9/30(火)
初!祝?ガット弦!!!
生まれて初めてガット弦を自分の楽器に張ってみた。
今までペグ調整なんてしたことないから、握力70kgぐらいないと
回らないぐらいペグが固い。まずは近いうちにペグ調整に行かないと
だな。まだ手が痛いよ。
「弦が伸びるまではみるみるピッチが下がるよ」と言われていたのだが、
本当にそれを実感した。ほんの一分ぐらいで調弦がずれる。
ペグが回っているのでない証拠に、巻き線と色つきの糸が巻いてある部分の長さが
さっきと違う。とりあえず今日中にピッチが安定することは絶対にない
ことを確認した後で楽器をしまった。こりゃあなかなかの難物だぞ。
音質としては、C線とG線はいかにもベース音を弾くのに適しているような、
素直でボンボンした音が出る。それに対してD線は倍音が非常に多い、
どちらかというとソリスティックな感じ。録音して聴いてみると
それほど違和感はないのだが、弾いている感じだとG線からD線に
移ったときの音質の変化が気になる。これはこの間来た友人の楽器を
弾いたときにも感じたことだ。それぞれの音色は好きなんだけど、
もうひとつ連絡が取れていないような。
ま、本番まであと二ヶ月ぐらいあるのでそれまでに結論を出せばいいか。
9/28(日)
岩手山初冠雪(昨日)
石原学舎今期初暖房(昨日)
九月なのに十度以下ってどう考えてもおかしい。真冬じゃん。
昨日はこの間のトライアスロンで完走したGRのお祝いもかねて
宴会をした。SIさんやNTさんもきてゆるゆるとワインとビールを
飲み続けた。おかげで久々に今朝は頭が痛かった。二日酔い寸前て感じ。
GRは、空になったワインやビールの瓶を持って帰ってくれた。
すごく有り難い。現在の教室に引っ越してから一度も瓶やペットボトルを
捨ててないんだよね。広報が来ないから、何曜日がゴミの日かわかんないんだ。
9/27(土)
チェロ教室の生徒(中学生)が、「逆ウルトラマンの
ジャージ着てる子たち、笑える〜」と言っていた。
何のことかと思ったらU田中学校のジャージのことじゃないか。
確かに赤とねずみ色のツートンカラーだな。
もう一つはっきりしないのは、色の配置が本当に逆なのかどうか
ということだ。
9/26(金)
「首相が代わったって。」
「あっそう。」
書いちゃったよ。
寒い。どのくらい寒いかというと、
半袖短パンでうろうろして手足が冷えるくらい寒い。
十五分ぐらいチェロ弾いてると手足が温まるくらい寒い。
湯豆腐食べると十五分ぐらい温かいぐらい寒い。
窓を開けるのがためらわれるぐらい寒い。
冷たいお茶よりも温かいお茶の方が好ましいぐらい寒い。
東京でいうと、11月から12月ぐらいかな。
新首相の支持率が低いそうな。むしろ小泉元首相の支持率が
八割超えたことがあるということの方が異常なんじゃないのか。
我々大人はあのような思考停止状態に陥ったことを真摯に恥じなければならない。
にもかかわらず、ああいう人を待望する人々がいることに
深い脱力感を覚える。ほんと末期的だ。
まあそれにしても麻生・小沢・その他諸々の連中は顔が悪い。
なんでこう揃いも揃って悪人面or貧相なんだろ。
日本の未来はあんな感じ?
9/25(木)
かかかかか、筋肉痛が痛い。動けない。動く気が起きない。
身の程を知るということがいかに大切かを学んだのであった。
9/24(水)
再来週、昼間の職場でフットサル大会をやるということで、
今日は夕方から練習があった。
フットサル大会に出るのはいい。で、何で練習なんてするんだ。
二十年ぶりに真面目に走ってしまい、5分で足がつって、今日既に
太ももが筋肉痛だ。
以前は足がバテる前に息が上がったものだが、今回は息が上がる前に
足が動かなくなった。年を取ったなあとしみじみ思う。
でも、心肺機能が思ったより落ちてなかったのは意外だったな。
ぜいぜい言って、ゲロ吐くかもしれないことを予想してたし。
辞書を二冊衝動買いしてしまった。
一つは最新版の数学辞典。物理学事典と違って、文献もちゃんと載っているし
著者のレベルも高い。それに、CD−ROMがついていて、第3版も第4版も
どちらもpdfファイル(第3版は写真を撮ったっぽい)をパソコンに保存できる。
いちいち箱から出さなくてもいいのだ(たまには箱から出さないとカビが生えるので注意)。
もう一つは英辞郎の第四版。これには書籍版がなく、CD−ROM版(と使い方の解説)
だけ。語義とか、ニュアンスなどの細かいところはちゃんとした辞典に三歩
か四歩ぐらいゆずるんだが、とにかく収録語数がアホみたいに多い。
166万項目ってのは、普通の書籍版の辞典で実現することが極めて難しい。
よくわからない言い回しで、これに載っていないものは今まで
お目にかかったことがない(僕がこれまで使っていたのは第二版)ぐらい
新しい言い回しや、専門用語についても充実している。
英語を真面目に勉強するなら、ちゃんとした辞典CODやらごっつい
英和辞典の類に加えて英辞郎も手に入れておいた方がいい。
たった二千円ちょっとの買い物だし。和英はちょっと弱いので注意。
9/23(火)
前にも書いたような気がするんだけど、イギリスはオカルトが好きだ。
今日もBBC(日本でいえばNHKだ)のPodcastを聴いていたら、
ストーンヘンジの治療効果についての放送があって
のけぞってしまった。ガンやら奇形やらに効くと思われていたとか。
民間信仰ごときであんなでかいもの作るかね。
こういうのを真面目に(?)研究している大学人がいるということが、
ヨーロッパの懐の深さと、逆に言うと進歩(というか変化か)スピードの遅さ
をよく表しているような気がする。今回のは考古学とオカルトが混ざったような
分野横断的な(?)研究だ。
根拠があるわけではないけど、
理論パラダイムの大きな変化はそういう土壌にしか生まれないんじゃないかと思う。
戦後はすっかりアメリカに水をあけられちゃったけどね。職人芸でも一発芸でも。
夕焼けめちゃくちゃきれーだ。
うちの目の前の4号線で事故があった。
ガン、ていう音がしたので外を見てみたら、数台の車が数珠繋ぎになっていたと。
「救急車呼ばないかん」と思ったのだが、ドライバーが既にケータイで
パトカーと救急車を呼んでいた。
便利な世の中になったものだ。こういうときはそう思う。
カブの走行距離が9900kmを超えて、今日いよいよ10000kmに
アタックしようと予定を立てていたのだが、天気が悪かったので延期。
再アタックは今週末かな。
9/22(月)
今日、生徒(浪人生)から聞いた話。
センター試験一日目に目覚まし時計を持ってきた受験生がいた。が、
時間が三時間ずれていた。
二日目もやはり目覚まし時計を持ってきていたが、時間は合っていた。
しかーし、日付が一月二日だった。
ちゃんちゃん。
うなじにト音記号の入れ墨のある、がたいのいいおにーさんを見た。
9/21(日)
最近、こちらの不注意でカブの運転中にひやっとすることが
続いた。どうもぼんやりしたり、イライラしていることが多いようだ。
気をつけないといけないなあ。
数学の授業中にスマートで本質的な別解をしめしたら、
生徒に「おー、こんな簡単な裏技があったんですね」
と言われてしまった。
んーーー、裏技というか、真正面から問題を見て本質的意味を取りだした、
真っ当な解法なんだけど。うちでは試験直前期(特にセンター直前)以外は
裏技的なものは教えないんだよ。雑談はしばしばあらぬ方向に行ってしまうんだが。
先週ふらっとうちに寄った生徒に化学の質問をされた。
化学のこと考えたのなんて二年ぶりだよ、二年ぶり。
冷や汗をかきながら(そして少ししどろもどろになりながら)
何とか質問には答えることができた。
備えあれば憂いなし。備えなければ憂いあり。久しぶりにちょっと化学の勉強
でもしてみるか。
9/20(土)
宗教関係のチラシがポストに入っていた。
世界平和を目指す教団のくせに、何で入信した人しか
救わねえんだ。ケツの穴の小せえ世界平和だな。
自分の外に何か求めても幸せにゃならねえということを、自分は不幸だと
思っている人は自覚しよう。
まずは自分の中を満たす努力をしなきゃ。
幸せになる、ということはない。幸せであることはあるかもしれないけど。
9/19(金)
先週やったバーベキューの残りの豚肉を食べた。賞味期限を三日ほど
過ぎているが、大丈夫だ。
ちょっとだけ風味がいつもと違うぐらい。
チェロを担いでカブに乗るのは危険だ(というか道交法違反だ)。
左手が完全にチェロでふさがっていて、ありゃ、と思ったときに
右手が握るのはスロットルなのだ。これまでに二回ほど
「あ、ワシ死んだ」と思った瞬間がある。
まだ神様はワシに試練を与えようとしてくださっているらしい。
9/17(水)
責任をとるということは、何かやらかす前の状態に
リセットするということであると塾長は定義している。
この定義で言うと、たいていの場合、
何かをやらかしてしまったら責任をとることなんてできないことになる。
責任ある大人というのは、常に責任感とプライドを持って職務を遂行
する人のことで、「責任とって辞めます」「責任とって死にます」
なんて軽い人は責任ある大人とは言わないのだ。
そういう意味における、責任ある政治家
・官僚が活躍することを願ってやまない。
9/16(火)
辺境高校奮闘記を読んでくれた友人Gからのコメント。
It's extremely interesting, sad and funny at the same time.
ありがとう。関係者以外の人が
読んでも実感がわかないのかもしれないが、現場にいる
人にとっては今でもこれが現実なんだよね。プロの物書きなら、
関係者以外の人が読んでも面白いように書けるんだろうが、
いかんせん塾長には筆力がない。残念。
9/15(月)
昨日のバーベキュー終了後、奥様方が網を洗ってくれた。
曰く「いしぴーは網を多分洗わない。それじゃ錆びちゃう」
さすが、つきあいが長いだけあってよくわかってらっしゃる。
しかし、奥様方は残念ながらもっと大切なことを忘れておられる。
今回使用した網は、昨年の同時期にサンマパーティーを庭で開催
したとき使用した網である。そしてそれ以来一年間ずっと、
庭で雨ざらしになっていたのだ。サンマの脂と錆が相まって
結構すごい味がしていたはずなのであるが、皆様は気がつかなかったのかな。
ふふふ。
K野夫妻とともに北山崎に行ってきた。彼らは車、塾長は
カブだ。絶景やー。
下に写真を何枚か貼っておくよん。やっぱ実物にはどうしてもかなわない。
カブの走行距離は9850kmを越え、いよいよ一万キロへのカウントダウンが
始まった。秋分の日が晴れていたら、その日に一万キロ突破
の予定だ。
9/14(日)
午前中は授業。一高は現在定期考査期間中だ。
とりあえずさらっとテストゼミをやっておいた。
結構抜け落ちていることとか、しっかり身についていないこととかが
あるものだ。
午後はK野夫妻と片桐家の皆様で初見大会をやった。
ぼろぼろだったが、旧交を温めるという意味ではよかった。
よくよく考えてみると、今日のメンバーは薫弦楽四重奏団
の第一期メンバーではないか(薫弦楽四重奏団はこれまでに
二回、大きなメンバー交代をしている。現在のメンバーによる
活動が一番熱心ではある)。
K野の奥さんはチェロ弾きなのだが、今日彼女の楽器を見てみたら
ガット弦が張ってある!僕はガット弦を使ったことが一度もない
ので興味津々で彼女の楽器を弾かせてもらった。
C線とG線のレスポンスがすごくいい。頑張らなくてもすっと音が出る
感じ。弦楽四重奏をするならガット弦でもいいかもしれない。
ただ、テールピースをガット弦用のものにしなくてはならないようで、それが
ちょっとひっかかる。あとは耐久性と値段か。十一月の演奏会で
ガット弦を使うかどうか、悩みどころが増えてしまった。
夜は石原学舎にてバーベキューをした。うちはこういう使い方ができる
館なのだ。
満腹。ごちそうさま。おやすみなさい。
9/13(土)
東京から学生時代の友人であるK野夫妻が遊びに来た。
で、昼飯は是非ともわんこそばを食いたいと。
わんこそばは、胃袋が重くなったな、と思ったら早めに諦めなくてはならない。
もうちょっと頑張ろう、みたいな卑しいことを考えると
その後数時間、胃の膨満感に苦しめられることになる。
結局K野は100杯以上食べて、木製の手形をもらった。
塾長は78杯でギブアップ。最近胃袋が小さくなった気がする。
9/12(金)
通勤途中の4号線沿いガソリンスタンドの看板にこんなのがあった。
きおつけて、お帰り下さい
小学校の同級生だった、自然児岩月さんのことを思い出した。
「を」と「お」の区別がつかずに先生からよく叱られてたなあ。
9/11(木)
防腐剤が入っているということで販売自粛になった
ポッカレモンを毎日、特製スペシャルドリンクに入れていた塾長。
別に防腐剤ぐらいどうでもいいのに。腐ったレモン汁飲むぐらいなら
防腐剤飲んだ方がマシだ(意味不明)。
中国産の食品や、事故米を買う心理というのはある意味すごく正しくて、
毎日いただくものの値段がべらぼうに高い方が逆におかしいのだ。
自由貿易のおかげで食糧リスクは減ったのかもしれないが、
そのおかげで自国の農業が立ちゆかなくなる国も出てくる。
生産コストの安い国ばかりに食糧を作らせるということは、
生産国の農業や政治に異変が起きたとき、それが消費国にも大きな影響を
与えるということだ。
皮肉なことに、自由貿易のせいで生産地の選択肢がやたらと狭くなってしまった。
競争しすぎて競争がなくなった、ってとこか。
モノクロ調の国際主義と、極彩色の国粋主義の間のバランスは
自由主義資本経済の枠組の中で果たしてとることができるのだろうか。
あ、今日は9.11じゃん。あの時、飛行機が突っ込んでタワーが崩壊するのを
リアルタイムでTV観戦しながら、マクロには「アメリカざまーみろ」と思い、
ミクロには「人、沢山いたんや・・・気の毒に」と思った塾長。
思考には色んな階層があるものだ。
ワシはいまだに国家の正体が何なのか、さっぱりわからない。
9/9(火)
涼しい。布団が恋しくて寝坊しやすい季節になったなあ。
俺はこの十年何をやって来たんだろう。
9/8(月)
昨日の朝起きたら、玄関が開いていた。30cmぐらい。
「ちゃんと玄関閉めて寝ないといかんがや」と思って鍵をかけ、
そのまま日常生活を始めてしまった。
そんなことはすっかり忘れた昼過ぎに玄関からがたがた音が聞こえてきた。
ありゃありゃ、生徒じゃないか。「せんせーいないかと思いましたー」
いやいや、申し訳ない。
朝起きた時点で鍵を開けたと勘違いしていた。鍵の開け閉めの手順が逆だ。
やっぱボケ始めたか。
雑然とした塾長の机の上から二万円入りの封筒が発見された。
出所には心当たりがあり、ほぼ間違いなく塾長のものであると
思っているのだが、百パーセントの自信がない。
もし塾長の机に二万円入りの封筒を置きっぱなしにした、という
人がおられたらお知らせ願いたい。説得力のあるお話で
「間違いなく塾長のものではない」とワシが思ったら
お返しします。
9/7(日)
佐渡島のトライアスロンはネットでライブ中継されていた。
5時頃からちらちらのぞいていたら6時過ぎに「ゼッケン○○番、ミナハン・Gさん、
フィニッシュでーす」というアナウンスが流れてきた。
おお、ジェリー、元気にゴールしたか!!立派だ。
二年前の北上マラソンでは最後に結構へばっていたようなのだが、
今回はかなり余裕を持ってゴールに入ってきた。
塾長なら最初の水泳で溺れてリタイアする自信がある。本当に奴はすごい。
台所の窓の外に一週間ぐらい前から小さなでんでん虫がへばりついている。
一体何食って生きてるんだろう。
全国学力テストの結果を公開すると競争が激しくなるから反対という人々と、
公開して教員のケツを叩きたがる人々が争っている。
よそ様との比較を大いに気にしているという点でどちらも同じ穴の狢だ。
てめえ自身のスタンダードは持ってないのかよ。全くもって低レベル。
9/6(土)
明日、友人が佐渡島のトライアスロンに出場する。
水泳が4キロぐらい、チャリンコが200キロぐらい、そのあとフルマラソンで
十二時間近く動きっぱなしなんだそうな。
仕事以外の時間はハードなトレーニングを続けてきたGさん。
来月は北上マラソンに出場して、ボストンマラソンの参加標準記録を
クリアする予定なんだそうな。どこまでもポジティヴ。自分の限界に挑戦
し続けている。
彼を見ているとアメリカと戦争して勝てると思っていたかつての日本人が
本当に可哀想になる。あのGさんが本国では敗北主義者(?)と
呼ばれていたらしいのだ・・・ぢゃ、塾長は何よ・・・
電池が切れたのでケーズデンキに行ってきた。
ついでに薄型テレビコーナーをのぞいてみたら、
小澤征爾とロストロポーヴィチがキャラバンでうろついている様子がBS放送で
流れていた。
よくよく見ると、小澤征爾はみのもんたに似ている。
また商売敵がうちにチラシを入れていった。今度は
○生家庭教師協会だ。
ふふふ、学生アルバイトのくせに生意気だぞ。
というか、やっぱ商売敵は同業者じゃなくて学校だーな。盛岡の場合。
もちっと生徒を解放してくれよ。
9/5(金)
チェロを弾くときの身体の使い方についてもう少し勉強したくて、
アレクサンダー・テクニークの本を買った。
「音楽家ならだれでも知っておきたい
からだのこと」コナブル著・片桐ユズル+小野ひとみ訳、って本。
アマゾンで検索して上位に来る本だったのだが、これは大失敗だ。
翻訳が下手くそすぎて(中学生の作文より下手)
実践する気にならない。というか、何をすればいいのかわからない。
原書を買えばよかった。
9/3(水)
今日の授業は日本の将来と北朝鮮の未来と大学生活についての雑談で
二時間半を無駄にしてしまった。何やってんだか。
この埋め合わせは土曜日に。
9/2(火)
10月に英検1級を受験することにした。
単語が難しいので、久しぶりに単語記憶モードに入っている。
英検用の単語本で勉強しているのだが、
人間の記憶メカニズムというものは今更ながら不思議なもんだ。
例えば、2,3ページ分の単語を覚えようとする。15分ぐらい
もぞもぞ口を動かしたり例文を読んだりしても、何だかもう一つ
しっくりこない。本の中で上下に並んでいる単語がごっちゃになったり、
綴りがあやしかったりして頭が混乱している。
それが次の日にもう一度見直してみると、今度は驚くほどすんなりと頭に入る。
しかも忘れない。
暗譜の時も似たような経験をする。30分ぐらい同じ曲の一つのページを弾き続けた
次の日、なぜか勝手に手が動く。前の日は楽譜にかじりつかないと弾けなかった
のにも関わらずである。
睡眠が記憶の定着に大きな役割を果たしているという説は妙に説得力がある。
年をとると記憶力が衰えると言うが、塾長に関しては、少なくとも半年間ぐらいの
中期記憶は十代の頃と比べて全く遜色ない。でもこの中途半端な記憶力を
どう使っていいのかがよくわからない。
どんな有能な元首がいても、それで日本がどうにかなることはない。
強いリーダーを求める人々が増えることこそが最大の危機なのだ。
9/1(月)
昼間のお仕事を終えて家に帰ったら、タイマーをセットしておいたはずの
炊飯器の様子がおかしい。今さっきコンセントを入れたような状態に
なっているのだ。
とうとう塾長もボケはじめたか?朝、タイマーをセットし忘れたのか?
と思って教室に入ったら、電話の時刻表示も変だ。「時刻をセットしてください」???
何これ?
どうやら停電があったらしい。うちだけのことなのか、高松一帯のことなのか、
知っている人がいたら教えてちょ。そういえば朝出勤する途中で、東北電力の
緊急車両がサイレンを鳴らしながら赤信号を突破して行ったなあ、などということを
ボンヤリ思い出した塾長であった。
最近ポッパーやピアッティなどの難しい練習曲を
好んで弾いている。ここ十年ぐらいは親指を使いまくる(というか、
親指をネックの下に下ろすことがほとんどない)曲は全くと言っていいほど弾いてこなかった。
室内楽やソナタを弾くことが好きで、コンチェルトにはあまり興味がないからだ。
普通の室内楽曲なら、親指小僧になる必要もなく、楽しめる。
それがどうやら違うのではないかと思うようになってきたのだ。
グチャグチャに難しい曲を弾いた後だと、普通の曲は余裕を持って弾くことができる。
音程ははずすし、リズムも狂うけど、精神的な余裕が全然違う。
故斉藤秀雄が「こんな難しい練習曲なんてやる意味はないですよ。
ドヴォルザークだってこの練習曲に比べればずっと簡単です」という弟子に対して
「100円しか持っていないときに100円のお菓子を買うのと、10000円持っているときに
100円のお菓子を買うのとは全然違う」と答えた意味がようやく体感できてきたような
気がする。テクニックにはバックアップが必要なのだ。
もう一つ。僕が最初に習った先生は生徒に難しい曲をやらせるのが好きで、
僕が弾けるはずのないような練習曲をよく与えてくれたものだ。
僕はそれが全然イヤではなかった。ゆっくりと昔を思い出すと、僕は
ゲテモノ系の超絶技巧練習曲が大好きだったのだ。室内楽に興味を持つようになり、
人前で弾くことのない
曲を練習してもしょうがない、と思ってずっと無意識に封印してきた
練習曲達だが、これからはもう無意味なリミッターをはずして
がつがつ練習しようと考えている。演奏会ってのは結局氷山の一角なのだ。
研究論文なんかも同じで、アホみたいに色々なことを試したあげく、
たった数ページの論文が出来上がったりする。水鳥の足みたいな感じか。
Copyright(C) 石原学舎