいた上回生から「アホ、あれは オケじゃ!」と言われて蹴っ飛ばされた。
あの頃から正直者というか、余計な一言を言うことで 人間関係損をしていたんだなあと思う。大分マシになってきたけど、 それでも本質は変わらない。もうちょっと大人にならんとな。

大学院の入学式も結局出ていない。入学案内に、入学式の案内 なんて入ってなかった(ような気がする)。あとで研究室の 友達に聞いたら、出てる子もいたみたいで何だか差別された気分だ。 東大は学生数が多く、近場に実家のある学生も多いということで、 子供も親もやたらとたくさん入学式に来る。だから随分昔から 武道館を借りている。しかも、学部生の入学式は午前、 大学院生の入学式は午後とかにしてるみたいだ。ん?京大も そうだっけ。


散髪した。新しいバリカンを買ってから5回目の散髪だが、 今までで一番うまくいった。やっぱ、散髪するときは鏡を 見ながらやるに限る。

3/30(月)

小沢一郎の支持率が下がるのは当然だが、 麻生太郎の支持率が上がるのは不可解としかいいようがない。


ちょっと前に書いた、鈴木秀美の無伴奏チェロ組曲に関する本は まだアマゾンから届かない。未入荷ということみたいだ。 すごく楽しみにしているので、こういう遅延は腹立たしい。 予約が多すぎて印刷が間に合わないとかだったらもっと腹立たしい。 無伴奏チェロ組曲にある程度真面目に取り組もうとしてるチェロリスト たちは、文献やらアナリーゼやらにものすごく飢えているんだ。 高価な本ではあるが、需要は相当に高いということを出版社 や書店はわかっているんだろうか。

3/29(日)

らっきょうは意外と日持ちしないのが分かった。


昼間の肉体労働が終わって運動不足が懸念されるので、 ここんとこ毎日筋トレと散歩をかかさずに行っている。 体重計にも毎日乗って、パソコンに折れ線グラフを描かせて 一喜一憂する日々である。
とりあえずの目標は現在70.5kgほどある体重を70kg未満にすること。 願わくば65kgぐらいまで落とせればなあと。これは肉体労働 してないと無理かなあ。

3/28(土)

この間会った友人から「いしぴー、ケータイ持ってなくて、 テレビも観なくて、日本だと生きにくいですよね」と言われた。
そんなことは全然ないっす。むしろ、ケータイやら何やらを持っていないと 生活できないという状況の方がずっと生きにくいんじゃないかと 塾長は思うのだ。生きやすさや(大げさだけど)幸福ってのは、 無条件に存在する(あるいは無条件に存在しない)ものであって、 「何何があるから幸福」「何々がないので不幸」という 条件付きで存在するものではない。
そもそも、塾長は金以外のすべてのものを持っているので、 条件付きだったとしても幸せなんだけど。

ケータイといえば、うちの電話にはナンバーディスプレイ機能がない。 以前はナンバーディスプレイの登録をしていたのだが、 よくよく考えると一年5000円払うほどの機能でもないので 解約したのだ。 だから、留守電に無言電話が入っていてもかけ直すことができない。 かけ直してほしいときにはメッセージを残してもらえるとありがたい。


石原学舍に小学6年生が来ることになった。史上最年少入塾者だ。 問い合わせをいただいたときにはかなり戸惑って、返事をするのに 一週間かかってしまった。大学入試問題が楽に解けるなら、 小学校や中学校レベルは簡単だろうと考える人は甘い。 極端な例を挙げれば、大学生の中で数学オリンピックの問題 (せいぜい高校1年生ぐらいの知識しか必要とされていない)を 解ける人なんてほとんどいないのだ。同じように、上級の知識があったとしても 初等的な難問を解くのは非常に大変なことなのだ。それに、 高校生を相手にするのとでは、使用語彙自体を変える必要もある。

そんなわけで、本屋に行って小学校中学校レベルの参考書・教科書・ 問題集を立ち読みし、必要なものは購入して、 どうするか悩んだ末に受け入れを決定したと。

いくつか理由はある。問題を解くということについての困難は、 ほとんどないというのがわかったことが一つ。 もう一つは「どんどん先に進めてください」という希望をいただいた こと。学校の進度に関わらず進めていいというのは、すごくありがたい。 体系的・効率的とは言いがたい教科書を無視できるし、すこし上の視点から の説明も可能となる。検定教科書に沿った授業をしないことが、能力のある 生徒を伸ばすためには必要なのだ。
しかし、そのことを知らない保護者や生徒や先生が多すぎる。

3/26(木)

高齢ドライバー用に免許更新制度をつくってもさ、 ボケちゃって免許取り消しになってることすら 覚えてないじいちゃんばあちゃんには効果ないんじゃないか。


これまで雑談でも時事問題を話したことのない子が、 テポドンのことを心配していた。さすがに 自分の頭上を変なものが飛んでいく、あるいは 自分の頭上に変なものが落ちてくる可能性がある のは気になるのだろう。

わけのわからん隣人に対して、大人の対処をするのか、 ゼロトレランスで先制攻撃をするのかは悩ましいところだ。 迎撃ミサイルは抑止力としての役割を 果たさないのがわかったから、ミサイル発射台をとりあえず ぶち壊すというのも手だし、日本本土に落ちるのを待ってそれから 平壌を火の海にするのも手だし(というような話をしていて、 よくよく考えたら火の海が出るほど平壌に建物や燃えるものが あるとも思えないな、ということに気づいた)。

最悪なのは、迎撃が見事に成功してボンクラ宰相の支持率が上がり、 自民党がまた単独過半数をとっちゃって、ついでに 勇ましく出兵するぞみたいな話になること(塾長はどこの 政党も支持していない。念のため)。 戦争を始めるような馬鹿は最初支持率が高いもんなのだ。 多くのぼんやりした人々は、ぼんやりと不満な日常に 耐えられず、ちょっとでも刺激的なことがあると熱狂する。 WBCならかわいいもんだが、戦争となるとちょいと深刻だ。 で、ぼんやりしてた大衆が目覚める頃には後戻りできなく なってると。
そうなったらワシは日本を捨てる。文字通り捨てる。


日本語教室に新しい生徒さん(2人、国籍アメリカ)が来た。 雑談しているうちに、アメリカの公立高校では卒業率が この20年ぐらいでかなり下がっていること、中退した 生徒は薬の売人などのアンダーグラウンド系の仕事(?) につくことが珍しくない、という話になった。
日本だと、中退後裏社会にデビューするよりも、家あるいは その近辺でおとなしくしている(合法的な生活を送っている) ことの方が多いように見えるが、アメリカでは結構ストレートに 裏社会に行っちゃうんだな。

そういう話聞いてると、現在の金融危機云々以前にアメリカ の将来は大丈夫 なんだろうかと思ってしまう。

3/25(水)

ガス料金と物理学会費の請求が来ている。 どっちもしばらく払ってなかったせいか「期限までに払わなかったら ガス止めるぞ(強制退会させるぞ)」 みたいなことが書いてあって威勢がよろしい。
支払う意志がなかったのではなく、支払う能力がなかったのでもなく、 ただ単に、部屋のゴミの中に振り込み用紙が埋もれてただけ。

ごめんなさい。

3/24(火)

勝った勝った。


そーじだそーじ。


塾に通う時間的余裕のある小中学生と そんな余裕のない高校生。
うちみたいな民間の教育機関が必要なのは、 家庭での学習指導がほぼ不可能な高校生なんだけど。 塾通いしてるのは岩手だとほとんど中学生なんだよな。 同じ出費なら、後ろにまわした方が実は効率的なのだ。
進学校も、進学校の先生も、無理し過ぎ。 親御さんは高校入試に力入れ過ぎ。

3/23(月)

アメリカでアジア大会やってるみたいな感じ。


京大オケチェロパートの後輩Yohが盛岡にちらっと 寄っていった。なにしにきたのかは結局よくわからない。 飛行機のチケットがあったからなのか、マイレージが たまってたのか。

イギリスの大学で博士号をとった彼は「今は無職です。 ポスドクの仕事もない。チェロ教師にでもなろうか」 みたいなことを言っていた。チェロ教師って・・・
仕事がないのはイギリスも日本も同じのようで。

話を聞いていると、ヨーロッパの音楽事情が 日本よりもかなり素晴らしいっぽいことがわかった。 税金しかとられない飛行機が毎日のように飛んでいるため、 飛行機でぶらっと外国の音楽祭に参加することができるとか、 三食昼寝付きのお城で一週間音楽祭(公開レッスンとかもあり) に参加して数万円とか、ちょっと塾長には想像ができない 世界だ。
文化、なのかなあ。

Yohはらくちん号で東京に帰った。帰ったらヨーロッパの写真を 送ってくれるよう頼んだ。6月の演奏会チラシに使おう という魂胆。

3/22(日)

今日会った友人の子供が「いしぴーってね、仕事中にアイスクリーム 食べててクビになったんだって!」と言っていた。

子供相手にそんなこと話してるのか・・・ 塾長の名誉のために言っておくが、断じて、断じて クビになったわけではない。契約期間が終わっただけ。

まあそのー、仕事時間中にこそこそとアイスクリームを 食べてたというのは事実なんだが、休憩なしで三時間以上 動く仕事なんで、ちょっと時間のずれた10時のおやつみたいな もんだと思っていただければよいかと。ふん。


カルテットの練習日だったが、メンバーの一人がけがをしたため 練習は延期で、そのかわり今後の活動方針について 話し合いをした。

本業が他にあるので、負担のかかる活動はできないという のが結論。演奏会に追われることなく、ゆっくり丁寧に 取り組んでいくこと がアマチュアの特権であると思う。 嗜好と指向については無駄に頑固であっていいのだ。 プロだともっとゆるめの妥協点を探らなくてはならない ことが多いのだろうが。


吉幾三のコンサートが四月五日にイーオンで開かれる。 すごく残念。塾長はそのとき名古屋に墓参り中。 一昨年、吉幾三と藤あや子が盛岡に来たときも、 何か用事があったか、チケットを買い忘れたかで行けなかった。 どうも塾長は演奏会に縁がないみたいだ。 ロストロポーヴィチの演奏会も下らない理由で何度か逃しているし、 ウィスペルウェイの演奏会も、彼が無名だった頃の安い演奏会 に行けず、その後全くチャンスがないし。

カルテットのメンバーは、僕が吉幾三と藤あや子 のファンであることに「???」ということのようだ。 日本の心を体現している二人だと思うんだけど。

3/21(土)

Yahoo動画でルパン三世を見つけて 最後まで観た。 4時間も無駄にしてしまった。


毎日筋トレをやろうと決意したのであった。 まずは腹筋背筋腕立てを一日百回ずつだな。

3/20(金)

アメリカと日本と韓国とベネズエラか。キューバが いないともう一つ締まりがないな。


6月の演奏会で弾くクラリネットトリオの初顔合わせ。 思ったよりも難しい曲だったが、課題というか、普段の練習 で気をつけなくちゃならない点が明らかになったのでよしとしよう。
2楽章の後半に出てくる、第1ポジションの直後 の超ハイポジションのFisはちゃんととれるようになる気がしない。 何かコツでもあるんだろうか?

カブでチェロを運ぶと、肩からチェロを下ろしたあとしばらく 左手がしびれたままになる。左肩が内出血することもある。 車があった方がいいんだよな。チェロ的には。

3/19(木)

朝からあったかい。久しぶりに石油ストーブつけない朝食でした。


今日履いてた靴下には、親指と人差し指のところにでかい穴があいてて、 歩きにくくて仕方がなかった。一年そこそこで穴があくような 靴下ではダメだ。


一年間お世話になった昼間のバイトが契約満了で終了。 事務処理能力がほとんどない塾長を辛抱強く使ってくれた 皆様に感謝。

この一年は、平日昼間フルタイム肉体労働をしたあと、夜九時か十一時頃まで 高校生や浪人生に勉強を教えて、土日はチェロを教えたり演奏会 に出たり、練習をしたりと、完全休養日が10日もなかった。 何というか、毎日疲れていたように思う。
それで痩せるかというとそれほど単純なものではなく、 夏場までは暑さと仕事の要領の悪さで運動量が増えて体重が 減っていたのだが、その後涼しくなって、仕事の要領もわかってくる と運動量が減るので体重は増えると。結局一年でトータルすると 2kgマイナスぐらいで、誤差の範囲内に収まってしまっている。
ただ、呼吸器と循環器は強くなったみたいで、風邪を引いてもすぐ治る し、そもそもばい菌がうようよいるような環境にいるのにも関わらず、 ほとんど風邪を引く気配がなかった。階段を駆け上っても息切れしなくなった し。これからも早起きと運動は続けていこうと思う。

昼間の職場の人々を最後に紹介しておく。

KTさん・・・松平健に似ている。塾長は朝「おはようございます」 と言いながら、心の中で「おはようございます、上様」と呼んでいた。 ただの酔っぱらいに見えるかもしれないが、ものすごく酔っぱらいである。
ONDさん・・・机に向かっているときは真面目なのであるが、 外でパトカーや救急車が走ると、必ず窓の外を見る。結構野次馬 なのだ。酔っぱらうと、自分の中と外の区別がつかなくなる らしく(これを仏教的に言うと「悟る、無、空」等という)、 崩壊していく様が手に取るようにわかる。ただ、帰巣本能だけは 失うことがないらしく、その点においてはまだ煩悩を捨てきれていない ようだ。
NMTさん・・・係の母。昔は(今もです)別嬪だった に違いないと確信させる、別嬪さん(何度も言うな)。 塾長は手のひらの上で遊ばされていたみたいだ。
NKMRさん・・・まゆげが、まゆげがすごいんです。頭の回転がよく ちょっと怖そうだけど、結構阪神好き。
MTHSさん・・・塾長の中では「おとん」。昔「高校鉄拳伝タフ」 という漫画があったんだが、その漫画の主人公の親父(通称おとん) にそっくり。会話量が職場の中で一番多く、毒もたくさん持っている。
KYMさん・・・冷静、沈着。スポーツマンに見えるけど、 体育会ではなかったんだと。
MKNさん・・・わけのわからない訪問客にも、丁寧に対応できる 立派な人。塾長ならとりあえず正拳突きを食らわして追い払っちゃおう と思うような相手でも、話を聞いてあげてる。偉い。
FJSWさん・・・役所で一番男前だと言われている。 二番目は塾長だと塾長は思っているが、声に出して言ったことはない。
SGさん・・・黙々と仕事をこなしているように見えるが、実は 瞬間湯沸かし器(本人談)らしい。気をつけろ!
ABさん・・・いつもにこやかな方なのであるが、塾長が 効率を追い求めるあまり、結果としてサボりを働いたりすると、 笑顔が顔の表面1mmぐらいのところで固まる。 塾長の後任の皆様は、そこをしっかり見極めなくてはならない。

3/18(水)

地理特別講義最終回。明後日には今年合格した生徒は 東京に引っ越す。ということで、入学祝いを買ってやったさ。 貧しい懐を力一杯広げてよ。
今年の卒業生には 英英辞典を贈った。Collins Cobuild English Dictionaryというやつ。 毛唐の作った辞典なので製本がもう一つ信頼できないが、 大学四年間は十分使えることだろう。この辞書は他の辞書とちょっと 毛色が違っていて面白い。普通の辞書の場合は、説明が完全な 文章にはなっていないことが多いのだが(完全な文章ってのは 主語と動詞がちゃんとある文章のこと)、この辞書の説明は 完全な文章になっている。 こんな感じ。
(Cobuild) relevant : Something that is relevant to a situation or person is important or significant in that situation or to that person.
(Oxford) relevant : closely connected with the subject you are discussing or the situation you are thinking about.
よくできる人にとっては 回りくどい説明かもしれないが、英文を読むのにそれほど慣れていない 学習者にとっては、正しくて平易な英文をたくさん読むための いい練習になる。とりあえずは、知っている単語を調べて辞書を「読む」 ようにと言っておいた。
電子辞書があるからか知らないが、必要な単語の重要度の高い 語義しか調べない生徒が多い。それだと辞書の能力の半分も使っていない ことになる。辞書は「引く」ものではなく「読む」ものであると 子供の頃親父によく言われたものだ。

地理の講義が終わったあとに、数学と数学のちょっとした 歴史の話をした。数学的帰納法から素朴集合論のパラドックス、 ゲーデルの不完全性定理のさわりまで。よくわかんなかった みたいだけど、まあいいや。数学ってのは、人が思うほど思弁的なもの ではなく、実験科学的な要素も結構あるんだ、ということを ちらっと知ってほしかったのだ。百年ぐらい前の大混乱は、 第二次世界大戦後にブルバキが数学を整理してしまってからは しばらく忘れ去られていた。数学は完璧で美しい構造物である、 みたいな。確かにそういう面もあるが、その美しい構造を明らかに する過程では相当に混乱した議論やアイデアが 飛び交ったものなのだ。
論理が一つしかないと思っている人がほとんどだと思うが、 実は論理というのはたくさんある。排中律を認めない直観論理 とか、「可能・必然」を扱った様相論理とか、ミクロの世界で 成り立っていると考えられる量子論理とか。塾長が知らない 論理もたくさんあるよ。日常生活では普通の論理(古典論理とか 古典述語論理と呼ばれる)しか使わないけど。

3/16(月)

半年以上台所に転がっているニンニクから芽が出てきた。 すっかり干涸びているのに生命力あるなあ。


確定申告をやってきた。何だかわからんが、今年は 一万円ぐらいしか還付されない。去年は二万円近く返ってきた んだけど。税金とかよくわからんよ。

3/15(日)

先月末に宮古で弾いたフォーレのレクイエムのCDが届いたので、 早速聴いてみた。やっぱ合唱は音がでかい。オケが負けてる。 演奏の出来はなかなかよく、オケの音程も悪くない。 外した音の修正をしたんではないかと思うぐらい。 塾長のソロも悪くない。よかったよかった。

マイクの近くに風邪をひいた人がいたみたいで、くしゃみと咳の音が 合唱より大きな音量で録音されている。突然のことでびっくりする。

3/14(土)

鈴木秀美氏が無伴奏チェロ組曲の本を今月二十日に出す らしい。9000円近くする高価な本だけど、塾長は買う。 貧乏でも、買う。


「応援歌練習は一種の洗脳だ」とある人に言われた。 確かにそうかもしれない。自分が名門高校にいるという自覚、 授業についていけないのはダメ人間であるという意識、 どちらも宗教的盲目の香りがする。

教師を超えていくことが生徒の任務のはずなんだが、 超えられるのを恐れている教師と、超えるのを怖がる生徒が 大多数のようだ。自己増殖過程の典型だな。

3/13(金)

居酒屋たむら営業中


今更ながら、コミュニケーションを円滑に行うのは難しい。 同じ日本語でも、受け取る人によって全然解釈が異なることがある。 機械翻訳がなかなかうまくいかないのは、構文だけでなく、 意味やコンテクストをも理解しなくちゃいかんというのが 大きいんだろう。

まっとうなことを書いたりしゃべったりしているという自覚があるときに、 (塾長にとって)意味不明な被害妄想的反応が返ってくると どきっとする。
こういう人とは距離をあまり縮めたくないし、かといって 距離を置くと過剰反応されそうだし、困る。とても困る。


北朝鮮がテポドンか何かをぶっ放すらしい。
なんというか、だだこねるときは徹底的にだだこねる とみんな注目してくれるみたいで、北朝鮮はそれを よく知ってるんだ。塾長はミサイル発射実験予定日 には名古屋に帰省している(もちろん北朝鮮のせいではない。 ただの墓参り)ので、テポドンが途中で力つきて岩手に落ちても 多分無事だ。心配なのは、間違って名古屋に落ちることだけ。

まあ、北朝鮮はミサイル発射実験をやって、日本は 弾道ミサイル迎撃実験をやって、トータルとして 日朝合同軍事演習にしちゃえば丸く収まるんじゃねえか。

3/12(木)

昨日から、下唇がぴくぴくする。まぶたがぴくぴくするやつの、 下唇バージョンって感じ。


自転車条例のポスターを見た。罰金が結構高い。 塾長は思うんだが、迷惑な自転車よりも迷惑な車 の方がずっと多くないか?東京や京都に住んでいた頃は 確かに放置自転車とかめちゃくちゃ迷惑だったけど、 盛岡の放置自転車なんて全然大したことないし、乱暴な運転も ほとんど見たことないぞ。

むしろ、路上駐車してる車をなんとかしてほしいし、 狭い道で無駄にスピードを出している車をなんとかしてほしい。

自転車条例とは関係ないけど、バイクの排ガス規制も 意味不明だ。明らかに排ガス規制に引っかかってる盛岡の市バスや 県北バスの方が問題だろう。バイクの出す排ガスなんて知れてるぞ。
まあおそらく、自転車の絡んだ死亡事故が増えてる、あるいは 世界的に二酸化炭素削減がどうのこうの言われてるから うちでもちょっとそれらしいことでもしてみよう、ということなんだろうが、 なんかずれてるんだよな。本丸を作り直すだけの気力はないから、 とりあえず簡単にリフォーム、みたいな。ちがうか。 自主性もポリシーもない規制(と規制緩和)は迷惑だ。

ウォームビズで暖房の設定を19度!とか威勢のいいポスターを 張りながら、室温が26度を超えてて職員が団扇あおいでる 職場と相似形の盛岡と日本と世界。

3/11(水)

今日は地理特別講義。地理学科に受かったが、この一年 社会科を全く勉強しなかった青年のために、元同僚の友人教員 が一肌脱いでくれたのであった。三回完結で、地理の考え方 の基本を話してくれる予定。

「なんで、私大文系のくせに社会をやらずに数学なんだ」 という疑問もあるかもしれない。塾長は社会科を 教えられないから。それに、文系に進む生徒のほとんどは、 大学に入ってからちゃんとした数学を学ぶ機会なんてない。 それなら、浪人しているうちにがっつり数学を学んでおいた 方がいい。
ついでにいうと、数学と社会では数学の方が(勉強時間に対する 得点のしやすさという点から見ると)点がとりやすい。

合格してやる気満々の状態なので、吸収もいいようだ。 いい四年間を過ごせるといいな。


今週はもう一つ体調がよろしくない。肩が凝ってぼんやりする。 急に暖かくなったからかな。春先はぼんやりしないことがほとんどない。

3/9(月)

あんだか日が高くなったなあ。

3/8(日)

調子の良かったガットのA線だが、とうとう巻き線が緩んできた。 第一ポジションのドのあたり。第一ポジションに戻る度に 指が引っかかる。そのうち指先を切ってしまいそうな感じだ。
11月初旬に交換してから4ヶ月、実際にはその間2ヶ月ほど スチールとナイロンを試しているので正味2ヶ月でこういう状態になった と。この耐久性だと塾長の懐的にはかなり苦しい。 悩ましいのは、スチールと比べてもナイロンと比べても音質が 抜群に良く、弾きやすさも抜群に良いことだ。 大してメリットがないならこんなに悩まずにすむんだが。 6月の演奏会や、5月頃に予定されているドボコンの代弾き でどの弦を使うか、あるいはどの楽器を使うか、 考えないとなあ。


iTunesでネットラジオを聴いていたら、John Holloway (綴り に自信なし)という人の弾くバッハの無伴奏ヴァイオリンパルティータ が流れてきた。
聞いたことのないヴァイオリニストだが、素晴らしい演奏だった。 発音がクリアで、子音がきちっと聞こえる。それに、和音の処理が 完璧でポリフォニックな構造もわかりやすい。バロックヴァイオリン 奏者の中にはあんまり和音を弾くのが上手でない人もいるんだが、 この人は重音奏法を完全にマスターしてる。
ラジオ、テレビに加えて最近ではネットラジオでもまともな 演奏が聴けるようになっている。恵まれてるよなあ。 英語の学習環境もそうなんだが、こういうのは積極的に利用しなくちゃ。

別のラジオ局(クラシック専門)に合わせてみたら、 ミャスコフスキーの交響曲が流れてきた。マニアック・・・ そのあとには間髪入れずモーツアルトのヴァイオリンコンチェルトが。 節操がないというか何と言うか。


猫が二匹、縁側からうちの中をのぞいている。

3/7(土)

6月の演奏会用の練習をした。ピアノの河野が 東京からわざわざ来て、滞在時間3時間ほどで 今度は関西に飛んでいった(法事のため)。慌ただしい。
風の強い一日だったが飛行機は飛んだのだろうか。

以前に弾いた曲というのもあるが、とりあえず全楽章通った のでよしとしよう。学生時代の上級生でプロのピアニストになってしまった 人によると「初見で通らない曲は演奏会では弾けない」のだそうだ。 その基準での必要条件は満たしていることはわかった。 あとはめいめいが個人練習をすれば何とかなるだろう。多分。

ちなみに、河野によるとうちのホームページはトップページは 職場でも見られるのだが、雑記帳は見られないんだそうな。 フィルタがかかってるのかな。
職場では下らないもの 見てないで仕事をしろってことなんだろう。


めちゃくちゃ風が強かった。うちはぼろいので、強風で 二階が揺れる。一階はさすがに揺れない。今朝は布団の中で ちょっとびくびくしていた。ときどきニュースなんかで 強風で屋根が飛んでっちゃった家が映ってるけど、 うちもそうなる可能性を秘めたあばらやなのだ。

3/6(金)

今日は昼間のバイトの宴会。塾長は カブなので一滴も飲まなかった。
で、帰るときにカブの鍵を探したんだが どうにも見つからない。さわや書店前に 駐輪してあったので見に行ったら、鍵がさしっぱなしだった。
おそるべし、盛岡。誰もパクらなかったしいたずらもされてない。

さて、家について家の鍵を探したがまた見つからない。トイレにも行きたいし 困った困ったと財布の中を探したら、奥に詰まってた。いやはや。
と思ったら、玄関の鍵が開いたままだった。どうにもこうにも。

3/5(木)

先週、塾長が宮古に行っている間にうちの前の4号線を 友人家族が通過したらしい。友人が言うには うちの中に背の高い男が二人いて、彼の子供が 「あ、いしぴーがいる」と指を指したと。彼も 背の高い人影を見たので不審に思ったんだそうな。

犯罪、オカルトの類いを想像した人はまだまだ 甘い。
石原学舍にはカーテンがないので、洗濯物(特にTシャツ)を窓際に干して ある。これを外から見ると、人が窓際にいるように見える。 人間の認知能力なんてこんなもの。


そろそろ花粉が本格的に飛び始めたみたいで、鼻や目が ムズムズする。昨日耳鼻科に行って「そろそろムズムズする ようになってきたんですけど」と言うと、医者は「うーん、 鼻の中はまだ大丈夫ですね。気温も低くて花粉は飛んでないみたいですし」 とのたもうた。
わかってないな。あんたの目よりも、塾長の鼻の方が五十倍ぐらい 敏感なんだよ。ま、診療時間も短いし、薬代も安いから許す。

3/4(水)

昨日の続き。
今回の選考では、TOEIC900前後の応募者がゴロゴロいた そうな。それが塾長の誤算の一つ。
あと、塾長の自己PRには仕事に対する熱意が感じられなかった と。全くそのとおりだと思う。あくまでも塾長の仕事を 続けることとチェロ活動を続けることが目的なので、 副業は生活費の足し以上のものではないからだ。 だからこそ、採用側の目を引くような、熱意あふれるPR が必要だったのだろう。これも塾長の誤算。
指摘されればごく当たり前のことだった。自分の 間抜けさが恥ずかしい。言いにくいことを面と向かって言ってくれた Tさんには感謝している。出来レース云々も謝罪して撤回。

で、良い自己PRとはなんぞや、と思い、本屋やWebで 履歴書・自己PRの書き方入門のようなのを読んでみた。
これまでの仕事で出会った困難と、その対処法を筋道立てて 書く、というようなことが書いてある。
うーん。基本的に困難を回避する人生を送ってきたため、 困難に対処したことがない塾長。ボンクラ高校では対処しようのない、 構造的困難に直面し続けたのだが、対処する前に回避しちゃったからな。 小さな困難を一つ一つ克服して、というレベルじゃなかったし。
履歴書や自己PRを書くのは難しい。

3/3(火)

盛△市役所の男女参○国際課の国○交流推進員の募集があったので 応募してみた。
結果は書類選考落ちでちょっとびっくり(なんでびっくりするのか びっくりする人もいるかと思うけど)。 英語力が要求されるということだったが、英検1級とTOEIC900 超えていても通らないくらいの選考だったのか・・・ 予想外のハイレベルな争いだったのか、そもそも出来レースだったのか、 そこら辺がよくわかんない。女性が採用されやすいという話は 聞いたことがある。でも男女参画社会を推進する部署でそういうことが 起きるのは考えにくいしなあ。

久々に心底がっくりきている。このドロドロした気持ちをなんとか してくれえ。

3/2(月)

大金持ちのAho首相が、一万二千円ばかりのはした金を 受け取るとか受け取らないとかいうのがニュースになるのが理解不能。


なんだか花粉が飛び始めたような気がする。ときどき、 花粉を吸い込んだときのようなムズムズ感がある。 嫌な季節がやってきたなあ。


浪人決定の生徒さんが、うちに来て話をしていった。 清潔感あふれない石原学舍に驚いたに違いない。 出来の良い生徒さんだと、浪人の一年が長過ぎてもったい ない。ゆるまずに一年過ごしていってほしいもんだ。 うちにくるかどうかはわかんないけど。

どうでもいいんだが、塾長はセールストークが今ひとつだ。 自己アピールをしなくてはならない場で「うちにくる メリットとデメリット」みたいな、人ごとのようなことを 話しているのはどうかしている。自分や、自分のやってることについて ポジティブなことばかり話せる人がうらやましい。

3/1(日)

コンビニのおにぎりが100円もするのはおかしい。 50円ぐらいなら買ってやる。


うちに来ている一高の生徒は、定期テストはいまいちで、 実力試験などの範囲指定なし試験には結構強い。 昔の塾長みたい。
数学についてはどちらの生徒も上位三十名に入っているので、 これから先さぼらなければ二年後にはどこを受験するにしても十分勝負になる。 英語については、なんだかよくわからんがやる気が起きないみたいで、 こちらも昔の塾長を見ているようで、もどかしいような懐かしいような。
今日来た生徒にも言ったのだが、二ヶ月でいいから学校の授業や宿題 を完全に無視してMurphy の中級英文法を集中的にやり、 英語構文の練習問題を知らない単語をすべて覚えながらこなすように すれば視界ががらっと変わるんだがな。

塾長が本気で勉強を始めたのが高校二年生のときの秋。 現役の受験時には間に合わなかったが、浪人の夏にはいつ受験があっても 大丈夫だという所まできていた。
今来ている一高生は全員、高校一年終了時の実力としては間違いなく 当時の塾長よりも上だ。今から本気を出せば、冗談でなく、 どこでも行けるよ。

(追伸)昨日久しぶりにお会いしたAさんから 「東大専門の塾をやっていると伺っています」と 言われた。
うーん。そういう風に噂が広がっているという こともあるのか。たしかに、石原学舍は盛岡では数少ない、 どの大学に行く生徒さんにも対応できる塾だと自負している のではあるが、進学先を限定するようなことは 一言も言ったことはない。
とりあえずはっきりさせておきたいのは、うちの目標の一つが 「進路の選択をすることができるレベルまで持っていく」こと だということ 。極端な話、東大に入れる力のある生徒が、職業専門学校に 入学して腕を磨くこともアリだと思う。そういう生徒さんが うちに来る可能性は非常に低いだろうが、こちらとしては お手伝いできることがあれば受け入れる準備はある。
宣伝文句やチラシでは少しレベル高め、のようなことも書いているが、 それは「京大に入りたいけど、手が届かないから○○大学にしとく」 ということが起きないようにしますよ、というメッセージだと 解釈しておいてもらえればありがたい。 口を開けて、エサを待っているだけのような生徒さんには 対応できませんが。やっぱ、最低限の自主性は持っていてもらわないと。


A線をナイロンから再びオリーブにした。すごくいい。すごくよすぎる。 これだともう、ナイロンにもスチールにも戻れない。昨日のソロも オリーブで弾いたらもっと響いただろうなあ。
金がかかってしょうがない。

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