塾長雑記帳2007年8月





8/1(水)

久しぶりに懸賞問題を更新した。賞金500円を目指してどしどし 応募してくれたまえ。答えを出すだけなら簡単なので、論証がきちんとできた 人を正解とするよ。高校生だけでなく、中学生や大学生・社会人の応募も 大歓迎!


8/2(木)

ちょっとヒマができたので、またコナンドイル全集のシャアロック・ホウムズ ものを読んだ。以下、ちょいと引用。


「今日はどうだい?モルヒネかい、それともコカインかい?」と訊いてみた。
ホウムズは開いて読んでいた古い字体の書物から懶げに眼を上げて、
「コカインさ。七プロの液だ。一本やらないかい?」
「冗談じゃない」私は素気なく答えた。「僕はアフガン戦争以来まだ身体が 十分回復していないんだ。この上身体をいためることは真っ平だよ。」
私がむきになったのを見てホウムズは笑いながら、「尤もだ、ワトソン君。しかし こいつは身体にはよくないやうだが、精神をさつぱり引き立てることは妙だからね。 副作用なんか何でもありやしない。」
「しかしだ!」私は熱心に反対した。「結果を考えてみたまへ。精神はなるほど 昂然として引き立ちもするだらうが、人工的な、病理的な方法だから組織変化の 増進を来して、結局は身体を弱くするばかりだよ。悪い反動のくることも判って るんだし、つまらないことはもう止したまへ。なんだつて君は一時の気まぐれから、 折角生み付けられた才能をなくするやうなことをするんだらう? これは友人間としてでなく、医者としての僕が多少の責任を持たなければならない 君の健康を思っていふのだから、そのつもりで真面目に聞いてくれなければ困る。」
ホウムズは気に障へでもすることか、よそ事のように椅子の肘掛けに両肘をついて、 両手の指先をつき合わせながら、話し好きらしく、「どうもこの頃は 気持ちが沈滞していけない。何か問題はないかな。面白い仕事はないかな。不可解な 難問か暗号を持つてきて、僕の持ち前の気持ちにさせてくれないかな。さうすれば 注射なんかしやしない。かうだらだらした存在は大嫌ひさ。(後略)」


小学生の頃読んだホウムズは、こんな人ぢゃなかった・・・


でも、これでようやくアルセーヌ・ルパンの 「人生が退屈だなどとぬかすやつはどこのどいつだ?」という台詞の意味が分かった。 昔読んだときは「これがラテンてやつだ」と思っていたのだが、実は ホウムズ君を揶揄していたんだ。ラテン系の陽気なルパンは、アングロサクソンの 陰気なホウムズ君をことあるごとに馬鹿にしていたからなあ。

終わっちゃったホウムズシリーズをネタにしてホウムズ君をけなすのはフェアでない ような気もするけど、まあ、そんな深刻な話でもないからどうでもいいや。


8/3(金)

僕の使っているメールソフトの迷惑メール設定は変だ。
「メッセージの宛先に自分の氏名が使われている」のを迷惑メールでない、 とおおまかに設定すると、詳細設定のところで自動的に 「メッセージが自分の氏名宛に送信されていない」のを迷惑メールであると してしまう。

メッセージの宛先に自分の氏名が使われていても使われていなくても 迷惑メールでないことはある。使っている論理が僕の考えているモノと違う。 どこが違うかわかるかな。


要するに僕は「宛先に自分の氏名がある→迷惑メールでない」と解釈している のだが、メールソフトの作成者は「宛先に自分の氏名がある=迷惑メールでない」 「宛先に自分の氏名がない=迷惑メール」という分類の仕方をしてプログラムを 組んでいるのだ。

迷惑メールというのは@yahoo.co.jpの前にブルートフォースで名前をつけた ものが多いようなので、送信者側にはこちらの氏名が知られていないことの ケースがほとんどである。だから、こちらとしては「宛先に自分の氏名がある →迷惑メールでない」を基準にしてほしかった。
割と振り分け能力はあるようなので、これ以外には文句ないんだけど。


8/4(土)

右手首に昨年末できたガングリオンがいつの間にか消えている。 三年前左手にできたときは、整形外科にいって手術(というほどのものでもないな) してもらったんだけど。原因はよくわからない、実害は(見た目が良くないこと以外) 特にない、トンカチで叩けば潰れるけどちょっと痛いよ、というような 事を聞いた記憶がある。自然治癒するという話は聞かなかった。

後で判ったことだが、このときのお医者さんはとある宗教の信者だった(いわゆる カルトではない)。
最近読んだオウム真理教の本によると、オウム真理教の名称は麻原ショーコー が近畿地方に行ったとき、その宗教の名前をいじりながら思いついたものだと いうことだ。
うーん、本当だとするとあまりにアホらしい。確かに言われてみれば 語呂があっているんだけど。自身を王とする宗教国家あるいは宗教都市を造ろうと いう企てはそのあたりから生まれたんだって。話がうますぎるような気もするが、 説得力あるなあ。


8/5(日)

先月の参議院選に出馬したペマ・ギャルポ氏が何者(であった)か、 ようやくわかった。ダライ・ラマ法王庁の日本支部で親分だった人 なんだ。今何をやっているのかは知らないし、調べる気もないけど。


梅雨だ。部屋の湿度計が80%を示している。これだけ湿度が高いと、 弓の毛が伸びて困る。いくら毛を張っても緩いままなのだ。

だから、空調設備がない場所でしか練習できない我々貧民は、毛替えのときに毛の長さを 出来るだけ短くしてもらわなくてはならないのだ。「一番ゆるめた状態で、 毛が少しだけ張っているような状態にしてください。毛の長さを出来るだけ短く お願いします。」というと、いやがる職人さんもいる(いた)。「弓の消耗が 早くなるよ」というアドバイスをくれる友人もいる。

大丈夫だ。トゥルテやペカットみたいに高価な(ある意味人類の宝だ)弓を使っている 訳ではないし、僕より長生きしてくれればいいという程度の思い入れしかないから。 そんなことよりも、雨が降ったときに弓が 十分に張れないという状況の方がよっぽどせっぱ詰まってい るし、フラストレーションがたまる。なので、職人の皆様、僕の弓の健康は どうでもよいので、「毛を短くしてください」といったら、その通りにして 下さいな。


ちなみに、ロストロポーヴィチやリン・ハレルなんかは、弓と毛が平行になるくらい パンパンに張ったあげく、弓と毛がくっつくくらい力をかけて弾いていた、と 僕の師匠が言っていた。「あれぢゃ、トゥルテも彼の一代でへたっちゃうね。」
弓の寿命は楽器本体より短いようだ。ちなみに弓制作者の制作者としての寿命も、 どうやら楽器本体の制作者より短いらしい。どうしてか、わかる? (僕は一応部分的な解答を知っている)


8/6(月)

七月末にへそのごまをほじってからずっと痛んでいた腹が、 ようやく癒えた。10年前にも同じ事をしてしまい、「もう二度と へその穴をほじるまい」と決意したにもかかわらずだ。自分の学習能力のなさ に腹が立つ。もう一度決意も新たに僕は宣言する。



へそのごまを、ほじってはならぬ

以上


8/7(火)

ここんとこ結構暑い日が続いている。

でも、東京のボロ下宿は夜中の12時過ぎても室温が37度あった。 名古屋の実家も昼間はそのくらい暑い。身の危険を感じる暑さだった。 北上してきた理由の一つはそれだ。いずれ都心部は人間が住むところでは なくなる。

現在、午後十時半で27度だ(@盛岡)。10度も低いではないか。 涼しいもんだ。夜も普通に眠れるし。


涼しいぞ、涼しいぞ、涼しいぞ、涼しいぞ、ちょっと暑いけど。


最近居酒屋たむらの看板がついている日がない。夏休みなんだろうか。 店主が暑気あたりとか。心配だ。とても心配だ。 とてつもなく心配だ


8/9(木)

R.Smullyan 著"Diagonalization and Self-Reference" の翻訳を始めた。一日2〜3行くらいを最低限のノルマとして ぼちぼちやっていこうと思っている。10年くらいあれば完成するかな。
何でこんなことを始めたのか。

1.日本語の作文練習のため。
日頃から生徒には「日本語をきちんと使えるようになりなさい」と 言い続けているのだが、いざ自分を省みると、とてもじゃないが偉そうなことは 言えない。オリジナルの文章を書くのは大変なので、まずは英語の 勉強も兼ねて翻訳から始めようかなあと。

2.原著の内容が極めて面白い。
原著は"Goedel's Incompleteness theorem", "Recursion Theory for Metamathematics"に続く、三部作の最終刊である。第一作は題名もそのまんま 「ゲーデルの不完全性定理」で丸善から翻訳が出ている。この第一作が素晴らしく 見通しの良い本で、不完全性定理をタルスキの真理集合を使った一般化バージョンで 解説した後、具体的なペアノ算術の不完全性定理を証明している。
この本の凄さは、一般向けの本のようにわかりやすい記述にもかかわらず、 数学的な証明が完璧であることである。要するに、実は入門的な専門書なのだ。
スマリヤンは有名なロジシャンであるが、パズルの本などでも結構有名だ。 「決定不能の論理パズル」など、邦訳されているモノも多数ある。
今回翻訳する「対角化と自己言及」は、上記2冊の集大成とも言えるモノであり、 第一作ででてきたタルスキによる不完全性定理の証明あり、ゲーデルのオリジナル証明 で使われた対角線論法や不動点定理あり、それらを使った自己言及文、相互言及文ありの 大作である。終わりの三分の一はこれらを総合した形で組み合わせ論理を扱っていて、 圧巻である(最後の方はまださらっと流し読みしただけで、何も理解していない)。 スマリヤンの他の本と同様、予備知識はほとんどいらない。頭のいい高校生なら、 何とかついてこられるはずだ。逆に、こういうことに興味がないと、 理系の学生や先生方にとっても理解は極めて困難なモノになるだろう。 ここで扱っているテーマはどれも僕にとっては大変興味のあるモノなので、 いい勉強になるはずだ。わくわくする。

3.原著が高すぎる
先月アマゾンで調べたところ、原著は3万円以上する高価な本である。 そんな高価な本をなんで僕が持っているのか、記憶が定かではないが、 おそらく大学院生時代に研究室のお金で買って貰ったのだろう。世の中には 金が余っている研究室もあるのだ。東大は金持ちだよ。大学選びは慎重に。
で、こういう本の内容に興味のある人は、僕にそっと言ってくれれば翻訳を お譲りしますよと。もちろん、違法なのでそっとね。誤訳もあるだろうし。


論理学と物理学の間に何らかの関係があるのか、というのが僕の研究テーマである。 その途中で出会った面白い本のうち、どれが一番翻訳しやすいか、他の人が翻訳 しそうもないか、を考えて選んだのがスマリヤンのこの本である。他の候補は G.Chaitin "Algorithmic Information Theory", K.Svozil"Rondomness and Undecidability in Physics", 他色々あるが、現時点で最も内容の確実な ものを選んだ。

後半の組み合わせ論理のあたりがすごく楽しみだ。僕には未知の世界だし。


8/10(金)

僕の、大切な、スーパーカブが、片桐の野郎の乗用車に、カマ掘られた。

といっても、なにせ頑丈にできているバイクなので、原形をとどめないほど 破壊されない限りバイクとしての役割は果たしてしまう。
今朝調べたところでは、 右バックミラーが少し曲がったのと、ブレーキレバーが少しねじれたのが 確認できた。残念ながら?走行には全く影響がない。高額の慰謝料と修理費用を請求してやろう という僕の目論見ははかなく消えた。

そういえば、まだ彼に返していない金があるんだった。忘れたい。


BGMはBOSSA NOVA。いぃぃ。。。。。。。。


居酒屋たむらに一時期の勢いがない。すっかり閉店休業状態だ。 ちょっと心配なので、今からジュースを買いに行くついでに店内を 外から覗いてみるつもりだ。


8/11(土)

チェロを担いでカブに乗って駅まで行ってきた。バス代が浮いたよ。 成せばなるってことだ。荷台を工夫すれば、もっと安全にチェロをカブで運べる ような気がする。


8/12(日)

御所湖川村美術館でチェロを弾いてきた。喫茶店のBGM みたいなものなので、少しざわざわしていてくれた方が 有り難いのだが、今日のお客さまはやたらとお行儀が良く、 何だかやりにくかった。
狭い部屋に閉じこめられて、クソ暑い中変な音を聴かされて 本当に可哀想な人たちだ。

今日は名古屋生まれ名古屋育ちの僕にとっても普通に暑いと感じる くらい暑い日だった。左手のコンディションは、クソ暑いときと クソ寒いときがよい。
クソ暑いときは温度の高い、粘性の低い汗がでるので、ポジション 移動がしやすい。クソ寒いときは、汗も何も出ないので、同じくポジション 移動が楽だ。
実は、普通に過ごしやすい時期で緊張しているときが一番たちが悪い。十分に温かくない 汗は摩擦係数を高くするので、ポジションの移動が非常に困難になるのだ。 極端な話、弦にそっと触ってそのまま指を弦上で滑らせることすらできない。 ただし、妙に緊張しているとき以外、こういうことにはならない。

要するに指先に冷や汗をかいていなければ大丈夫であると。


本日の教訓:ちゃんと弾け。


実際、何年か前に県立博物館でロストロを見たが、あんな悪いコンディションで よく弾けるものだと思った記憶がよみがえってきた。あのときは気温も湿度も高く、 弦楽器奏者には結構きつい状況だったのに(やたらと客もいたし)。 昨年聴いたチェロ奏者の方も、狭く暑く湿気の多い場所で立派に弾いていたし。 結局問題は奏者の技術にあるんだな。コンディション云々を言っているうちは ダメダメなのだ。

学生時代時々行っていた楽器屋のおやぢがこんなことを言っていた。 「楽器の調子が悪いってうちに来る先生たちね、実は自分の調子が悪いだけってことも 結構あるんだよね。」
楽器やコンディションのせいにしてはならん。


Smullyan の翻訳は思ったより大変だ。軽ーい感じの日本語に なってくれない。真面目にやりすぎているのかも。


8/13(月)

お盆だ。仕事をする気力が全然出ない。今の時期は別に出さなくてもいいんだけど。

山の方に行ったら少しは涼しいかと思って、仕事が終わってから盛岡競馬場の方へ 行って、そこから一山越えて盛岡南インターのあたりまでカブで走ってきた。 ひんやりした空気は流れているが、6時頃だとまだまだぬるい感じだな。 夜は風があって涼しいので救われる。盛岡万歳。


8/15(水)

終戦記念日。なんで敗戦記念日や降伏記念日じゃないんだろ。


8/18(土)

玄関の非常灯がチカチカし始めた。最初からついていた非常灯で、 スイッチも何処にあるか判らない(しかも、ブレーカーを部分的に落としても 消えてくれない)ので放っておいたのだ。
でもチカチカするとちょっと気になるので、 本気で電源スイッチを探し始めたのだが、ない。ないのである。しばらく 格闘した後、あきらめて破壊することにした(外側にはネジもない)。とりあえず、 外枠をドライバーで割って、「非常口」と書かれたプレートを外してみた。 この状態でも、スイッチがどこにあるのかわからない。仕方がないので、天井 についていると思われるネジを非常灯の内側から 外したら、電気コードが天井から直接にょきっと 出ているではないか。スイッチなどなかったのだ。 ニッパーでコードをちょん切ろうかとも思ったが、そんなものは持っていないと気づいて 電球だけ外した。

今は、非常灯の残骸だけが天井からぶら下がっている。
つまらぬものを壊してしまった。


さぶっ。やっぱ盛岡はこうでなくちゃ。これでこそ北国というものだ。 そういえば藤あや子が盛岡公演をするらしい。吉幾三が来るという情報もある。 吉幾三は崇拝しているので必ず観に行く。藤あや子は・・・微妙だ。顔はすごく好み なんだけど、歌には全然興味がない。お財布と相談して決めることにしよ。


小澤征爾が私の崇拝するロストロポーヴィチのことを「スラヴァ」 と呼ぶのを聞くと激しい嫌悪感を覚える。
なれなれしいんだよ、小澤征爾のくせに。


8/19(日)

鼻毛に白髪を発見。思えば遠くへ来たもんだ。


8/20(月)

昨日頭を丸めた。

僕は床屋が苦手だ。椅子に座ると普通は「今日はどうなさいますか?」と 聞かれる。
正直に言おう。どうでもいいのだ。奇抜な髪型にさえならなければ。
でも、人生を賭けて髪を切っている人に「どうでもいいです。 テキトーに切ってください」と言う勇気は、僕にはない。 仕方がないから、「全体的に三分の二くらいの長さにしてください」とか、 「横は短く」みたいな、指示にもならない指示をしてみる。 一度「男前にして」と言ってみたら、ものすごく困った顔をされた。 僕もものすごく困った。お任せコースみたいなのは床屋にはないのだろうか。

そんな訳で、僕はこの10年くらい坊主頭で過ごしてきた。時々、坊主頭では いくら何でもまずいという状況があったので、その時には仕方なく床屋へ 行ったが、それ以外はずっと自分で自分の頭をバリカンで刈っている。 十五分くらいで終わるし、経済的だ。

ちなみに数年前、まだ東京にいた頃、ものすごく暑かったのでスキンヘッドに してみたら、見知らぬ高校生に「ハゲ」と言われて大変傷ついた。それ以来 スキンヘッドにはしていない。
言い訳じみてしまうが、毛根がある状態は ハゲとは言わない。僕の毛根は生きているからハゲではないのだ。スキンヘッドにすると、 枕と頭皮が直接ふれあう感じが何とも気持ち悪い。やってみれば、わかる。


居酒屋たむら、真っ暗。大丈夫?って人の心配してる場合か?


8/21(火)

鼻の中にできものができた。顔をしかめると痛い。鼻をほじると痛がゆい。
こないだ白髪の鼻毛を抜いた祟りか?


8/25(土)

おでってにある古本マーケットで、ポアンカレの「科学と仮説」、ガリレイの 「新科学対話」、オストワルトの「エネルギー」を買った。しめて1000円也。 久々にいい買い物をした。
ポアンカレの本は以前から欲しいと思っていたのだが、絶版になっていて手に入らなかった のだ。ようやく読めるようになった。学生時代、一度だけ生協の書店で見かけたが、 いつでも手にはいると考えて、買わなかった。自然科学系の本は、ほしいものを見かけたら 即買わなくてはならない。すぐに絶版になる可能性がある。ポアンカレのやつみたいに、 有名な本でも。

今狙っているのは、昨年から今年にかけて出版された「ゲーデルと20世紀の論理学シリーズ」 全4巻である。図書館で借りて読んだ限りでは、かなりの力作である。本屋にあるうちに、 何とか手に入れなければ。


昨日から鼻血モード。右鼻の粘膜をやられたらしい。
白髪の呪い?


8/26(日)

市長選投票日。現職が当然のごとく当選。ただし、得票数を見る限り、 惨敗としかいいようがない。
ま、市長なんてのは誰がやってもいいんだ。出来が悪ければ、周りがそれなりに サポートしてくれるんだから。


8/28(火)

ばたばたしていたことがようやく片付いた。そろそろ10月入塾生の 選抜試験の準備をしなくては。今回は大学受験生と高校2年生だけの募集に する予定。

10月から受験生はテストゼミで実践的な演習をする。多分 うちに来たことのないほとんどの生徒が、 これまで自分のやってきたことの緩さを後悔するだろう。 進学校の生徒は「大学受験用」の勉強をしているから、 一番面白いところ、肝心なところ をすっとばしてしまっている 可能性が高い。本当は受験勉強なんて存在しないんだけどね。 さすがにこの時期に遠回りをしてる時間はないから、石原学舎でも生徒を 近道に誘導するような指導をする。本意ではないが。

高校2年生は、標準的な 進学校の生徒にとって、学問の面白さの一端に触れてしかも大学受験を楽にすり抜ける には最後のチャンスである。この時期からうちに来ていれば、3年生になって 「受験テクニック」なるものに四苦八苦しなくてもいいんだけど。 必要以上の遠回りと道草をして貰うことによって、自力で近道を見つけられるように なってもらうのがうちのやり方。


皆既月食だ。雲が出ているのでときどき赤い月が顔を出すくらいだけで、 あんまり感動はなかった。10年以上前に皆既月食を実家の庭で見たときの方が 新鮮だったな。うん、懐かしい。


8/29(水)

カブのオイル交換をした。ちょっと前から気になってた金属音が消えて、 ギヤチェンジもスムーズになった。後は伸びないチェーンに交換するだけだ。


酒を飲んで帰ってきた。こういうときに限ってなぜか崇拝する人や、知人 の訃報が届いていて酔いが醒める。何だかなあ。気が滅入るよ。

「自分は今死んでも悔いのないように全力で生きている」と宣言している 友人がいるけど、僕はそんなに全力で生きていない。ニーチェのカテゴリー分け では、僕は確実に「余計な人間たち」に分類される。

気が滅入る。


8/30(木)

タマネギを食べた次の日は、クソも鼻クソもタマネギ臭い。


8/31(金)

寒い、寒いぞ。昼間、道路の上にぶら下がっている温度計を見たら16度ぢゃん。 秋どころか初冬だよ。名古屋なら。


めでたいことがあったので、今日はもう仕事お終い。ビールでも飲みながら映画を 観るか。それにしても寒い。

あれ、居酒屋たむらの電気がついてる。しばらくだったねえ、居酒屋たむら。 僕も負けずに居酒屋いしぴーを開けるよ。今日の客は僕一人だけど。


 



















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