4/26(土)

花粉症がおさまってきたと思ったら風邪引いた。今年の三月四月は 本当に踏んだり蹴ったりだ。
でも今の塾長はちょっと前の塾長とは違う。ここ十年ぐらいは風邪が治るのに 一週間ぐらいかかっていたのだが、今回は一日寝ただけでほぼ完治してしまった。 二十代前半並の回復力だがや。やはり毎日体を動かしていると 健康にいい。運動不足の受験生の皆様は、毎日しっかり体を動かして 汗流した方がいいよ。机に向かってることだけが勉強じゃないんだから。


三森未来子氏のチェロリサイタルを聴いてきた。バッハの無伴奏 を三曲という、意欲的なプログラムだ。
バイクで会場に向かう途中で腹を冷やしてしまったせいか、一曲目 は腹が痛くて客席でもだえていた。演奏会を聴きに行くとき、弾きに行くときは もっとちゃんと準備していかないとダメだ。腹を冷やすなんて、病み上がり にはあってはならん愚行じゃ。

今回のバッハは、去年の九月に聴いたときとは少し印象が違っていた。 去年のバッハも割とコンパクトな感じでまとめていたけど、今回のは さらにコンパクトになっていた。弓を通常の三分の二ぐらいのところで 持ってあまり速い弓を使わない奏法を試しているようだ。 弓の重心あたりに皮を巻いて(こういうのは初めて見た)そこを つまむような感じ。あの位置で持つと、弓の弾力は全く使えない。 というか、全く使うつもりがないからあの位置を持っていたのだろう。 無駄な動きは極力抑えて、丁寧に細かいニュアンスを出そうとしていた ように見えた。
マリオス小ホールは残響が長いので、細かい音符や速いパッセージは少し クリアでなくなる。そのため、奏者の意図したであろう効果が ぼやけてしまった場面がいくつか。結構難しいもんだ。

無伴奏組曲第6番は非常に難しい曲なので、聴いてる方もどきどきした。 塾長も何度か挑戦してその度に挫折している曲である。難所にさしかかるたびに 手にいやーな汗をかいた。全くの他人の演奏会なのに心の中で 応援してしまっていた。
ちなみに、プレリュードの始めから三分の一あたりに、ユニゾンを 弾かなくてはならないという、理不尽な技巧を要求されるところ がある(もともとは五弦の楽器のために書かれた曲であり、五弦の楽器 で弾くなら全然難しくない)。三森氏はここを、ユニゾンで弾かずに 一つの弦で弓のスピードを変えることによって回避していた。 以前塾長もこのような回避ルートを思いついたのだが「いくら何でも サボりすぎだが」と却下した奏法だ。手の大きさが小さい方なので あれでも許されるのかもしれない。
重音での開放弦の使い方などについても、色々と参考になった 演奏であった。ただ、3番と2番はともかく、6番には音楽的に聴くべきところが ほとんどなかった。とりあえず音を並べるだけでものすごく大変な曲 なので、まあよしとしよう。

三森氏の手の大きさを見ていて思ったことが一つ。学生オケ で弦楽器を始める人は、ヴァイオリンでない楽器を選ぶことが多い。 で、チェロの音にあこがれる人も当然出てくるわけだ。 ヴァイオリンのように指先の精度が必要とされる楽器でもない のでお手軽に見えるが、一つだけ忠告。第一ポジションのあたりで、 オクターヴが原理的にとれない(手を広げることができない、ということではなく そもそも指の長さが足らない)人は、チェロをやらない方がいい。 アマチュアで楽しむには、少なくとも肉体的な問題が関わってこないような 楽器を選ぶべきだと思うのだ。どんなに指を開いてもとどかない音があるのでは、 楽しみも半減してしまう。学校の先輩方や指導者の方々には、手の大きさ や体の大きさのような、どうにもならない要因についても考えを巡らしてほしい。

これがプロを目指す(それだけの必然性があるだけの能力を持った)人なら 話は別である。そういう方々はあらゆる艱難辛苦を乗り越えて肉体的ハンデ を克服してゆくことであろう。実際、今回聴いた三森氏や、山崎伸子氏・ 向山佳絵子氏などは、どうしてあの体格と指の長さであんなに弾けるのだろう と感心してしまう。がたいのいいおとーさん方にはわからないような 工夫と訓練を重ねてあそこまで到達したのだろう。

演奏会を聴きに行った後は何だか無性に練習熱心になる。二三日でさめるんだけど。

4/20(日)

いい天気だった。散歩して、八幡平でチェロ弾いて、焼走り見て、 大沢川原で花見をした。うん、充実した一日だった。

しかし江戸時代ならまだしも、今時還暦祝いをあれだけ盛大にやる ってのはすごいな。お祝いされてる人は偉い人だったに違いない。 ○原○さんて誰?


今朝、一高生とその保護者の方とお話をした。 ものすごく忙しそうだ。宿題は一日あたり、どう考えても二時間ぐらいかけないと こなせないぐらいの量が出されるし、土日にも課題が出ている。 ゆとり教育といいながら、全然ゆとりがないぞ。進学校てこんなに真面目 に宿題出すものなんだ。
ちなみに先日塾長の一つ前の指導要領が実施されていた頃の上等な参考書を見た。 普通に群とか体とか載ってた。そんなに抽象的な話を昔はやってたのか・・・ あれだと別の意味で全くゆとりがない。本当に高校生があんなの理解してた のだろうか。

二種類のゆとりのなさを比べて、一体どちらが生徒には良かった(良い)のか、 そういう分析はなされてるのかね。教育ってのは国家をあげての壮大な 人体実験な訳で、きちんとしたデータ収集とフィードバックがなされない限り、 実験台にされている子供たちが浮かばれないと思うのは僕だけ?


絶滅危惧種なんて生態系に影響を与えるほどの重要性なんてないんだし、 絶滅すればいいんぢゃないの、 という疑問を持っていたのだが、「地球上に長期間存在していた 種が人間の活動で短期間のうちに消え失せるのは寂しい」というのが 絶滅危惧種を大事にする理由の一つであるということを知った。

ずっとあった髪の毛が急になくなるのはイヤだという、ハゲの心情に近いものかも。
絶滅危惧種はともかく、 何かを捨てなければ新たなものを得ることはできない。ハゲはハゲで セクシーだということを野郎どもは知るべきだろう。

4/13(日)

物価高は耐えて工夫しろって、坊ちゃんは気楽だなあ。ま、 こっちも坊ちゃんの心労のことはよく知らないけどね。

4/12(土)

庭のチューリップがもう少しで咲きそう。名前を知らない黄色い花 はすでに咲いてるし、桜のつぼみもそれらしくなってきたぞ。


カブのタイヤをスパイクからノーマルに換えた。 接地面が平らなスパイクタイヤとは全然違うタイプの タイヤで、感覚がすごく新鮮だ。

近くのガソリンスタンドで空気を入れようとしたけど、 空気入れの形状が車用になっていて、うまく入れることができなかった。 早めに空気をちゃんと入れないと、またこの間みたいにパンクして 大変なことになる。それだけは避けなければ。

4/10(木)

用事があって県庁に行ってきた。そしたら入り口のところに 「ISO40001」のプレートが。お墨付きを与える権限を持っていながら、 お墨付きをいただいてるのって、何かおかしくないか。
行政を担う重要な組織なのに、プライドのかけらも感じられないのがちょっと心配。

ちなみに塾長が時々書いているように、ISOの認証には何の力もない。 金がかかるだけ。JISとかHACCEP(綴りがわからん)もそうだけど、 査察が来る前日とか、数日前にちょこっとごまかし作業をすれば 認証は通っちゃうのさ。バカバカしい。 いい年した大人が自己管理もできねえってか。


塾長の通っていた高校は、宿題の提出を強制する先生がいなかった。 ので、塾長は高校三年間、一度も宿題をやらなかった。

岩手の高校生は宿題をやろうとする。明後日提出期限の宿題を、昨年度学習した 内容の理解なしにやろうとする。
これってすごく時間の無駄だと思う。宿題ってのは、学校の授業が退屈に 感じるような優秀な生徒と、学校の授業がちんぷんかんぷんな生徒には やらせない方がいい。宿題を出す先生方も、出される生徒すべてを フォローできるわけではないんだから。

大学進学予定の高校生に言いたい。高校の成績表は大学入試にも その後の学習にも全く関係ない。自分のペースをしっかり守って 学習を続けてくれたまえ。学校の進度というのは、あくまでも 一つの目安に過ぎないのだ。

4/9(水)

来客二組。この時間帯にしては珍しい。


庭にチューリップの葉っぱが出てきた。春だなあ。 あと三週間もすれば庭の桜も咲くことだろう。うちにいながら 花見ができるってのはすごく贅沢なことだ。

4/7(月)

Bの音程がわからん。おかしいのはわかるが、どっちにずれてるのかがわからん。

4/6(日)

パソコンの内蔵ハードディスクを交換したいのだが、 自分でやるのは不安だからやってくれ、と言って友人が 押し掛けてきた。

フォーマットして、交換するのに15分かからない。MacBook のハードディスク換装は非常に簡単だ。
これで彼のMacBookのハードディスクは320GBになった。 一昔前ならワークステーション並の容量だぞ。 恐ろしい時代になったものだ。

4/4(金)

iTunesが音楽小売業界でNo.1になったんだとさ。

カザルス「音楽は蛇口をひねれば出てくるようなものではない」


今日は不思議と花粉症に悩まされなかった。 その代わり、数字の羅列に悩まされた。

4/3(木)

目がしょぼしょぼしてしんどくなったので、目薬を買った。 ちょっとしみるけど、目のかゆみはほとんどなくなった。
ついでに、詰まった鼻も少しだけ通るようになった。 もしかしたら抗炎症作用は鼻粘膜にも効くのではないかと 思った塾長は目薬を鼻にさしてみた。

いい感じだ。目薬一本で鼻薬にもなるんだ。

(注)鼻の穴に目薬を入れるのは容易なことではない。的が定まらないのだ。

4/2(水)

日本も新年度を10月からにした方がいい。欧米に倣ってとかいう 消極的な理由でなく、花粉が沢山飛んでいる4月に新年度を始めると 事務引き継ぎその他で非常に非効率的なことになるから。 花粉症がどんなものかわからない輩は、風邪で全く鼻呼吸 出来なくなった状態が一月以上続くことを想像してみたまえ。

学校に関しても同じなんだよな。新学期が始まったというのに 思考不能状態と会話面倒状態がずっと続くのは嬉しくないだろ。 新学期は爽やかな秋に始めようや。

4/1(火)

近くのガソリンスタンドはしっかり値下げしてリッター121円になってた。

どっかの党首が「国民の皆様が喜ぶはずです」とか言ってたけど、 リッター50km以上走るカブに乗ってる塾長には どうもない値下げだな。一回の給油あたり数十円といったとこか。 塾長をあんたらの妄想に現れる国民と一緒にしないでくれよ。

いや、逆にあの人たちは塾長を国民とはみなしてないってことか。

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